新型シャラン海外試乗 黒船レベルの衝撃!?
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
というわけで結論だが、ぶっちゃけこのサイズのミニバンになにを求めるかだ。おそらくエルグランドやアルファードのように見栄や見た目の押し出し、V6の怒濤のような加速を求める向きには向かないだろう。そう言う意味では全く価値観が違うし、ライバルになり得ない。
そうではなくシンプルにドイツ製の信頼感のあるミニバンが欲しい人、言うなれば“大きなゴルフ”が欲しい人に向いている。時に7人がちゃんと乗れて、時に商用車にも匹敵する実用性、つまりロングのサーフボードをそのまま積むとか、長距離移動してクルマで寝たい人という多目的なユーザー向けだ。
つまりシャランに求められるのは、これが本当に必要になるライフスタイルだ。単純にGWや年末だけ地元に帰り、錦を飾りたい人ではなく、しょっちゅう週末に海や雪山に行くとか、釣りが趣味だとか、イケアで家具を買いまくるような日曜大工好き。
シャランはそう言う意味での、ニッポンクルマ社会に対する黒船になり得るだろう。エルグランドやアルファードは、どちらかというとクラウンやフーガの拡大版であり、走る応接間。しかし、シャランは大きなゴルフであり、あくまでも上質な道具。これが本当に必要な人ならば、全幅1900mmなど障害にならないし、買ったシアワセを実感できる。そしてそういう人、そういうシーンが増えた方が、日本は豊かだと私は思うのである。
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