現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > マイナーチェンジ アウディQ7 50 TDIに試乗 V6ディーゼル 内装・装備を刷新

ここから本文です
ニューモデル 2019.9.10

マイナーチェンジ アウディQ7 50 TDIに試乗 V6ディーゼル 内装・装備を刷新

  • みんカラ つぶやく
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

一新したインテリアデザイン

アウディQ7もマイナーチェンジを受け、他のモデルと同様にWLTP(乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法)に準拠することになった。ドライビングの興奮や一体感はそれほど濃くはないものの、印象的なほどに洗練された走行マナーと、豪華さを備えたSUVだ。マイナーチェンジ後も基本的な性格には変更はないが、いくつか触れておきたい変更点や追加機能もある。

    【画像】アウディQ7とライバルBMW X7 全57枚

まずはエクステリアから。フォグライトの形状や新しいデザインのホイールがオプションとして選択できるようになったほか、フロントグリルやヘッドライト周りのデザインも改められた。テールゲートにはアウディA6風の水平に伸びるクロームメッキのモールが追加され、マイナーチェンジ前のクルマと比べれば、充分に変化を感じ取ることができる。デザイン面での変更は控えめといえ、新鮮味が強いわけではない。同時にトップグレードとして、美しさを追求した「フォーシュプルング」が追加されている。

インテリアの変更はエクステリアよりも顕著。基本的なデザインから新しくなっており、最新のDセグメント・サルーンやSUVとのつながりを強く感じられるものとなった。ツインモニターのMMIナビゲーション・プラスと呼ばれるインフォテインメント・システムがすべてのグレードで標準装備となっている。またアウディ・バーチャル・コクピットと名付けられたデジタル・インスツルメントパネルも最新世代へとアップデートされている。

乗り心地は快適ながら、やや反応の鈍いAT

内面ももちろん手が加えられ、最大で90mmの幅で車高を調整可能なエアサスペンションが、エントリーグレードから採用された。ブラックエディションとフォーシュプルングと呼ばれるグレードの場合、スポーティなセットアップとなり、地上高は15mm低くなる。またトップグレードには後輪操舵システムも搭載されており、印象は良かった。

英国の場合、当面のエンジン・ラインナップは2種類の3.0L V6ディーゼルと1種類の3.0L V6ガソリン。すべてに電圧48Vのマイルドハイブリッド・システムが搭載され、コンベンショナルなトルクコンバーター式8速ATが組み合わされる。追ってプラグイン・ハイブリッドも追加される予定で、強力なV8ディーゼルエンジンを搭載したSQ7も加わるだろう。

フェイスリフトを受けたQ7は英国では9月から販売となるが、そのうちの90%は今回の50 TDIと45 TDIが占めると予想されている。今回の試乗車は、そんなわけで50 TDIだ。

乗り心地は驚くほどに快適で、洗練されている。長距離クルーザーとして好適ながら、いつものことでもあるから、特段目をみはる仕上がりというほどでもない。だが3.0LのV6ディーゼルは、パフォーマンスと社会性との素晴らしいバランスを見せる。286psと61.0kg-mという動力性能で、価格に相応しい加速を披露するだけでなく、非常に安楽な運転を叶えてくれる。

エグゾーストノートも低音が効いており豊か。だが車内の遮音性に優れているから、ディーゼルエンジンのノイズは、ドライバーにはかなり遠くでさえずっている程度でしか聞こえない。一方で8速ATの振る舞いが全体の雰囲気に追いついていない様子。スロットルを軽く踏み込んだ程度では、キックダウンを躊躇する性格で、エンジンのトルクを縦横無尽に引き出すためには、それなりの操作が必要となる。静止状態から加速する際も、早めにシフトアップするように設定されているようだ。

穏やかに静けさと快適さにひたる

スロットルを踏み込む量が不十分だと想像以上に加速してくれず、流れの早いランナバウト(ロータリー交差点)への合流などを考えると、歓迎できる設定ではない。だがしっかりペダルを踏み込めば、充分に素早くキックダウンしてくれ、不足のない加速は得られる。

