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ホンダ 北米国際自動車ショーで北米向け新型「オデッセイ」を世界初披露

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ホンダ 北米国際自動車ショーで北米向け新型「オデッセイ」を世界初披露

ホンダは、2017年1月9日から米国ミシガン州デトロイトで開催中の2017年北米国際自動車ショーで、北米向けミニバンの新型「オデッセイ」を今春の発売に先駆けて世界初披露した。

北米向けオデッセイは1994年のデビュー以来、多様化するファミリーユーザーのニーズに合わせて進化を続け、これまでに米国内で累計約250万台を販売している。先代モデルがフルモデルチェンジした2010年以降も、米国におけるミニバン販売台数で7年連続第1位を記録するなど、高い評価を獲得してきた。

5代目となる北米向け新型オデッセイは、VCM(可変シリンダーシステム)搭載の、3.5L V6直噴i-VTECエンジンを搭載。最高出力が先代に比べて32PSアップの、280PSに向上して走りの力強さを高めている。

組み合わされるトランスミッションは、9速または10速のATが設定される。上級グレードに標準設定されるホンダ独自の開発による10速ATは、ホンダ車およびミニバンとして世界で初めての採用を採用となるもの。パワフルさだけにとどまらず、上質で滑らかな加速感も実現することとなった。

また、グレード別販売比率95%の構成を想定しているEX以上のモデルには、先進の安全運転支援システム「ホンダ センシング」を標準装備した。これはアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)や車線維持支援システム(LKAS)などを含む、先進の安全運転支援システム。

さらにこれらに加えて、次世代ACE(アドバンスド・コンパティビリティー・エンジニアリング)ボディや、運転席および助手席のニーエアバッグなどにより、新型オデッセイは最高水準の安心性能実現を目指している。

先代モデルが、車内に専用設計の掃除機を備え付けるなど、独自の装備や機能でファミリーユーザーにとっての使い勝手の良さを追求してきたように、新型では多様なシートアレンジを可能にする「マジックスライド」が大きな目玉となっている。

これは2列目中央席を取り外して、左右の座席を真横にスライドさせることができる機構。2列目シートにチャイルドシートを装着した状態での3列目へのスムーズなアクセスや、2列目の座席を互いに離したり、近接させたりと、状況に応じたシート配置を可能にしてくれる。

また広い室内空間で離れて座る乗員同士を「つなげる」機能も追加されている。まず乗員同士のストレスないコミュニケーションを目指し、遮音ガラスや3層のドアシールを採用するなど、徹底したノイズ低減で静粛性を追求。

さらに面白いのは、ドライバーが後部座席の乗員にスピーカーやヘッドフォンを通して話しかけることができる「キャビントーク」を搭載するほか、暗い室内でもダッシュボード中央の8インチ高解像度ディスプレイオーディオに、車載の赤外線カメラで後部座席の様子を映し出して見守ることができる「キャビンウォッチ」も採用。機能面でもつながりの充実を図った。

ほかにも、超高張力鋼板、アルミニウム、マグネシウムなどの素材を使用し、軽量化と車体剛性を高い次元で両立させたボディー、可変ギヤレシオ付きデュアルピニオンEPSの新採用で実現したハンドリングの精密さ、新開発のトレーリングアーム・リヤサスペンションによる上質な乗り心地など、さまざまな領域において最上級のミニバンを目指して開発されている。

エクステリアデザインも存在感のある洗練されたものとされていて、フロントヘッドライトおよびテールライトにはLEDを採用し、先進感のあるシャープさを演出。空力性能にも優れた流麗なボディラインや、スライドドアのレールをウインドウ下に隠すなどの細やかな配慮もなされている。

もちろんインテリアにも上質な室内空間を演出するデザインが施されていて、ソフトパッドを使用したインスツルメントパネルや、7インチカラー液晶ディスプレイのメーターを採用。精悍な外観にマッチした、エレガントな雰囲気を醸し出している。

新型オデッセイはホンダR&Dアメリカズで開発され、米国アラバマ工場で生産される。また、新開発の10速ATは、ジョージア州タラプーサのトランスミッション工場で生産される。


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