現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > テスラ・モデル3 欧州で最も売れたEVに ディーゼルは下落の一途

ここから本文です

テスラ・モデル3 欧州で最も売れたEVに ディーゼルは下落の一途

掲載 更新
テスラ・モデル3 欧州で最も売れたEVに ディーゼルは下落の一途

もくじ

ー 激化するEV市場 モデル3が欧州独占
ー 欧州自動車市場全体が下落を見た2月
ー 対して需要が落ちたセグメントも

テスラ・モデル3欧州仕様 価格と航続距離を発表

激化するEV市場 モデル3が欧州独占

産業アナリストのJato Dynamicsによると、モデル3は先月だけで3657台販売され、ルノー・ゾエの2884台を抜いた結果となった。その次に日産リーフ、BMW i3、ヒュンダイ・コナ・エレクトリックと欧州のEV販売台数ランキングは続く。

欧州でのモデル3の販売は1月終わりごろに開始した。Jato Dynamicsのグローバルアナリスト、フェリペ・ムノズはこのような販売台数の伸び率は珍しく、通常の場合は販売から4~5カ月かかるとしている。

先月欧州で最も売れた電気自動車だが、同クラスのメルセデス・ベンツCクラスやBMW 3シリーズ、アウディA4などの内燃機関搭載車よりも売れており、同時に最も売れたミッドサイズセダンにもなった。

欧州での販売が始まる数カ月前から予約は始まっており、予約したカスタマーは米国から輸入された個体をいち早く乗ることが可能となっていた。

Jato Dynamicsによると、欧州で販売されたモデル3の大半はビジネスやフリート向けよりかは、個人のカスタマーの割合が多いとのこと。このセグメントのクルマにしては珍しい状況になっていると話す。

欧州自動車市場全体が下落を見た2月

欧州市場では6カ月連続で自動車全体の売り上げが落ち込んでいるが、モデル3の売り上げはそれとは全く別の状況となっている。今年2月の全体での新車登録台数は114万台だったが、これは前年の同時期と比べて1.3%下がっている結果となった。

スペインでは政治的不安定を理由に2月の新車販売台数が前年比で10%も下落した。また、フィンランドやスウェーデンではWLTP施行の影響もあってか、それぞれ11.2%と14.9%も下落している。

一方でルーマニアでの新車販売台数はは36%の上昇となった。これには政府が古い自動車の廃車を促すスクラップインセンティブを2018年に打ち出したことが主な要因だろう。デンマークでは電気自動車やハイブリッド車の強い人気が国全体の販売台数で8%の上昇に貢献した。

テスラ・モデル3の成功はEVが欧州市場での大半のシェアを握っていることの実証だろう。

2月の電気自動車の販売台数は新車販売台数全体の1.9%に留まったものの、電気自動車単体では2万台以上が新たに登録され、前年比で92%の伸びを記録した。ノルウェーでは2月に販売された新車の4割が電気自動車となった。

対して需要が落ちたセグメントも

一方でディーゼル車の人気は下落の一途をたどっており、シェアは全体の34%と前年比で5%の下落を記録。

イタリアやスペイン、フランス、英国では特に販売台数の激しい落ち込みが見られたが、ドイツではディーゼル車の販売が8%上昇した。

ミニバンやハッチバック、セダンなども販売台数の下落を記録した。それぞれ3.6%程度の下落となったが、それに対してコンパクトSUVとフルサイズSUVはそれぞれ前年比10%、小型SUVは前年比13%の売り上げ上昇となった。

モデル3の販売直後の成功は顕著だが、従来の内燃機関を搭載するほかの車種の販売台数には圧倒される形となった。

フォルクスワーゲン・ゴルフは来年にフルモデルチェンジを間近に控えているにもかかわらず、3万1769台が販売され、月の欧州新車販売台数ランキングのトップに君臨した。次いで2位は2万6062台のルノー・クリオで、3位は2万2610台のフォルクスワーゲン・ポロとなった。

