現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ピスタのアジリティとGTBの快適性 フェラーリF8トリビュート 初試乗 3.9L V8ターボ

ここから本文です

ピスタのアジリティとGTBの快適性 フェラーリF8トリビュート 初試乗 3.9L V8ターボ

掲載 更新
ピスタのアジリティとGTBの快適性 フェラーリF8トリビュート 初試乗 3.9L V8ターボ

ピスタのアジリティとGTBの快適性

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

【画像】フェラーリF8トリビュート 全71枚

「このクルマのアイデアは、ピスタのアジリティとGTBの快適性をかけ合わせるというものでした」 と説明するのは、フェラーリのテストドライバー、ファブリツィオ・トスキ。488GTBの後継モデルで、フェラーリ製ミドシップ・スーパーカーの核をなすことになる、次期モデルF8トリビュートのことだ。

F8トリビュートは最新の量産フェラーリで、そのルーツは458イタリアにまで遡る。量産ミドシップに搭載されるエンジンとしては最もパワフルなV型8気筒を搭載し、3.9Lターボから生み出される最高出力は720psと、ピスタ・スペック級のハイパワー。0-100km/h加速は2.9秒で、最高速度は339km/hとなる。

今月末前までには運転する機会が得られる予定になっているが、今回は13年間フェラーリでテストドライバーを務めているトスキの助手席から、マラネロ周辺の丘陵地帯を走っての評価となる。F8は1年半に渡る開発とテストを経ており、リリース前の最終調整を受けているところ。

助手席から短時間ではあったが、クルマのクイックさは488ピスタと同等。サスペンションのしなやかさは向上しているようだ。マラネロ周辺の道は比較的スピードを出しやすくカーブも多い。路面状態は英国にも似ており、ところどころ路面は剥がれ、隆起し、傷みがひどい区間が少なくない。

F8はトスキがかなりプッシュしても、ソリッドなボディコントロールで安定している。ボディを振動させることなく、シャシーは路面からの衝撃を吸収しているようだ。メカニカルグリップも非常に高く、クルマのペースを相当に速めていっても挙動が乱れることもなかった。

ドライバーが主観的に受ける特別さ

「この付近の道は凸凹が多くバンピーで、カーブも多いですが、われわれは走り込んでいる場所です。一般道で走らせるということは、ユーザー目線では非常に重要です」 スロットル・レスポンスはフェラーリ製V8エンジンに解する通りにダイレクト。F8トリビュートの車名は、エンジンをトリビュート(敬意をはらい称賛)することからきている。

F8のパフォーマンスは、フェラーリのテストコース、フィオラノのラップタイムでみると、488ピスタよりも1秒ほど遅い程度。ずっと民主化されたモデルであるのにも関わらず。「ピスタの人気も高いですが、このF8のサスペンションはより快適で、日常的に乗るという点でも適しています。長い自動車旅行でもストレスを感じる機会は少ないでしょう」 とトスキは話す。高性能なクルマは、助手席での印象も素晴らしいことが通例だが、F8もそれは同じだ。

トスキは印象や感覚的な部分、運転をすることの喜びも、数値的なパフォーマンス向上と同等に重要だと説明する。「ドライバーの主観的な評価も重要です。単にハイパフォーマンスを発揮できるだけでなく、そこから得られる感情や感覚もとても大切で、フェラーリとしての特別さを感じさせる必要があります。わたしたちはその重要さを理解しており、何をするべきかもわかっています」

