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ニューモデル 2018.8.7

【試乗】クルマ全体の動き質感がグレードアップ! ホンダS600 モデューロXの凄さ

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 空力効果も手伝って安定した走りを披露!

すでにモデューロXを体験したユーザーの大半が認識しているとおり、モデューロの思想によるカスタマイズパーツで構成されたコンプリートカー「モデューロX」の完成度は、標準モデルを凌ぐモデルとなった。

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もちろんそれは車輌に掛けられるコストが制限されるメーカー標準モデルに対して、モデューロXは各種パーツに掛かるコスト分を売り値に上乗せできる強みがある。とはいえ結果的にクルマの質感はより向上し、走行性能はもとより、乗り味、安定性、内外装のカスタム化による個性とともにクルマそのものの魅力が倍増する事も間違いない。コンプリートカー、モデューロXの第5弾はファン待望、拘りの一台、S660だ。

まずは比較車として標準S660で箱根の狭い峠道を行く。路面は舗装が剥がれパッチ舗装が至る所にある。そこを標準S660は滑らかにソフトに路面の荒れを吸収しながら進む。「これで十分ではないか」と思うデキの良さはデビュー当時の印象と変わりない。

走りはCVTと6速MT、ふたつのトランスミッションが大きくモノを言う。6200rpmあたりで上限を迎え、全開時はその頭打ちになったまま回り続けるCVTより、8000rpmまで引っ張りが効き、加減速にメリハリがあり、走りのリズムが掴みやすい6速MTが、やはりスポーツカーと言う意味でもあらゆる面でベストだと思う。

路面は雨上がりのウエット、標準車のサスの滑らかなストローク感が、滑りやすい路面では接地感がつかみやすく安心感が高い。しかし路面は急速に乾き、グリップが上がり旋回速度も旋回Gも高くなると話は変わる。

タイトコーナーに速い速度で進入し大舵角を与え、アクセルを深く踏み込んで立ち上がる状況になると、ヒョコヒョコと小刻みなピッチングを起こす。これもS660初試乗時のままの印象。高速走行では路面の目地の凸面の通過で、やはり”ドシン~バタン”路面からの突き上げにAピラーがブルブル振動するほか、直進状態からわずかのステア操作で、フラッと、よろめくように鋭く切れ込む動きは、ごく一般的ドライバーに向けては動き過ぎかと思う。

ショートホイールベースとトレッドと、ミドシップレイアウトの関係から、ただでさえ応答性は優れているのだからここはむしろ唐突に応答する特性を滑らかに“ナマ”すべき。という思いの元にS660 モデューロX に乗り換える。

まず高速は、直進のニュートラル領域が広く落ち着いた安定感がある。100km/h走行は空力効果も手伝って安定。ステアリングの切り始めに対する応答が、急な変化を抑えて自然で滑らかになる。

Aピラー付近の振動は基本的には残るが、サスの剛性が上がった分、ボディに振動を伝えるが、振動の揺れ幅が少ない気がする。

峠は路面の荒れに対して、やはり質の高い衝撃の吸収とボディの揺れを即座に収束させる効果が高い。標準モデルで走行した同じ道だとは思えないくらい、クルマ全体の動き質感がグレードアップされた感がある。

峠と高速道路で明確に違いを感じさせるモデューロXの特性がS660でも活きた。峠での印象から街乗りの良さも想像できる。ロール、ピッチングは抑えられたフラットライド感なのだが、タイヤの接地感、その感触を伝えるところは見事。テスト中の動画を見ても判るとおり、サーキット走行でもより高い効果を発揮するハズだ。

と褒めちぎっておいて何だが、モデューロ規準のパーツとその他でカスタマイズ、チューンした分を対価として支払うのはわかるが、Kのスポーツカーに285万円という高額はいかがなものか!? 若い層にこそ乗って欲しいキャラクターは、モデューロXに限らず基準をもっと安価に設定してもらいたものだ。

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(WEB CARTOP 桂 伸一)

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