エンジン換装からFRP作業まで全て自力で行うプライベーターの改作!
自家塗装に後付けサンルーフ…とガンプラ感覚の超ホットマシン!
プライベーターが10年かけて作ったGDAインプが凄まじすぎる!【WEBホットマシン】
ハイパミ2019のミーティングエリアで一際注目を集めていたのがこのマシン。自家塗装したグレーのボディはプレスラインに「スミ入れ」が施され、まるでガンプラのような雰囲気を見せるWADAさんのGDAインプレッサだ。
10年来の相棒は度重なる仕様変更を経てこのスタイルに辿り着いたそうだが、その歴史がすごい。もともとブラックパールだったボディをオレンジに塗り、その後マットブラックに塗って、さらに再塗装しての現仕様だと言う。しかも、その作業はすべてWADA自身の手によるものだ。
ちなみにこのクルマはアプライドC、つまり通称“涙目”なのだが、フェイスをアプライドABの“丸目”に変更していたりもする。その理由は「なんかポルシェっぽくてカッコイイかなって」とのこと。
リヤまわりもインパクト抜群だ。バンパーは純正を大胆にカット加工してフレームにナンバーを直付け。ロケバニ風のリヤウイングはWADAさんの自作によるもの。なお、バンパーやフェンダーなど下部をカットしたこの仕様で、きっちりと公認車検を取得していたりする。検査官にコンロッドの牽引フックがバカ受けしたそう。存在感を主張するマフラーはフジツボのパワーゲッター改だ。
ルックスのインパクトからドレスアップカーのように思えるが、パワートレインにもキッチリと手が入ったチューンドだというのもこのマシンの魅力だ。
エンジンは一度ブローして載せ替えられているが、普通に考えたらGDBのEJ207ユニットを選択しそうなものだが、WADAさんはあえてGDAのEJ205ユニットを再び搭載した。「GDAのEJってハイコンプだから加速が良いし、そこまでパワーは要らないと思って」とのこと。そしてエンジン本体には手を入れず(インジェクターのみSTIに変更)、海外のフリーソフトでECU書き換えを行い、EVCと合わせてブーストアップを敢行! それらのプログラムも全てWADAさんによる自作というから驚かされる。
エンジン換装と同時に不必要だと思ったパーツを撤去し、さらにハーネスを間引いて我流のワイヤータック&シェイブドベイまでも実行。よく見るとABSやエアコン&ヒーターまで撤去されているのだが「いらないかなと思って。エアコン&ヒーターなしでもう5年になりますけど、気にせず通勤やドライブに使ってますよ。あ、プラグ交換がめっちゃ楽になりましたよ!」とWADAさん。
一方のサスペンションは、HKSハイパーマックスとSTIパーツで構築、アーム類はフルピロ仕様だ。ホイールは19インチのワーク・エモーション極(10.5+22)でタイヤにはNT555(275/30)をセット。この状態で全切り&ジャンプしてもボディと干渉しないように、タイヤハウス内部はハンマリング&フレームカットで対策している。ブレーキもXYZのキット(フロント8ポット、リヤ4ポット)で強烈なストッピングパワーを手にした。
インテリアのメイキングも凄まじい。内装パーツは大部分を撤去した上でダッシュ貫通の13点式ロールケージをインストール。ドグミッションっぽく見えるシフトレバーは純正5速をショート加工したものだ。3連のメーターフードも含めて、全てWADAさんの自作だ。
ちなみに、エンジンルームから取り外されたヒューズボックスやウォッシャータンク等は、助手席のグローブボックス裏に移設されている。
リヤシートも完全撤去し、空いたスペースをタイヤラックとして活用する。もちろん、2名乗車公認仕様だ。
トランクルームもスッキリとまとめている。アルミ複合版でケースを製作して内部にバッテリーをインストールし、洗車で使う液体類は自転車用のドリンクホルダーに美しくマウントしている。
もう全方位に渡って見所&遊び心満載のGDAインプレッサ。見ていて思わず楽しくなる、最強のホットマシンと呼んでも良いのではないでしょうか!
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