もくじ
ー レーシングカーがすべて電動化されない限り
ー 異なる目的のために異なるクルマを提供する
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レーシングカーがすべて電動化されない限り
ポルシェのGT3などの開発を請け負うGT部門には電動化モデルを開発する計画はないという。同部門の責任者を務めるアンドレアス・プロイニンガーが明らかにした。
プロイニンガーは、電動化について「現時点でわれわれが考えていることはない」と語った。ポルシェの主力ラインナップには、間もなく電気自動車のタイカンと、911のハイブリッドが加わる。
しかし、GTモデルは今後もすべて純粋なガソリン・エンジンのみを搭載し、電気によるアシスタントも採用しないと、プロイニンガーは言う。
「標準モデルのスポーツカー・ラインには、そういう方向性を検討する案はあります。しかしGTモデルにはありません。ただ、もし、われわれが突然、すべてのレーシングカーを電動化する決定を下すとしたら、GTモデルも電動化する理由にはなります」
「なぜなら、われわれがサーキットで使うクルマと、ナンバープレートを付けて公道用として販売するクルマの間には、必ず関連性がなければならないからです」とプロイニンガーは語った。
「その理由はまず、ホモロゲーションのためですが、それだけではありません。われわれのクルマはレーシングカーと公道走行用スポーツカーで、同じDNAと同じプラットフォームを共有していなければならないのです。そうでないと、ひとびとの信用を失ってしまうでしょう」
「(ポルシェのクルマを)3本の柱に集中させるということは、非常に正しいとわたしは思います。すなわち、ハイブリッド、完全な電気自動車、そしてハードコアな典型的スポーツカーという3つです。フェリー・ポルシェはかつて、地球上で最後のクルマはスポーツカーになるだろうと言いました。その通りだとわたしも確信しています」
異なる目的のために異なるクルマを提供する
プロイニンガーはまた、ポルシェの幹部達は、GT部門がブランドの顧客のみならず、エンスージアストのためにスポーティなクルマを作るという会社のイメージを保つために、どれほど重要かということを、「よくわかっている」と主張する。
「幸いなことに、わが社の幹部達は、ポルシェの純粋性としてのGTプロジェクトを支持してくれています。ある意味では、常に911がそうでした」
「またその一方で、ポルシェはデジタル化や電動モビリティのような分野にも注力しています。両部門は常に交流を続けていますが、すべてを1つに集中させるべきだとは、わたしは思いません」
さらにプロイニンガーは付け加えた。「お客様にわれわれのクルマを購入していただき、そのクルマで大いに楽しんでいただくためには、異なる目的のために異なるクルマを、われわれは持たなければなりません。これからもそうするべきです」
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