現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > アストンマーチン、2020-2021シーズンのLMHクラス不参加を正式発表「状況が変わったため、我々の立場を再評価する」

ここから本文です

アストンマーチン、2020-2021シーズンのLMHクラス不参加を正式発表「状況が変わったため、我々の立場を再評価する」

掲載
アストンマーチン、2020-2021シーズンのLMHクラス不参加を正式発表「状況が変わったため、我々の立場を再評価する」

 スーパースポーツカーであるヴァルキリーをベースとしたマシンで、2020-2021シーズンからスタートするWEC(世界耐久選手権)のLMHクラスに参戦予定だったアストンマーチン。しかしながら2月19日、彼らは同シーズンの参戦を見送ることを発表した。

 WECとIMSAは、今後LMDhクラスを新たに導入し、両シリーズの交流を促そうとしている。しかしこれを悪影響とみなしたアストンマーチンがWEC最高峰クラス”LMH”への参戦を延期しようとしているとの情報が広がっていた矢先、プレスリリースが発行され、“ハイパーカー元年”にはアストンマーチンは参戦しないことが明かされた。

■プジョーの参戦決定で、新生LMHクラスは安定する? トヨタTDの期待

 リリースには次のように記されている。

「アストンマーチンは、将来的にプロトタイプクラスへの参戦を続けるかどうかを検討しているため、(WECへの参戦を)保留する」

「我々は今後参戦するにあたって適した道筋を見つけるため、(WECとIMSA)両組織と協力していく」

 アストンマーチンが参戦を見送ったことにより、ハイパーカークラスの初年度に参戦する主要自動車メーカーは現時点でトヨタのみという状況となった。なお、グリッケンハウスとバイコレスというふたつの小規模メーカーも参戦を表明している。

 一方でプジョーは、2022-2023シーズンのWEC復帰に向けて準備を進めている。しかしながら同社は、ハイパーカー規定に準拠したマシンを開発するのか、それとも前述のLMDh車両に開発をシフトするのか、依然として不明だ。

 アストンマーチンのCEOであるアンディ・パーマーは次のように語った。

「ル・マン24時間レースの総合優勝を目指すアストンマーチンの野望は衰えていないが、これまでに予想されていなかった大規模な変革に際して、自らの立場を再評価することは正しいと考えている」

「我々はWEC、そしてル・マンにアストンマーチン・ヴァルキリーを持ち込み、それと似たようなマシン、似たようなマインドを持つメーカー達と競い合うことになると思っていた」

「しかし状況は変わったので、それらを一旦整理することは理に適っていると思う」

 アストンマーチンは昨年9月のWEC2019-2020シーズン開幕以来、ハイパーカープログラムに関する実質的な進捗を公開していなかった。そして先日、カナダ人実業家であるローレンス・ストロールがアストンマーチンの大株主となり、自身がオーナーを務めるレーシングポイントF1チームの名称が、2021年からアストンマーチンF1に変更されることが発表されたばかりだ。

 今回のアストンマーチンの声明によると、同社が現在焦点を当てているカテゴリーは「シングルシーターと耐久・GTレースにおける最高峰の競技」であると定義されている。

 また、今回のハイパーカークラス参入見送りの発表は、現在行なっているWECのGTE Proクラスでの活動には影響がないようだ。

 アストンマーチン・レーシングのプレジデントであるデビッド・キングは次のように語った。

「GTレースにおいてライバルと競い合うことはとても理に適っている。ヴァンテージは世界中のハイレベルなスポーツカーレースで勝利を積み重ねており、それは今後も続いていくだろう」

