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ついに出揃った3兄弟! 新型トヨタ・カローラ&カローラツーリングの内外装をチェック

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ついに出揃った3兄弟! 新型トヨタ・カローラ&カローラツーリングの内外装をチェック

 Exterior:ダイナミックな造形でワイドなスタンスを強調

 3ナンバーサイズとなった新型カローラ/カローラツーリング。グローバルモデルをモチーフとしながら、日本仕様にリデザインされており、本来のデザインイメージがより凝縮された印象だ。Cセグメントのライバル車と言えるスバル・インプレッサG4、ホンダ・シビック、マツダ・マツダ3と比較すると、全体的にひとまわり小さいが、全高だけは大きい。そのため、プロポーションとしては塊感やダイナミック感が強調されている。

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 フロントデザインはカローラスポーツと同様のイメージだが、台形の大型ロアグリルなど専用のデザインにより、力強くスポーティで存在感のあるものとしている。フェンダーの張り出しが強調された、ワイド感のあるスタンスも特徴だ。

 カローラとカローラツーリングでは、センターピラーより前側の部分のデザインは共通。セダンとワゴンなので、ボディ後半部はそれぞれ専用デザインとなるが、どちらもコーナーの絞り込みとキックアップ効果により、引き締まったテールビューを見せる。リヤコンビランプの造形がまったく異なるので、それぞれセダンらしい、あるいはワゴンらしいスタイリングを実現。カローラはシックなセダン、カローラツーリングはスポーティなワゴンに仕上げられている。

 従来のカローラアクシオ/カローラフィールダーと比べると全長・全幅は大きくなり、全高は低くなっている。前後バンパーやフェンダー、ドアの造形は日本専用となり、またドアミラーを内側に取り付けたり、最小回転半径を5.0~5.3m(装着タイヤサイズによる)に設定することで、3ナンバーといえども取りまわしのしやすさは確保されている。

 全車にLEDヘッドランプを装備。W×B系は1灯でハイビームとロービームを切り替えるBi-Beam LED、S系とG-X系では3灯式LEDとなる。

 カローラのリヤコンビランプは、外側の上部がテール&ブレーキ、下部がウインカーで、リバースランプは内側に配置。寒冷地仕様では右側ランプにリヤフォグが配置される。

 対してカローラツーリングはJ字型のリヤコンビランプを採用。テール&ストップは外側部、ウインカーはその内側が点灯する。リバースランプはバックドア側に配置する。

 トランクにはリヤスポイラーを装備。W×B系の専用装備で、ボディ色にかかわらず、ダークグレーメタリック塗装となっている。

 フロントウインドウにはToyota Safety Senseの単眼カメラを配置(レーダーはバンパー内)。ドライブレコーダーはオプションだ。

 ホイールはG-X系が15インチ・スチール、S系が16インチ・アルミ、W×B系が17インチ・アルミとなる。G-X系では16インチをオプションで装着できる。(写真は16インチ・アルミ)

 Interior:感性品質にこだわって上質感を表現

 日本専用にナローボディ化されたカローラ/カローラツーリングだが、インテリアのデザイン、室内の居住空間の広さは、グローバルモデルと同等となっている。

 ダッシュボードは中央に水平ラインを持ち、上下に開放感のあるデザインで視界特性を向上させた。ドアミラーをドアパネルマウントとすることで三角窓の視界も確保している。フロントピラーを細径化し、さらに前方に配置することで、実質的な視野角を広げている。また、ハンドルまわり、ディスプレイ&エアコンパネル、シフトレバーまわりに、それぞれスイッチ類を集約することで、機能ごとに的確な操作を行えるようレイアウトしている。

 インテリア全体の質感は、従来のカローラに比べて大幅に高められている。ダッシュボードやドアトリムなどのウレタンパッドの触感や色味、模様(シボ)、シートやドアアームレストに使われるクロス素材などは、Cセグメント車らしい高級感を備えていると言えるだろう。

 インテリアのデザインはカローラ/カローラツーリング共通で、おもにグレードによって仕様が分けられている。色調については、G・X系、S系はブラックを基調とし、W×B系にはブラック&ホワイトを設定。加飾パネルのカラーリングなどで差別化されている。

 ステアリングはW×B系およびS系グレードは本革巻き。右側のスイッチはクルーズコントロールなど、左側はハンズフリーやAVコントロール用が配置される。

 CVT車のシフトノブは、G-X、ハイブリッドG-Xを除き本革巻きとなる。電動パーキングブレーキは、G-X系を除くグレードに標準装備となっている。

 変速時の回転同調制御、発進時のアシスト機能を備えるiMT(インテリジェントマニュアルトランスミッション)は1.2Lターボ車にのみ設定される。

 カラーヘッドアップディスプレイ(W×B系にオプション)には、車速をはじめとした車両情報のほか、カーナビのルート案内なども表示できる。

 Qi(チー)に対応したワイヤレス充電システムを装着可能(W×B系、S系にオプション)。タテ175mm×ヨコ80mm以内のスマートフォンに対応する。

 電動パーキングレーキは、G-X系を除き標準装備。G-X系にもレーダークルーズコントロールやブレーキホールドとセットでオプション装着ができる。

 運転席の右下にS-VSCやリヤデフォッガー、ステアリングヒーターなどのスイッチを配置(写真はハイブリッドW×B)。ETCは販売店オプションとなる。

 ディスプレイオーディオは全車に標準装備。標準設定では7インチタイプが用意される。AM/FMチューナーを搭載し、カーナビやスマートフォン、T-Connectとも連携可能だ。

 ディスプレイオーディオはSDL(SmartDeviceLink)に対応し、スマートフォンにインストールした専用アプリを作動できる。9インチのディスプレイオーディオはW×B系、S系にオプションだ。

