スバルは10月23日~11月4日、東京ビッグサイトで行われる第46回東京モーターショー2019の出展概要を発表したが、このなかで、これまで長年に渡ってスバルのモータースポーツ活動を支えてきたEJ20エンジンの生産を2019年度内に終了する予定であると発表した。
さまざまな見どころがありそうな東京モーターショー2019。スバルは“人生をより良くできるクルマは、きっと、ある。~believe.~”をコンセプトに、世界初公開となる新型『レヴォーグ プロトタイプ』をはじめ、コンセプトカーの『スバル・ビジブ・アドレナリンコンセプト』など7車種をスバルブースにて展開するとした。
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そんな展示車種のなかで注目と言えるのが、『WRX STI EJ20 Final Edition プロトタイプ』だ。スバルは1989年にデビューして以来、主力エンジンとして同社が世に送り出した多くのラリーカー、レーシングカーなどに搭載された水平対向エンジン『EJ20』の生産を今年度内に終了、EJ20を積む現行WRX STIの受注を2019年末に終了すると発表したのだ。
“名機”とも呼ばれるEJ20ボクサーエンジンは、初代レガシィを皮切りに数多くのモデルに搭載された。また、WRC世界ラリー選手権を戦ったレガシィRS、インプレッサ555、インプレッサWRCといったラリーカーや、ニュルブルクリンク24時間で活躍したインプレッサWRX STI、後継モデルのWRX STI、さらにスーパーGT GT300クラスに参戦したインプレッサ、レガシィB4、そして現行のBRZなど、スバルのモータースポーツシーンにも欠かせない存在だ。
そんなEJ20を搭載するモデルの集大成となるWRX STI EJ20ファイナル・エディションのプロトタイプでは、バランスドエンジンやゴールド塗装のBBS製19インチアルミホイールが用意され、スバルが誇る名エンジンのフィナーレを飾るにふさわしい特別な装備が採用される。この特別仕様車は後日、555台の限定抽選販売が予定されており、詳細は10月23日にアナウンスされるという。また、モーターショーでの公開に先立ち専用サイト(https://www.subaru.jp/wrx/sti_ej20finaledition/)が公開された。
基本設計の古さはありながらも、いまだ現役としてサーキットはもちろん公道でも大活躍するEJ20。スーパーGTではすぐにその役目を終えるわけではなさそうだが、今後のスバルのモータースポーツ活動を考えると、次期WRX STIはどんなパワートレーンなのか、モータースポーツにおいてどのユニットが使用されていくのか等、非常に気になる発表と言えるだろう。
■第46回東京モーターショー2019 スバル主要出展車両一覧
出展車両備考新型レヴォーグ プロトタイプ世界初公開WRX STI EJ20 Final Edition プロトタイプ特別仕様車インプレッサSPORT 2.0i-S EyeSight大幅改良モデル(10月発表予定)SUBARU XV Advance(e-BOXER搭載車)一部改良モデル(10月発表予定)フォレスター Advance(e-BOXER搭載車)市販モデルSUBARU VIZIV ADRENALINE CONCEPT参考出品SUBARU BRZ GT300 20192019スーパーGT参戦車両
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