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【スーパー耐久】第6戦岡山|熾烈を極めたST-TCRクラス王座争いは19号車BRP★Audi Mie RS3 LMSに軍配!

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【スーパー耐久】第6戦岡山|熾烈を極めたST-TCRクラス王座争いは19号車BRP★Audi Mie RS3 LMSに軍配!

 岡山国際サーキットで行われたピレリ スーパー耐久シリーズ2019の第6戦。チャンピオン争いが最終戦までもつれたST-TCRクラスは、#19 BRP★Audi Mie RS3 LMSが優勝を飾り、念願のシリーズチャンピオンを獲得。Bドライバーを務めた松本武士は途中のセーフティカー出動時に2回目のピットストップを済ませることができたのが勝因だったと語った。

 シリーズ最終戦となった岡山ラウンド。各クラスのシリーズチャンピオンが続々と決まっていく中、ST-TCRクラスは予選を終えた時点ではランキング上位4台が2ポイント以内にひしめく激戦。さらに予選結果をみてもその4台がクラス上位グリッドに固まった。

■第6戦岡山Gr.1決勝|777号車D’station Vantage GT3が今季2勝目

 その中で予選では19号車が抜群の速さをみせてポールポジションを獲得したが、決勝が始まると#97 Modulo CIVICが速さをみせた。今回は中野信治が第1スティントを務める戦略を採るとスタート直後にトップに浮上。そこから徐々に後続との差を広げていった。一方、ランキング2番手で迎えた#45 BRIN・NAUB RS3 LMSは序盤にコースオフを喫し後退。10号車も序盤は2番手につけたが思うようにペースを上げることができず、徐々にポジションを落としていった。

 これによりチャンピオン争いは97号車と19号車の一騎打ちとなった。自身のクラス連覇がかかる中野は終始安定した走りをみせ後続に対して15秒以上のリードを築いていったが、レース中盤に導入されたセーフティカーで流れが一変した。

 19号車はジェントルマンドライバーの太田佑弥がスタートスティントを務め、開始40分のところでピットイン。篠原拓朗にバトンをつないだのだが、レース中盤にトラブル車両を回収するためフルコースイエロー(後にSC先導状態に切り替え)が出された。ここで19号車はチェッカーまで1時間35分も残っている状態にも関わらず、2回目のドライバー交代を伴うピット作業を済ませることを決断した。

「今回はAドライバーの太田選手に(ジェントルマンドライバーの最低走行時間である)40分を最初に走ってもらって、残りの2時間20分を僕と(篠原)拓朗で担当する。そして、どっちがロングスティントになっても良いような準備をしていました」

「そこにちょうどSC導入のタイミングがあったので『僕がロングランをやります』と言って、半ば無理やりドライバー交代をしました。それが最終的に正解で、大きなリードを築くことができました」

 そう語るのはBドライバーの松本武士。1時間30分以上に及ぶロングスティントを担当することになったのだが、これが功を奏し97号車に対して1分近いリードを築くことに成功した。

 しかし、ST-TCRクラスで大本命視されている97号車もこのままでは引き下がらなかった。60周を終えたところで大津弘樹が乗り込むと、猛プッシュを開始。その差を少しずつ詰めていった。しかし、無理をしてのペースアップが祟り、残り45分を切ったところで左フロントタイヤがバースト。緊急ピットインを余儀なくされ、順位を落とすことになった。

 これで一気に楽になった19号車は松本が最後までタイヤを労わる走りを徹底。最終的に2番手以下に1分30秒近い大差をつけて今季2勝目を飾るとともに、アウディ勢がクラス設立3年目にして初のシリーズチャンピオンに輝いた。

 レースの半分以上をひとりで走り切った松本は、ST-TCRクラスでのタイトル獲得に安堵の表情をみせていた。

「本当にホッとしたという感じです。ポイント差が接近している激戦の状態の中で最終戦を迎えて“もう勝つしかない!”という雰囲気になっていました。そんな中、まず予選ではコースレコードを塗り替えてポールポジションを獲って、良い流れを作って決勝を迎えられたのが良かったです。決勝ではちょうどいいタイミングでSCが出て、それをうまく利用してピットを済ませられました。あとはタイヤを労わりながら走り切るだけで、全部が予定通りでしたね」

 また、今年はツーリングカーシリーズに本格的に挑戦した篠原も、シリーズチャンピオン獲得という結果を喜んだ。

「僕にとっては、ツーリングカーのシリーズに本格的に参戦するのは今年が初めてでした。特に今回の岡山は今季の公式戦としては最後のレースでした。1年の締めくくりとなる1戦をこうして優勝して、チャンピオンを獲得することができて最高です」

「昨年のスポット参戦の時からそうでしたけど、全てがイチから勉強していく状態でした。その中でチームのみなさんやチームメイトの方々にたくさんのことを教えてもらって、こうしてチャンピオンを獲れたのは本当に最高の気分です」

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