レクサス、高級クーペのLCに上質な仕立ての限定車を設定 米で発表

レクサスは8月14日、フラッグシップクーペ「LC」をベースとした限定車「LC500インスピレーション」シリーズを米国で発表した。

レクサスブランドを代表するラグジュアリークーペとして3年前にデビューしたLC。このクラスならではのスペースを贅沢に使ったプロポーションに、レクサスらしい先進的なデザインを組み合わせ、内外で評判を呼んでいる。

今回、発表されたインスピレーションシリーズは、エッジの効いたLCのスタイリングにクラシカルなエッセンスを加え、100台限定で生産されるもの。目玉となる特別装備は、「ノリ グリーン パール」と名付けられたグリーンのボディカラーと、10ウェイパワーシートを上質に演出するサドルタンに染められたアニリンレザー仕立てのインテリアで、先鋭的なLCに上質かつ落ち着いた雰囲気を与えている。

さらに、足回りにはツートーンカラーの21インチホイールが採用され、室内もダッシュボードやセンターコンソールなどがブラックアンバーのコントラストカラー仕上げとされるなど、通常のカタログモデルに増してエクスクルーシブな雰囲気を醸し出している。また、ドアパネルに用いられるアルカンターラが、わずかにダークな色合いとされるなど、細部までこだわりが徹底されているのもインスピレーションシリーズのアピールポイントだ。

メカニカルな面に手は入れられていないが、5Lの排気量から471馬力を発生するLC500のパワーユニットは、今や希少な自然吸気V8。アクセルを踏み込めば、リニアな加速とともに鼓動を感じさせるこのユニットは、インスピレーションシリーズの世界観とも相性が良さそうだ。生み出された駆動力は10速ATを介して、標準でLSDが奢られる後輪へ伝えられ、0-60マイル/h（約97km/h）加速：4.4秒というトップレベルの動力性能を実現している。

なお価格は今秋の販売開始を前に発表されるとのことだ。