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ニューモデル 2018.10.25

試乗 ジープ・ラングラー新型(JL型) 2ℓターボ/3.6ℓV6 オンとオフで乗り比べ

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もくじ

どんなクルマ?
ー ターボのアンリミテッド・スポーツ、V6のアンリミテッド・サハラ

    減っているのに増えている! 「東京モーターサイクルショー」過去最多の来場者数

どんな感じ?
ー オンロード 本格オフローダーとして十分
ー オフロード 前日の雨の影響は?
ー ラングラーの魅力は「車体」

「買い」か?
ー 取り回し系運転支援は装備

スペック
ー 新型ラングラーのスペック

どんなクルマ?

ターボのアンリミテッド・スポーツ、V6のアンリミテッド・サハラ

さすがに「ジープ型」という言い方はしなくなったが、オフローダーの代名詞的存在であり、昨今のSUV市場の隆盛も「ジープ」があればこそ。ただし、SUV市場の主流はクロスオーバー型というか主要構造を乗用車と共通したタイプであり、トレンドでは本格オフローダーはすっかり脇役になってしまった。

そんなジープ血脈の最新モデルがFMCしたラングラーである。最新型といってもシャシーはラダーフレームに前後とも5リンクリジッドアクスルという伝統的なオフローダースタイル。圧倒的な伸びストローク量が確保できるサス形式は最新も古典も関係なく「必然」だ。

形式的には従来車を踏襲するが、4WDの高速走行を可能としたトランスファー機構や強化型アクスルチューブなどの改良が加えられている。ノーズとセンターの車体下にスキッドプレートも標準装着するなど踏破性向上に向けた設計が随所に見られる。

また、先代に対してホイールベースを延長してキャビンスペースを拡大。最上級グレードのサハラにナビを標準装着し、オーディオはアップル・カープレイ/アンドロイド・オートに対応。生活用途での実用車としての機能も改良が加えられている。

どんな感じ?

オンロード 本格オフローダーとして十分

乗用車がモノコック車体と独立懸架を採用するのは半ば常識。フレームと前後リジッドの組み合わせで乗用車としての総合性能や走りの質で上回れるわけもない。乗用車視点ではラングラーの走行感覚はトラック的である。オンロードの単純な優劣では最新のクロスオーバー系プレミアムSUVに劣って当然だ。しかし、問題は今の乗用車に慣れたドライバーが許容できるかなのだ。

ちょっとした段差でもバネ下重量の重さや車軸規制の緩さを感じる揺するような振動が発生する。軸周りがバタつくのだ。ただ、不快な印象はない。一昔前のオフローダーのような収束の悪さはなく、鷹揚さとして捉えられるレベル。オンロードに焦点を絞ったモデルほどの質感はないにしても、一般路や高速を長時間走行を快適に過ごすに十分な乗り心地である。

運転感覚も「鷹揚」で括れてしまう。パワートレインは2ℓターボも3.6ℓのV6も微妙なコントロールにも反応がよく、急加速も頻繁な発進加速でも扱いやすい。癖がなくペダル操作に従順。思った通りの加速を得られる。ハンドリングは過敏さ皆無ながらラインを乗せやすい。丼勘定と言っては語弊があるが、修正が必要な応答遅れや揺れ戻りもないので、大概は「だいたいこんな感じ」というような操舵で済むのだ。

一般的なスポーティカー・ファンは許容できないテイストかも知れないが、SUVユーザーなら問題ないだろう。というか個人的にこういった鷹揚さも好きなのだ。

とはいえラングラーの本領が発揮されるのは、やはりオフロード走行である。

オフロード 前日の雨の影響は?