こんな記事も読まれています

新車価格は衝撃の63万円!!! 気分は[日本一速い男] 日産チェリーの正体とは?
新車価格は衝撃の63万円!!! 気分は[日本一速い男] 日産チェリーの正体とは?
ベストカーWeb
イタリアのSAはコーヒーが美味しい! ただしガソリンは日本以上に高いのでセルフサービスを活用しましょう【みどり独乙通信】
イタリアのSAはコーヒーが美味しい! ただしガソリンは日本以上に高いのでセルフサービスを活用しましょう【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
新型トラックや多彩な架装など約150台が集結!ジャパントラックショー2024
新型トラックや多彩な架装など約150台が集結!ジャパントラックショー2024
グーネット
MotoGP:2027年に1000ccから850ccへマシン規則変更。空力パーツは50mm削減、車高調整デバイスは禁止
MotoGP:2027年に1000ccから850ccへマシン規則変更。空力パーツは50mm削減、車高調整デバイスは禁止
AUTOSPORT web
世界に1台!フェラーリ「812GTS」ベースのフルカーボン仕様車を披露 ノビテック
世界に1台!フェラーリ「812GTS」ベースのフルカーボン仕様車を披露 ノビテック
グーネット
時速6キロのお台場めぐり!トヨタの3輪BEV使った観光サービス「おさんぽ」スタート
時速6キロのお台場めぐり!トヨタの3輪BEV使った観光サービス「おさんぽ」スタート
グーネット
アウディの美点を「ギュッと凝縮」 更新版S3へ試乗 333馬力にトルクスプリッター 少し真面目すぎ?
アウディの美点を「ギュッと凝縮」 更新版S3へ試乗 333馬力にトルクスプリッター 少し真面目すぎ?
AUTOCAR JAPAN
日産「マーチ」ベースの「フェアレディ」!? 大人が驚く学生ならではの感性で仕上げたカスタムポイントとは
日産「マーチ」ベースの「フェアレディ」!? 大人が驚く学生ならではの感性で仕上げたカスタムポイントとは
Auto Messe Web
ルノーの名物イベント、今年は10月27日に決定! 「ルノー カングー ジャンボリー2024」開催概要を発表
ルノーの名物イベント、今年は10月27日に決定! 「ルノー カングー ジャンボリー2024」開催概要を発表
月刊自家用車WEB
宮田莉朋、無念のトラブルで勝利逃すも「全然ネガティブには思っていません」。原因はギヤボックス/ELMS第2戦
宮田莉朋、無念のトラブルで勝利逃すも「全然ネガティブには思っていません」。原因はギヤボックス/ELMS第2戦
AUTOSPORT web
ルクレール3位「マクラーレンの強さは予想以上。僕たちにはアップグレードが必要」フェラーリ/F1第6戦
ルクレール3位「マクラーレンの強さは予想以上。僕たちにはアップグレードが必要」フェラーリ/F1第6戦
AUTOSPORT web
800馬力のランボルギーニ「ウルスSE」は10種のドライビングモードで楽しめる! EVだけでも60km以上走れるクラス最速SUVです
800馬力のランボルギーニ「ウルスSE」は10種のドライビングモードで楽しめる! EVだけでも60km以上走れるクラス最速SUVです
Auto Messe Web
レッドブル&HRC密着:敗因はフロアのダメージとハードタイヤでの苦戦。勝つことの難しさを痛感したフェルスタッペン
レッドブル&HRC密着:敗因はフロアのダメージとハードタイヤでの苦戦。勝つことの難しさを痛感したフェルスタッペン
AUTOSPORT web
高速道路を走りながら「EV充電」現実に! 本線で「走行中給電」実証やります NEXCO東日本
高速道路を走りながら「EV充電」現実に! 本線で「走行中給電」実証やります NEXCO東日本
乗りものニュース
合法カスタムでも「デコトラ」では仕事ができない現代! デコトラ野郎たちは「マイトラック」で楽しんでいる
合法カスタムでも「デコトラ」では仕事ができない現代! デコトラ野郎たちは「マイトラック」で楽しんでいる
WEB CARTOP
盗難車犯罪の温床「違法ヤード」 解体された自動車が海外輸出される残酷現実、規制強化で本当に防げるのか
盗難車犯罪の温床「違法ヤード」 解体された自動車が海外輸出される残酷現実、規制強化で本当に防げるのか
Merkmal
知的なアスリート──新型マセラティ グラントゥーリズモ試乗記
知的なアスリート──新型マセラティ グラントゥーリズモ試乗記
GQ JAPAN
2年目は女子クラスも新設! 大学自動車部が大手メーカーのサポートで闘う「フォーミュラジムカーナ2024」が開幕!!
2年目は女子クラスも新設! 大学自動車部が大手メーカーのサポートで闘う「フォーミュラジムカーナ2024」が開幕!!
WEB CARTOP

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村