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新型「シボレー コルベット」デビュー! ミッドシップに生まれ変わった8代目

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新型「シボレー コルベット」デビュー! ミッドシップに生まれ変わった8代目

CHEVROLET CORVETTE STINGRAY

シボレー コルベット スティングレイ

新型「シボレー コルベット」デビュー! ミッドシップに生まれ変わった8代目

495hpへパワーアップ! 0-60mph加速は3秒以下

2019年7月19日午後12時(現地時間7月18日午後)、シボレーは8世代目となる新型「コルベット(C8)」を発表した。

エンジン搭載位置は、伝統的なフロントからミッドシップへ変更。ドライバーをフロントアクスル側、ほとんど前輪直上に近い位置に座らせることで、より鋭いレスポンスとコントロール性を実現したという。

ドライバーの眼前には低いボンネットやインストゥルメントパネル、異形ステアリングホイールといった、まるでレーシングカーのような光景が広がる。一方で、荷室には約357リッターの容量(ゴルフクラブを2セット収納可能)を確保するなど、日常の使い勝手にも配慮した。フロントの荷室には機内持ち込みサイズのスーツケースとPCバッグが収まる。

ステルス戦闘機やF1をイメージ

クラフトマンシップ、贅沢な素材づかい、ディテールへのこだわりは“スーパーカー基準”。巨大なリヤハッチウインドウは薄さ3.2mm。その下には「ショーケースの中の宝石」のようにエンジンが収まっている。ドアやハンドルやハッチは、まるでひとかたまりにボディに溶け込むようにデザインされた。ボディサイドには大径のエアインテークが口を開け、迫力のあるムードを演出している。

F-22やF-35といったステルス戦闘機に加えてF1マシンにもインスパイアされたといい、キャノピーをフロントへ押し出した独特のスタイリングを採用。大胆なフロントフェンダーや水平方向のプレスラインなど、伝統のコルベットに通じる意匠も継承した。もちろん着脱式のルーフパネルも採用。外したパネルはリヤトランクに収納できる。

コルベット初の右ハンドル仕様も

コクピットの位置は16.5インチ(約420mm)前方へ移動。エアコン吹き出し口を天地方向に薄く仕上げるなど、インストゥルメントパネル全体を低くすることで視界と空間効率の向上を図った。異形の2スポーク小径ステアリングホイールも、スポーティなハンドリングを実現するだけでなく、12インチのメータークラスターの視認性を高めている。ちなみにコルベットとしては初めて、右ハンドル仕様/左ハンドル仕様の両方を用意している。

内装はレザー、カーボン、アルミニウムなど全般に本物の素材にこだわる。シートにはGT1、GT2、コンペティションスポーツの3種類を用意するが、GT2とコンペティションスポーツにはカーボンファイバーのトリムを採用した。

毎日乗るスーパーカー

ボディカラーはトーチ・レッド、アークティック・ホワイト、ブラック、ブレード・シルバー・メタリック、シャドー・グレー、セラミック・マトリックス・グレー、ロングビーチ・レッド、エルクハートレイク・ブルー、セブリング・オレンジ、ラピッドブルー、ゼウスブロンズ、アクセレレート・イエローの12種類。シートベルトにもブルーやレッドなど6パターンの色を用意している。

「毎日乗る本物のスーパーカー」を標榜して開発された8代目コルベットは、構造材にはダイキャスト鋳造のアルミニウム合金を採用するなどして接合個所を減らし車体剛性を格段に向上。高速走行時でもロングドライブでも、ソリッドでドライバーと一体化したような体感を得られるという。リヤバンパー内に収まるビームには量産初となるカーボン素材を使用、軽量化にも貢献している。

V型8気筒OHV「LT2」を搭載

ドライバーの背面に搭載するエンジンは、6.2リッターのV型8気筒OHV「LT2」。現行V8の中では唯一の自然吸気ユニットだ。パフォーマンス・エキゾースト・システムを装着すれば、最高出力495hp、最大トルク637Nmというパフォーマンスを発揮する。組み合わされるのはTREMEC製8速DCT。0-60mph加速は歴代最速の3秒以下をマークするという(Z51パフォーマンス・パッケージ装着の場合)。

低く搭載されたV8は車両の低重心化に貢献。また、やはりコルベットとしては初となるドライサンプ方式を採る。オイルクーラー容量は25%アップしている。

オールシーズン・パフォーマンスタイヤを装着

ステアリングレシオは従来の16.25:1から15.7:1に変更。正確な制動を約束する“eBoost”ブレーキ・システムを採用。また、スポーツカーとしては初めて1Gのコーナリングにも対応するミシュラン製オールシーズン・パフォーマンスタイヤを装着している。

フロントサスペンションは2.8秒でおよそ40mmリフトアップすることが可能。道路上に設けられたバンプや駐車場進入時にノーズ下をこすらないよう、グラウンドクリアランスを確保するように配慮した。車速40km/h程度まで稼働し、1000箇所までであればポイント地点を記録して自動的にリフトアップできるシステムだ。

最大180kgのダウンフォース

ローンチコントロールも装備。さらなるハイパフォーマンスを求める顧客には「Z51パフォーマンスパッケージ」を用意。マニュアルで調整できるパフォーマンス・サスペンションや専用のエキゾースト・システムを備え、エンジン/ブレーキの冷却効率も高められる。

もちろん電子制御LSDや、最新のマグネティック・ライド・コントロール4.0を搭載。フロントスプリッターやリヤの2分割スポイラーなどにより、コーナリング時のダウンフォースを180kgまで高めているという。

走行モードはこれまでの4パターンから6パターンに増加。従来のウェザー、ツアー、スポーツ、トラックに加えて任意のセッティングができる「マイモード」と、歴代スポーツモデルのZ06、ZR1、Z51の頭文字からとった「Zモード」が用意された。

サーキットやワインディングなどで自身のドライビングを記録できる高解像度のパフォーマンス・データ・レコーダーも装備。シートメモリーやステアリングホイール・ヒーター、学習式音声認識機能、ワイヤレス充電など、最新モデルらしいファンクションの数々も充実させたという。

車両本体価格は未発表だが、エントリーグレードで6万ドル(約645万円)を切る価格帯を実現したという。生産は2019年末よりケンタッキー州ボーリンググリーン工場で開始する。

【SPECIFICATIONS】
シボレー コルベット スティングレイ

ボディサイズ:全長4630 全幅1934 全高1234mm

ホイールベース:2722mm

トレッド:前1648 後1586mm

乾燥重量:1530kg

エンジン:V型8気筒OHV

ボア×ストローク:103.25×92mm

総排気量:6153cc

圧縮比:11.5

最高出力:369kW(495hp)/6450rpm

最大トルク:637Nm/5150rpm

トランスミッション:8速DCT

駆動方式:RWD

ステアリング形式:電動パワーステアリング

サスペンション形式:前後ダブルウィッシュボーン

ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク(ブレンボ製)

ローター径:前321×30 後338×26(Z51 前345×30 後350×27)mm

キャリパー:前後4ピストン(Eブースト アシスト付)

タイヤサイズ(リム幅):前245/35ZR19(8.5J) 後305/30ZR20(11J)

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