日本ではかつてパジェロの弟分として親しまれていたモデル
三菱自動車はミッドサイズSUVの新型「パジェロスポーツ」をタイで世界初披露し、販売を開始した。パジェロスポーツは、昨年度にグローバルで約7.7万台を販売した三菱自動車の世界戦略車の一台。今後はタイをはじめ、フィリピンやオーストラリアなど約90カ国に順次展開していく予定だが、残念ながらそのなかに日本は含まれていない。
ついに日本から消えゆく名クロカン「三菱パジェロ」が残した功績とは
日本では耳馴染みのない人も多いであろうパジェロスポーツだが、日本では2001年まで「チャレンジャー」の名称で販売されていたモデルの後継車種だ。しかし、パジェロとキャラクターの重なる部分が多く、日本では販売が中止され、海外専売となった。一部地域では「モンテロスポーツ」として販売されている。
パジェロスポーツは本格クロカン「パジェロ」で培ったオフロード性能や信頼性、耐久性に、乗用車並みの快適性と機能性を融合させたミッドサイズSUV。今回は「Elevate your Journey」をモデルチェンジのキーワードとし、力強さを高めながら、洗練されたエクステリアや先進的な機能、快適なインテリアを装備してドライバーの冒険心や探究心に応える。
パワートレインは2.4リッターMIVECディーゼルターボエンジンと8速ATを組み合わせ、高い環境性能と軽快な走りを両立した。
オフロード性能はもちろん安全性や利便性も向上している
安全性能も強化している。従来の先進安全装備に、レーンチェンジアシスト(LCA)と後退時車両検知警報システム(RCTA)を加えた。また、4WD車にはあらゆる路面状況で最適なトラクション性能と優れたハンドリングモードを設定し、エンジン・オートマチックトランスミッション・ブレーキを統合制御し、悪路での走破性を高めている。
エクステリアは「ダイナミックシールド」と呼ばれるフロントデザインコンセプトをさらに進化。フロントグリルから連続するヘッドライトと、バンパー左右コーナー部に配置したコンビネーションランプによって、ワイド感を強調している。
良好な視界を確保しつつ、従来よりもボンネットを高くした厚みのあるフロントフェイスや立体的で力強さを増したメッキパーツを採用し、さらに洗練されたデザインに仕上げた。
車内には、上質で快適な居住空間を確保。フロアコンソールとドアグリップ形状を変更し、ステッチ付きソフトパッドを追加。より快適な居住空間にするとともに、質感を高めた。コンソール下部にはキーなどの小物類を収納でき、左右どちらからでも出し入れできるアンダートレイを新たに採用している。
また、フロアコンソール後端にはAC電源(150W)を新たに配置、従来のUSB端子と合わせて後席での使い勝手を向上させた。
利便性の高い装備も用意する。視認性に優れる8インチカラーの液晶メーターや8インチのスマートフォン連携ディスプレイオーディオを採用。新たにハンズフリー機能付きのエレクトリックテールゲート(セーフティ機構付き)を採用した。
ほかにも、スマートフォンでのエレクトリックテールゲート開閉機能や、ドアロック忘れなどを通知しスマートフォンから施錠できる降車リマインダーといった多彩な便利機能を提供する、三菱リモートコントロールを採用した。
惜しまれつつも、パジェロは2019年8月に国内向けの生産が終了する。だが、前述の通り日本国内のパジェロスポーツはパジェロとの差別化が図りにくかったために1代限りで姿を消した。パジェロが生産中止になるのは非常に悲しいことだが、これを機に、パジェロスポーツが日本に導入されることを期待したい。
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