新型フーガに試乗…攻めたフラッグシップ!
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:齋藤 正
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:齋藤 正
最初に乗ったのは370GTタイプS。4WASを標準装備する走りの、言ってみればもっとも日産車らしいグレードだが、正直言って評価は難しい。それこそ古くからの日産党には「Yes.」かもしれないが、純粋にプレミアムサルーンを望む人は「No.」を突きつけるかもしれない。
エンジンはパワフルで、7速ATともども文句は無い。ECOモードではECOペダルがアクセルを踏み込むのを抑えるが、発進時以外はそれで不満を感じさせないほど力強く、おかげで燃費も良い。Dレンジからでも操作でき自動的にDに戻るシフトパドルの反応も上々。洗練されたエンジンとはいえないが、この迫力もフーガの個性だ。
個性と言えば4WASと20インチタイヤがもたらすグイグイ曲がる操縦性もそう。特にSPORTモードでの、最小限の舵角でほとんどロール感無しにノーズが切れ込んでいく様は鮮烈だ。しかし残念ながら運転操作と実際の挙動の間にあるズレがもたらす違和感はまだ残っている。速度域によって後輪も操舵され、しかも前輪ともども舵角が増減することから、舵角を一発で決めにくく切り過ぎたり戻したり忙しい。同乗者を酔わせない運転にはとても神経を使う。更に、即座に横Gが立ち上がることからロールを嫌ってアシも硬められていて、先代ほどではないとは言え、やはり身体が常に上下に揺さぶられるのもマイナスである。
もっとも開発陣も、それは承知の上。違和感を残しても個性を強調したかったのだといい、SPORT以外のモードでは違和感は抑えられている。しかし「スポーティ」や「走り」の表現が人間の感性を無視してまで良く曲がることだけで良いのだろうか? 百歩譲ってスカイラインなら許してもフーガは…。
その点、250GTは、パワーこそソコソコながら素直なFRらしい挙動に仕立てられていた。しかもこれだって曲がらないわけではないのだ。そうなると、おそらく370GTの4WAS無しがもっとも好バランスなのではと思う。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
日産 新型「ノートSUV」世界初公開へ! 新・精悍グリルに反響も! 新型「ノート“クロスオーバー”」間もなく発表
乗り味もクラシック! 現代によみがえる“サンパン”は見掛け倒しじゃないぞ!! ロイヤルエンフィールド「クラシック350」試乗
フェラーリ代表、ニューウェイ獲得交渉の状況明かさず。「長期的な話もしているが、今はチームのメンバーを信頼している」
街乗りでも効果絶大! アライメント調整で車の走行性能をアップさせる方法~カスタムHOW TO~
マツダスピリット レーシング RS【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
6月2日はもてぎに集まれ! サーキットツーリングもできる「HondaGO BIKE MEETING 2024」実施コンテンツの全貌が明らかに
【私の相棒・愛車自慢】MINIは一度は乗っておくべきクルマといいつつ、決め手は妻の好みでした。by 岡本幸一郎
スバル新型「最上級SUV」発表! 約800万円の「新モデル」に反響多数!? 全身オシャブルーな「アウトバック プラチナクロス」独に登場
VW新型「ゴルフGTI」欧州で先行販売開始 光る“VWバッジ”初採用!20馬力アップの265馬力となった新型の気になる価格とは
「おいおい、勘弁してくれ…」車に血痕、突然過ぎて気持ち悪い。一体なぜ?
「ジョーダンじゃねえっ くそったれがァ!!」『頭文字D』赤城レッドサンズのナンバー2 高橋啓介のFD型無線マウス
日産「新型3列ミニバン」発表! 全長5m級&大開口スライドドアの「エヴァリア」欧州に!? 海外での反響は?
【悲報?】販売好調の人気SUV「ヴェゼル」が商品改良で“大穴グレード”を落とした大人の事情
「シエンタ」が商品改良。変更点は少ないが、ハイブリッド7月、ガソリン8月と納期が大きく改善
イタリア語で「12気筒」を意味する新型フェラーリは「デイトナ」似。SDGs時代もV12は不滅?
【円安効果はごく一部!】国産自動車メーカー好調の理由は日本お得意の“着実な積み重ね”にあった
【今わかること比較】走りと後席の快適性は新型「フリード」優勢。「シエンタ」に勝る点、劣る点
【VIPの隠密仕様】アルヴェル4人乗り「スペーシャスラウンジ」準備中。目立ちすぎLMより本命
【装備充実】ミドルサイズSUV「F-PACE」にジャガー90周年特別仕様車を追加 917万円から
スバル「レガシィ」生産終了。あなたが最も印象に残っているのはどのモデル?【写真でチェック】
三菱の軽EV「eKクロス EV」一部改良。グリーンやライラックのお洒落系カラーも登場。価格上昇は控えめ