乗り心地は充分に甘美で、マイナーチェンジ前同様に充足感にあふれている。路面の細かなうねりをしっかりと吸収し滑らかに通過してくれるし、路面の剥がれなど細かい凹凸も、車内にいる限り遠くの存在でしかない。ドライビングモードをダイナミックにすると、ボディコントロールが引き締まるかわりにソリッド感が高まるが、かといって不快に感じることはないだろう。

だとしてもQ7は積極的なペースで運転を楽しむ性格を持ったクルマではない。ダイナミックモードを選択する機会は限られるのではないだろうか。トラクションに不足はないものの、ステアリングフィールは淡白で、コーナリング中はボディサイズや車重を実感する。Q7はあくまでも穏やかに静けさと快適さを、ドライバーも楽しむクルマなのだ。

エアサスペンションが標準装備となるが、同時にガソリンエンジンを搭載した55 TFSIに、より引き締まったスポーツサスペンションの組み合わせも確かめることができた。こちらは340psと50.9kg-mというガソリンエンジンが搭載され、大柄なボディを力強く、滑らかなマナーで引っ張る。パフォーマンスに不満を覚えることはないだろう。

だがこのクラスのSUVを選ぶなら、最適なのはディーゼルエンジンの方だと思う。アウディはまだWLTP燃費を公表していないが、優れたトルクと燃費との組み合わせの訴求力は高いはず。

大型ラグジュアリーSUVらしさを味わう

スポーツサスペンションは、標準のサスペンションよりも明確に引き締まった乗り心地となるが、Q7の安楽な長距離ツーリングに犠牲を与えるほどではない。コーナリング時の優れたボディコントロール性は、むしろ歓迎すべきポイントだ。

路面が荒れた区間を走ると、細かな振動を多めに拾う傾向はあるが、車高が低められているだけでなく、50 TDIが20インチのホイールだったのに対し、55 TFSIは21インチのホイールを履いていたことも影響を与えているはず。少なくともスポーツサスペンションを選んでも、標準のサスペンションと比べない限り、乗り心地が悪いと感じることはなさそうだ。ラグジュアリーで穏やかなSUVというQ7の本来の性格を楽しむのなら、標準のサスペンションに、小さめのアルミホイールの方が適しているとは思うけれど。

もし洗練性された走りだけでなく、一般道でのより優れたハンドリグを求めるのなら、アウディQ7よりもポルシェ・カイエンやBMW X5、レンジローバー・スポーツの方が、希望通りの乗り味が得られるはず。このボディサイズを考えると、スリリングな走りを味わえないことを批判することの方が無益だと思う。Q7は完璧なまでに快適で上質な、SUVならではの魅力を味わうべきクルマだ。

インテリアの質感や実用性はライバルモデルと肩を並べ、50 TDIに搭載されるエンジンは控えめな存在感でありつつ、不足ないほどに強力。アピアランスも先代以上に引き立って写る。トランスミッションの反応がより素早ければ、とも思うが、素晴らしい仕上がりが霞むほどではない。

アウディQ7 50 TDIのスペック

価格:6万ポンド(780万円・予想)
全長:5052mm
全幅:1968mm
全高:1740mm
最高速度:241km/h
0-100km/h加速:6.5秒
燃費:-
CO2排出量:-
乾燥重量:2165kg
パワートレイン:V型6気筒2967ccターボ+ハイブリッド
使用燃料:軽油
最高出力:286ps/3500-4000rpm
最大トルク:61.0kg-m/2250-3250rpm
ギアボックス:8速オートマティック

  • みんカラ つぶやく
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

(AUTOCAR JAPAN サイモン・デイビス)

コメントの使い方

みんなのコメント

ログインしてコメントを書く

(株)カービュー関連サービス

メールマガジン メールマガジン

愛車無料一括査定

あなたの愛車今いくら?

車の種類を選択
事故車 商用車
お住まいの郵便番号を入力
-
※郵便番号がわからない方はこちら

※(株)カービューのページへ移動します