MotoGP第17戦オーストラリアGPの2日目は、強風に見舞われたことで予選が延期に追いこまれた。
この日はFP3から気まぐれな雨と強い風が吹く難しいコンディションとなった。FP4はドライで行われたものの、テック3・KTMのミゲルオリベイラがターン1で強風に襲われた。バイクが芝に押し出され、激しいクラッシュを喫してしまったのだ。
■MotoGPオーストラリアGP、強風で予選が日曜午前に延期。オリベイラの転倒が契機に
このクラッシュの後、オリベイラはメディカルセンターへと搬送された。高速でのクラッシュだったため、負傷が心配されていたものの、オリベイラに骨折など重傷は見られなかった。
このクラッシュについてオリベイラは強風そのものだけではなく、その方向がFP3とは完全に異なっていたことが原因だと話した。
「当時僕は(ヨハン)ザルコをスリップストリームで引っ張っていて、少しだけトラックの左側によっていた」
「朝から午後にかけて、風は真反対に(方向が)変わっていた。そしてストレートでは真横から吹きつけていたんだ」
「僕はヨハンに先行させるためにラインを外れて、ブレーキをかけた。そうすると風が僕をトラックの外へ押し出してきたんだ。それ以上は何も言い足すことはないよ」
大クラッシュにも関わらず、オリベイラは重傷を逃れた。しかしまだレース出走が可能だとの診断は出ておらず、予選・決勝を走るためには日曜日の朝に診断を受け、許可を得る必要がある。
「メディカルセンターでは最初に検査を受けて、手はどこも骨折していないことが分かった。ただ彼らは僕が出走できると明言はしなかったんだ」
「明日、手がバイクに乗れるような状態なのか、チェックをパスする必要がある。肩はちょっと痛いけど他の部分は大丈夫だよ」
「朝起きて、ベストな状態になっていると良いね」
そしてオリベイラのクラッシュ後、ライダーらはセーフティコミッションの会合に出席し、結果的にFP4の中止と予選の延期が決まった。
現役ライダーの中で最もレース経験が豊富であるバレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)は、風を予測するのが難しく、とても強いとコメント。オリベイラのクラッシュしたターン1はトラック上で危険な部分のひとつに過ぎない、と付け加えた。
「特に最終コーナーや、オリベイラがクラッシュしたストレートなんかは横風がある。でも常にじゃなくて、突発的なものなんだ」
「とても速いスピードでそこに到達するけど、何が起こるかは分からない。それにターン3も同じように危険なんだ」
「問題は風が強すぎること、そしてそれを予測するのが難しいことだ。(風は)一定のリズムで吹くわけじゃないからね」
ロッシは1996年に初めてフィリップアイランドでのレースを戦った。彼曰く、こういったコンディションは稀であるものの、250cc時代にテストが中止になったことを思い出すという。
「フィリップアイランドで今日みたいな厳しいコンディションになるのは久しぶりじゃないかな」
「覚えている中では、250ccのテストが最後だと思う。風がとても強かった。それで結局(テストを)中止したんだ」
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