まもなくその実態をお伝えできると思うので、期待してお待ちいただきたい。

こんな記事も読まれています

日産「新型コンパクトSUV」まもなく登場!? トヨタ「ヤリスクロス」サイズの「斬新モデル」! 「新ジューク」日本再上陸の可能性とは
日産「新型コンパクトSUV」まもなく登場!? トヨタ「ヤリスクロス」サイズの「斬新モデル」! 「新ジューク」日本再上陸の可能性とは
くるまのニュース
ボルボ、人気モデル『XC40』を仕様変更。特別限定車“プラスB3セレクション”も同時設定
ボルボ、人気モデル『XC40』を仕様変更。特別限定車“プラスB3セレクション”も同時設定
AUTOSPORT web
FIA、雨対策用F1ホイールカバーの改良版をテスト。フェラーリがフィオラノで走行
FIA、雨対策用F1ホイールカバーの改良版をテスト。フェラーリがフィオラノで走行
AUTOSPORT web
ディフェンダー に2025年型、マイルドハイブリッドディーゼルを350馬力に強化
ディフェンダー に2025年型、マイルドハイブリッドディーゼルを350馬力に強化
レスポンス
【最終最強のW12搭載】 ベントレー・バトゥール・コンバーチブル 内装にジュエリーとのコラボ
【最終最強のW12搭載】 ベントレー・バトゥール・コンバーチブル 内装にジュエリーとのコラボ
AUTOCAR JAPAN
【MotoGP】マルケス、フランスGP初日はドゥカティ陣営で今季最も苦戦した1日に「リヤの改善が必要」
【MotoGP】マルケス、フランスGP初日はドゥカティ陣営で今季最も苦戦した1日に「リヤの改善が必要」
motorsport.com 日本版
全国各地で減便&廃業! もはや「路線バス」という発想自体が古いのだろうか
全国各地で減便&廃業! もはや「路線バス」という発想自体が古いのだろうか
Merkmal
元F2ドライバーのビスカール、ポルシェ963でIMSAデビューへ。プロトンからラグナ・セカ戦に参戦
元F2ドライバーのビスカール、ポルシェ963でIMSAデビューへ。プロトンからラグナ・セカ戦に参戦
AUTOSPORT web
高級車ディーラーを訪ねる際の“ドレスコード”、どんな服装までOKなのか?!
高級車ディーラーを訪ねる際の“ドレスコード”、どんな服装までOKなのか?!
月刊自家用車WEB
大型トラックの「タイヤ」が浮いてる!? 故障なの? 奇妙すぎる「浮くタイヤ」には切実な理由があった!
大型トラックの「タイヤ」が浮いてる!? 故障なの? 奇妙すぎる「浮くタイヤ」には切実な理由があった!
くるまのニュース
なんでバッテリーは「上がる」のか? もしかすると「暗電流」が原因かも!?
なんでバッテリーは「上がる」のか? もしかすると「暗電流」が原因かも!?
バイクのニュース
レッドブルに近付けるか!? フェラーリが大規模アップデートマシンをフィオラノでテスト。ボディワークに様々な変化
レッドブルに近付けるか!? フェラーリが大規模アップデートマシンをフィオラノでテスト。ボディワークに様々な変化
motorsport.com 日本版
【日本企業初!営業利益が5兆円超え】 トヨタが別格ともいえる決算説明会を開催 投資を強化も
【日本企業初!営業利益が5兆円超え】 トヨタが別格ともいえる決算説明会を開催 投資を強化も
AUTOCAR JAPAN
CRI・ミドルウェアのCRIWARE搭載車両が全世界で600万台を突破
CRI・ミドルウェアのCRIWARE搭載車両が全世界で600万台を突破
レスポンス
オフロード感マシマシ[新型フリードクロスター]がヤバい!! 絶対付けたい純正オプション一挙に
オフロード感マシマシ[新型フリードクロスター]がヤバい!! 絶対付けたい純正オプション一挙に
ベストカーWeb
えっ、もう増税!? スズキ「スイスポ」に日産「ジューク」など、まだまだ現役だと思っていた2024年に増税対象となるクルマとは
えっ、もう増税!? スズキ「スイスポ」に日産「ジューク」など、まだまだ現役だと思っていた2024年に増税対象となるクルマとは
Auto Messe Web
歩行者からしたら「マジ勘弁」! そこかしこで見かけるクルマの身勝手行為5つ
歩行者からしたら「マジ勘弁」! そこかしこで見かけるクルマの身勝手行為5つ
WEB CARTOP
トナーレの美しいボディラインに惚れ惚れすること間違いなしです! アルファロメオ出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
トナーレの美しいボディラインに惚れ惚れすること間違いなしです! アルファロメオ出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
LE VOLANT CARSMEET WEB

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

4036.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

6980.08100.0万円

中古車を検索
488ピスタの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

4036.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

6980.08100.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村