試乗に用いられたのは「さなげアドベンチャーフィールド」。初級から上級まで様々なコースが用意されている。初級ー中級くらいでまとめるのがSUVの試乗会では一般的だが、今回は中級コース設定。

しかも前日の雨で地盤が緩み準上級くらい。クロスオーバー系では無事な踏破が難しいレベルであり、自信の程が窺える。

ここでもターボ車とV6車を試したが、ターボ車の装着タイヤはオールテレイン。急登坂では掘れた窪みや岩面が出ている場所もある。

「平気か?」と思ったが、何事もなく踏破できてしまった。

V6車はマッド装着だが、オールテレインで平気なのだから、こちらは余裕である。

各輪の接地を確かめるように進めていく時に意外と重要なのが駆動力コントロール。勢いで乗り切る時もあるが、車体を暴れさせないように、適切な速度とサスストロークとなるように細かく加減速コントロールを行う。この時のコントロール性がいい。ここで一瞬持ち上げるようにみたいな駆動制御がうまく決まる。

オフロード職人にでもなった気分だ。

ラングラーの魅力は「車体」

しかも、降坂制御(ヒルディセント)も装備されている。ただし、4Lモードを選択した時のみ使用可能。今回の試乗では4Hパートタイムモードを選択したので、滑りやすい急降坂もフットブレーキと変速のみでこなす。

ラングラーの踏破性にしてみれば、このくらいで4Lモードなど不要。さらに厳しい状況への備えが4Lモードや降坂制御というわけだ。

オフローダーの楽しさ満載なのは走行性能だけではない。車体も凄い。5ドアのワゴン型ボディだが、正真正銘のハードトップを採用し、ウェストラインから上は前席上部と後半の2分割で着脱可能。

車載工具でドアも外せて、フロントウインドウも前倒できる。ハードトップを外せばがっちりしたロールバーがあり、オフローダー特有のハード&タフネスな印象は一層強烈になる。

ドア取り外しやフロントウインドウ前倒で公道走行はできないが、それを楽しむために今回のオフロードコースのような場所に遊びに行きたくもなる。これもラングラーの大きな魅力のひとつである。

「買い」か?

取り回し系運転支援は装備

助手席ドアには左側側面を映し出すモニターが装備。前後確認用のモニターも採用され、周辺死角の広いオフローダーの扱いを容易にしている。パークアシストなどの取り回し面の運転支援は充実しているものの、ACCやLKAといった次世代標準となる先進システムは採用されていない。

しかし、それを肯定はできないまでも、これだけあれば十分と思わせるところもラングラーだ。このクルマは「ジープ」なのである。

オフローダーを生活の場で使うのは効率が悪い。ただ、本気のオフローダーは性能を追求するという意味ではスポーツカーのようなもの。スポーツカーと比べればずっと実用的であり、適応用途も広い。何よりオンロード前提のクルマでは体験できない走りの世界や風景を手に入れられるのが魅力である。

価格は5ドアのターボ車で約500万円から。輸入プレミアムSUVの中堅クラスと同等である。ランドクルーザー・プラドの上級モデルと同価格帯に入り、このサイズの本格オフローダーとしてはコスパも上々だ。オンロード前提のクルマでは得られない体験や風景を手に入れたくてSUVを選択するなら、これほど魅力的なモデルはない。

新型ラングラーのスペック

ラングラー・アンリミテッド・スポーツ

■価格 494万円
■全長×全幅×全高 4870×1895×1845mm
■最高速度 –
■0-100km/h加速 –
■燃費(JC08モード) 11.5km/ℓ
■CO2排出量 –
■車両重量 1950kg
■パワートレイン 直列4気筒1995ccターボ
■使用燃料 レギュラーガソリン
■最高出力 272ps/5250rpm
■最大トルク 40.8kg-m/3000rpm
■ギアボックス 8速オートマティック





ラングラー・アンリミテッド・サハラ・ローンチエディション

■価格 530万円
■全長×全幅×全高 4870×1895×1840mm
■燃費(JC08モード) 9.2km/ℓ
■車両重量 1980kg
■パワートレイン V型6気筒3604cc
■使用燃料 レギュラーガソリン
■最高出力 284ps/6400rpm
■最大トルク 35.4kg-m/4100rpm

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(AUTOCAR JAPAN 川島茂夫)

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