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ダイハツ、久々の登録車SUV発表 小型SUV「ロッキー」 DNGA採用 詳細解説

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ダイハツ、久々の登録車SUV発表 小型SUV「ロッキー」 DNGA採用 詳細解説

はじめに ダイハツ・ロッキーとは?

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】ロッキーをくわしく知る 全124枚

ダイハツは11月5日、新型コンパクトSUVの「ロッキー」を発売する。

ロッキーは、ダイハツとしては久々の登録車SUVだ。かつては、タフト/ラガー/テリオス/ビーゴ/そして先代ロッキーなどといった乗用車登録のSUVが存在していた。

が、2016年3月にテリオスの販売が終了して以来、ダイハツの国内向け登録車SUVは途絶えていた。

ロッキーという車名は前述のように1990~97年に販売されていた、ダイハツの小型SUVに使われていた車名だ。

今回、この名を継承したのは先代をオマージュしたというわけではなく、力強さを内包しながらも洗練された印象を表現した名称として、「ロッキー」の車名を再び採用したのだという。

コンセプトは、「アクティブ・ユースフル・コンパクト」。若々しくアクティブな生活を楽しむスタイル志向層をメインターゲットとした。

レジャーから買い物などの日常生活まで、幅広いシーンで活躍できる商品を目指してロッキーは開発されたという。

ダイハツ・ロッキーの外観

ロッキーのスタイルは、2017年の東京モーターショーに出展されたコンセプトカー「DN トレック」をベースとしている。

ただし、サイズや基本フォルムは踏襲しているが、ドアは普通の前ヒンジ式スイングドアとなっており(DN トレックは観音開きドア)、前後まわりのディテールはかなり異なっている。

それでも、安心を感じさせる厚みのあるロアボディ、薄く軽快なキャビンを支える張り出した前後のフェンダーと大径タイヤなどで、躍動感のあるエクステリアデザインにまとめられている。

デザイン要素をシンプルで明快にすることで、コンパクトなボディサイズながら、クリア感と力強い存在感を表現している。

全長3995mm、全幅1695mm、全高1620mmという5ナンバーに収まるコンパクトなサイズで、取り回しのしやすいサイズ感を実現している。

ダイハツ・ロッキーの内装

エクステリア同様、インテリアもSUVらしくまとめられている。

シルバー加飾を施した背の高いセンターコンソール、高い位置にあるシフトレバーとコックピットタイプのインパネデザインにより、SUVらしいワクワクする空間を表現している。

GとXグレードには、インテリアに赤い刺し色のアクセントを施すことで、アクティブ感を表現している。

最上級の「プレミアム」グレードは、革巻きのステアリングやシフトノブ、ソフトレザー調のシートを採用し、黒とシルバーの加飾で上質感を表現している。

外観はコンパクトだが、前後シートのカップルディスタンスは900mmを確保している。

またラゲッジスペースは5人乗車でも最大荷室長755mm、容量は369L(付属のデッキボードを下段にセットした場合)という、クラストップレベルの広さを誇る。

6:4分割可倒式のリアシートバックを倒せば長尺物の積載も可能だし、床下には80L(2WD車)の大容量アンダーラゲッジを備えている。

ダイハツ・ロッキーのパワートレイン

パワーユニットは、ダイハツのハイト系コンパクトワゴン「トール」などに搭載されているものと基本的に同じ、1L(996cc)の直列3気筒DOHCにインタークーラー付きターボを装着した1KR-VET型。

最高出力は98ps/6000rpm、最大トルクは14.3kgm/2400-4000rpmを発生する。

組み合わされるトランスミッションは、タントに初めて搭載された新開発のD-CVT。スプリットギアを用いた技術を採用したCVTで、変速比をワイドレシオ化することで、燃費性能や静粛性にも貢献している。

アクセルのスロットル特性を最適化し、レスポンスやコントロール性を向上。低開度域はコントロールを重視し、中速度域はレスポンスを重視した設定となっている。

駆動方式は2WD(FF)と4WDを設定。2WD車はWLTCモードで18.6km/L、JC08モードで23.4km/Lと、1.5L以下の小型SUV(ガソリン車)では最も低燃費を誇る。

ダイハツ・ロッキーのシャシー

ロッキーは、軽ハイトワゴンのタントに続く、ダイハツの新世代のクルマづくり「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」の第2弾商品となるモデルだ。

タントの軽自動車用DNGA新プラットフォームに対し、骨格の通し方や足回り部品の取り付けの考え方などは共通としながら、コンパクトカーのサイズに拡大している。

つまり、プラットフォームの基本は一緒だが、タントのものに対して相似形となっているというわけだ。

骨格構造のスムーズ化や合理化を実施し、部材の構造断点をなくし、ハイテン材を活用して軽量高剛性ボディを開発。高い乗り心地の良さを実現しているという。

サスペンションは、フロントはマクファーソン・ストラット式、リアは2WD/4WDともトーションビームを採用している。

リアサスは、デフをボディ側に取り付けることで2WD同様のトーションビームを採用可能にした。

これにより、乗り心地や操縦安定性の向上に貢献するとともに、低床化による室内空間の拡大も実現している。

ダイハツ・ロッキーの装備

ダイハツの予防安全機能「スマートアシスト」全10機能と、運転をサポートする「スマートアシストプラス」全7機能の合計17機能を搭載。

ロッキーでは、後方確認をサポートする、ブラインドスポットモニターとリアクロストラフィックアラートの2つの新機能を採用している。(グレードにより一部の機能はメーカーオプションとなる)

快適装備では、ダイハツコネクトサービスやダイハツWi-Fiといったサービスにも対応しており、9インチのスマホ連携ディスプレイオーディオはメーカーオプション設定され、スマートデバイス・リンクやアップル・カープレイ対応のスマホアプリをディスプレイ上で表示・操作が可能になる。

ボディカラーは全8色で、3色の2トーンも設定。また、ロッキーの世界観を広げる、3つのアクセサリースタイルも用意される。

ダイハツ・ロッキーの価格

価格は以下の通り。

L(2WD/4WD):170万5000円/194万4800円
X(同):184万8000円/208万6700円
G(同):200万2000円/222万4200円
Premium(同):220万円/242万2200円

なお、ロッキーのOEM供給モデルとして、トヨタから「ライズ」も発売された。

ただし、エンブレムやバッジを取り替えただけの双子車ではなく、フロントマスクはまったく別のデザインで差別化されている。

とはいえ、インテリアやパワートレインなどは基本的に共通だ。なお装備の違いもあるが、価格はライズのほうがやや低めに設定されている。

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