こんな記事も読まれています

顔が…いや全身変わった!? ホンダの売れ筋コンパクトSUV「ヴェゼル」改良 ハイブリッドはEVに近づく?
顔が…いや全身変わった!? ホンダの売れ筋コンパクトSUV「ヴェゼル」改良 ハイブリッドはEVに近づく?
乗りものニュース
ワイパー「高速運転」はゴム寿命縮める? 面倒な交換ケチって「ゆっくりモード」本当にコスパは良いのか
ワイパー「高速運転」はゴム寿命縮める? 面倒な交換ケチって「ゆっくりモード」本当にコスパは良いのか
くるまのニュース
スバルとスカイラインにフィーチャー…第4回アリオ上尾 昭和平成オールドカー展示会
スバルとスカイラインにフィーチャー…第4回アリオ上尾 昭和平成オールドカー展示会
レスポンス
MS&AD新社長の舩曵真一郎氏が会見 代理店への「週末イベントの手伝いはやめる」
MS&AD新社長の舩曵真一郎氏が会見 代理店への「週末イベントの手伝いはやめる」
日刊自動車新聞
【MotoGP】最高峰クラスデビュー以来好調のアコスタ、浮足立たずにいるための鍵は『普通の生活を見ること』
【MotoGP】最高峰クラスデビュー以来好調のアコスタ、浮足立たずにいるための鍵は『普通の生活を見ること』
motorsport.com 日本版
レクサスLBXが生まれる工場【池田直渡の5分でわかるクルマ経済】
レクサスLBXが生まれる工場【池田直渡の5分でわかるクルマ経済】
グーネット
日産、欧州向け「キャシュカイ」に新たな「ニッサンコネクト」を採用
日産、欧州向け「キャシュカイ」に新たな「ニッサンコネクト」を採用
日刊自動車新聞
渥美心がボルドールから遂げたル・マンでの成長、新クルーチーフの存在に「速く走らせる方法が理解できてきた」/EWC
渥美心がボルドールから遂げたル・マンでの成長、新クルーチーフの存在に「速く走らせる方法が理解できてきた」/EWC
AUTOSPORT web
ハジャーが総合最速。マルティ2番手でカンポス1-2。宮田莉朋は2日目午後にトップタイム|FIA F2バルセロナテスト
ハジャーが総合最速。マルティ2番手でカンポス1-2。宮田莉朋は2日目午後にトップタイム|FIA F2バルセロナテスト
motorsport.com 日本版
【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】全国の道路別・渋滞予測まとめ!
【ゴールデンウィーク渋滞予測2024】全国の道路別・渋滞予測まとめ!
くるくら
<新連載>[低予算サウンドアップ術]“超基本機能”を駆使して「低音増強」を図る!
<新連載>[低予算サウンドアップ術]“超基本機能”を駆使して「低音増強」を図る!
レスポンス
GW期間中に多いクルマのトラブルは何? JAFが2023年に救援した出動理由TOP10を紹介!
GW期間中に多いクルマのトラブルは何? JAFが2023年に救援した出動理由TOP10を紹介!
くるくら
レッドブル離脱のニューウェイはどこへ行く……アロンソとホンダが待つアストンマーティン? それともハミルトン加入のフェラーリ?
レッドブル離脱のニューウェイはどこへ行く……アロンソとホンダが待つアストンマーティン? それともハミルトン加入のフェラーリ?
motorsport.com 日本版
「背の低いマツダ」ついに出た! 新「マツダ6」じゃないよ「EZ-6」中国で発表 “電動専用車”に
「背の低いマツダ」ついに出た! 新「マツダ6」じゃないよ「EZ-6」中国で発表 “電動専用車”に
乗りものニュース
マツダが新型「ロータリースポーツ」登場へ!? 美しすぎる「和製スポーツカー」のスペックは?価格は? 期待高まる「アイコニックSP」どうなるのか
マツダが新型「ロータリースポーツ」登場へ!? 美しすぎる「和製スポーツカー」のスペックは?価格は? 期待高まる「アイコニックSP」どうなるのか
くるまのニュース
SHOEI「GT-Air 3 SCENARIO」 “REALM”に続くグラフィックモデル登場
SHOEI「GT-Air 3 SCENARIO」 “REALM”に続くグラフィックモデル登場
バイクのニュース
フィアット500/500C、新グレード「ドルチェヴィータ」追加、ブルーカラーの限定車も発売
フィアット500/500C、新グレード「ドルチェヴィータ」追加、ブルーカラーの限定車も発売
レスポンス
ミツビシが新SUV時代を迎えるSCBに電撃復帰。ランサー以来の『エクリプスクロス』でトヨタ、シボレーに挑む
ミツビシが新SUV時代を迎えるSCBに電撃復帰。ランサー以来の『エクリプスクロス』でトヨタ、シボレーに挑む
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

561.3651.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

239.0550.5万円

中古車を検索
モデル3の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

561.3651.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

239.0550.5万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村