 3眼式となる7インチTFT画面のオプティトロンメーターは、W×B系に標準装備(S系にオプション)。中央に速度計や各種車両情報を切り替えて表示できる。G-X系、S系ではアナログメーターを装備。

 車内の空気の汚れ具合をモニターで表示するエアクリーンモニターを装備。光センサーで汚れを検知すると6段階のバーグラフで表示し、状況に応じて自動的にファンの風量をアップさせる機能付きだ。

 ドライブモードセレクターでは、3つの走行モード(ECO/NORMAL/SPORT)から選択できる。「SPORT」を選択したときはメーターがレッド表示となる。

 USB端子は前席に1個、後席に2個を装備(一部グレードは前席1個のみ)。ツーリングのハイブリッド車では、合計1500Wに対応する100Vコンセントをオプションで用意する。

 Seat & Utility:日本専用設計としながら快適な広さを確保

 ボディが大きくなった新型カローラ/カローラツーリングは、室内の居住性も高められている。TNGAプラットフォームの採用により低重心化が図られ、シート位置、着座位置ともに従来のカローラに比べて低くなった。室内高の数値自体は新型のほうがやや小さいものの、着座位置が低く、またワイド化によって肩まわり・頭上空間に余裕が生まれ快適性は向上している。

 前席の左右間距離も12mmほど広くなり、センターコンソールボックスの横幅もワイドになった。ハイブリッド車のバッテリーを後席の着座位置よりやや前側に配置することで、後席乗員の頭上空間も確保。さらに前席に薄型シートバックのスポーティシートを採用することで、後席足もとの空間も広げている。シートはインテリアのテーマカラーに合わせてブラックを基調とし、W×Bグレードではブラック&ホワイトの2トーン仕様も設定している。

 そして、車室内の収納ユーティリティも十分に備える。前席ではドアポケット、コンソールトレイ、コンソールボックス、グローブボックスを装備。後席ではドアグリップにボトルホルダー兼小物入れ、センターアームレスト(グレード別設定)には2個のボトルホルダー、リヤコンソールにも小物収納スペースを装備。USB端子は前席1/後席2の設定だ。

 W×Bグレードではホワイトまたはブラックのシートが選べる。センターアームレストにはボトルホルダーを装備。

 運転席は6ウェイ、助手席が4ウェイのマニュアル調整式となる。運転席にはシート上下アジャスターを装備する。

 コンソール前方にはトレイを設置。写真の車両ではオプションのシートヒーターおよび、おくだけ充電が備わっている。

 前席はドアポケットとコンソールにボトルホルダーを配置。サイドブレーキ仕様となるG-X系ではボトルホルダーも専用の形状となる。

 コンソールボックスはW×B系ではレザー、1.2Lターボ車を除くW×B系、S系ではスライドアームレスト付きとなる。

 コンソールボックス後部にポケットを設けている。充電中のスマートフォンを置くのに重宝するスペースだ。その下には電源を設置。

 ドア開口部の高さはセダン/ワゴンとしては標準的なものとなる。ドアはヒンジの位置を工夫することで開閉角度やノッチを最適化。また、開口部のドアトリムの形状も、乗り降りしやすいよう専用設計されている。※寸法は編集部による実測値

 Luggage:日常的な用途はもちろんレジャーにも対応

 カローラ/カローラツーリングはグローバルモデルをベースにしつつ、おもにボディ後方をショート化しているため、ラゲッジルームの寸法も前後方向にややコンパクトになっている。それでも、カローラのトランクパネルを専用設計とし、テールランプを薄型化するなどによりスペースを最大限確保している。

 ラゲッジルームのユーティリティとしては、ワゴンであるカローラツーリングでは、6対4分割ワンタッチ格納シートと2段式リバーシブルデッキボード(E-Fourなど一部グレードを除く)により、荷物の量や形状に応じてアレンジできる。前後方向には短いものの左右方向には1m以上の寸法があるので、荷物を持ったままでの積み下ろしなどの際は使い勝手がいい。そのほか、荷物固定用のデッキフックや、オプションで用意されているトノカバー、ソフトトレイ、防水仕様のトレイなどを組み合わせることで、さらにユーティリティを高められる。

 セダンのカローラでは、W×B系グレードのみの設定となるが、6対4分割可倒式シートを装備する。トランクエンドがハイデッキ形状で高さ方向の寸法が大きく、後席を立てた状態ではワゴンのカローラツーリングよりも容積が大きく、また倒したときのトランク長も大きくなっている。セダンとしては十分な容量だ。

 カローラツーリング 6対4分割ワンタッチ格納シートによりアレンジが可能。荷室容量は後席使用時で392L、最大時で802Lとなる(いずれもVDA方式)。9.5インチのゴルフバッグ4個を積載可能だ。※寸法は編集部による実測値

 カローラ カローラでは床面が低く設置されていることもあり、429Lの容量を確保。分割可倒式シート装着車では、前後長もカローラツーリングを上まわる1660mmを実現している。※寸法は編集部による実測値

 2段式デッキボードを上段にセットするとフロアはフラットになる。スペアタイヤ装着車やE-Fourでは、上段にのみセットできる1段式デッキボードとなる。

 6対4分割可倒式リヤシートは、カローラではW×B系にのみ装備。独立したトランクを好むなら、G-X系またはS系を選択する。

 デッキボードの裏側はプラスチックとなっており、濡れたり汚れたりした荷物も載せやすく、掃除もしやすいのでアウトドアユースに適する。

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みんなのコメント

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  • なぜ、セダンだけテールデザインを変えたのか?スポーツ、ツーリングと同じテールランプのデザインなら良かったのに。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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