重量出力比は1:1
米国で新たに誕生した自動車メーカーのチンガーは、その「掟破り、記録破り」なハイパーカー、21Cのさらなる情報と驚異的なパワートレインについて明らかにした。
アストン マーティン・ヴァルキリーのライバルとして、わずか80台の限定生産となるチンガー21Cは、3月のジュネーブ・モーターショーで一般公開が予定されている。これに先駆け、チンガーはそのパワートレインに関するスペックを発表した。
自社開発した2.88LフラットクランクのV8ツインターボ・エンジンは、11000回転まで回り、最高出力950psと最大トルク75.9kg-mを発生。ミドシップに搭載され、後輪を駆動する。
このエンジンに加え、さらに2基の電動モーターが前輪を駆動する。その結果、合計最高出力は1250psに達するという。公道走行仕様の車両重量は1250kg(さらに軽量なサーキット専用仕様はわずか1218kg)。つまり、重量出力比はまさに1:1になる計算だ。
0-100km/hまで1.9秒 最高速度430km/h
当然ながら、加速性能は驚異的になる見込みで、0-100km/hは1.9秒。さらに300km/hまで15秒で加速し、最高速度は432km/h(ハイダウンフォースのサーキット仕様は380km/h)に達するとチンガーは主張する。しかも、停止状態から400km/hまで加速して再び停止するまで、29秒しか要しないという。
エンジンのパワーは、油圧式マルチプレート・クラッチと7速シーケンシャル・ギアボックスを介して後輪に伝えられる。
軽合金とカーボンファイバーを組み合わせたシャシーを持つ21Cは、革新的な3Dプリントとオートメーション技術によって設計・製造される。空気力学を追求したデザインによって、250km/hの速度で走行時に発生するダウンフォースは、公道仕様で250kg、サーキット仕様では790kgにもなるという。
センター・コクピットのドライバーと、その後ろに同乗者が座る戦闘機のような2シート・レイアウトもC21の特徴だ。
ロサンゼルスの本社でゼロから開発・製造
チンガーは、この21Cによって「自動車のデザイン、開発、エンジニアリング、製造におけるパラダイムシフト」を披露すると約束している。設立わずか1年のこの企業は、同社の創立者でCEOであるケビン・チンガーから名付けられた。
同氏は、2015年に発表されたダイバージェント・ブレードと呼ばれるスーパーカーを手掛けた人物だ。ダイバージェント3D社が開発したこのブレードは、ボディとシャシー・コンポーネントが3Dプリント技術によって製作された初の自動車という触れ込みだった。
21Cの車体とパワートレインは、カリフォルニア州ロサンゼルスに本拠を置くチンガー社で、ゼロから設計、開発、製造される。
価格は日本円で億単位と予想
リアの端から端までつなぐ特徴的なLEDライト・ストリップは、周囲をハニカム形状のグリルで囲まれている。その上には、ボディと同じカーボンファイバー製の巨大なウイングが備わる。
21Cは「21世紀の最も先進的な高性能車の1台」になると、チンガーは大胆な主張をしている。
その多くが革新的な技術によって、専用開発されたクルマであることを考えれば、価格はおそらく日本円で億単位になるのではないかと、AUTOCARは予想している。
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