MotoGPイギリスGPのMoto2クラス決勝が行われ、アウグスト・フェルナンデス(FLEXBOX HP 40)が優勝を果たした。長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)は自己最高位タイの5位に入った。
通常ならMoto3クラスの後に決勝レースが行われるMoto2クラスだが、ここイギリスでは変則的。Moto3、MotoGPと決勝レースが行われた後、この日のトリとしてMoto2のレースが行われるスケジュールが組まれた。
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スタート時の気温は32度、路面温度は45度と、マシンやタイヤ、そしてライダーにも厳しいコンディションである。
ポールポジションからスタートしたのは、ここ数戦圧倒的な速さを見せるアレックス・マルケス(EG 0,0 Marc VDS)。ホルヘ・ナヴァッロ(Campetella Speed Up)とアウグスト・フェルナンデス(FLEXBOX HP 40)がフロントロウに並んだ。長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)は7番グリッドからのスタートである。
ホールショットを決めたのはPPのマルケス。長島はポジションをひとつ落とした。しかし大きな混乱はなく、全車が無事にマゴッツ~ベケッツ~チャペルの複合コーナー(ターン2~6)をクリアしていった。
マルケスが逃げ込みを図ろうと好ペースで飛ばすが、ナヴァッロがこれに食らいついていく。3番手にはシャビ・ビエルへ(EG 0,0 Marc VDS)が上がっていたがペースは上がらず、上位2台に徐々に引き離されていってしまう。ただ3周目にはレミー・ガードナー(ONEXOX TKKR SAG Team)がたまらずビエルへをオーバーテイクし3番手に浮上。上位のふたりを追う構えをみせた。ただガードナーも後続を引き離すことができず、レースはマルケスvsナヴァッロの一騎打ちの様相を呈していく。
長島はファビオ・ディ・ジャナントニオ(Campetella Speed Up)に抑えられてしまったことで3番手争いの集団から遅れてしまったが、ジャナントニオを抜くと、徐々に前を行くマシンとの差を詰めていった。
6周目、衝撃のシーンが飛び込んできた。先頭を走っていたマルケスが、ターン16でまさかの単独転倒。再スタートを試みたがマシンは動かず……ここでレースを諦めることになった。
これでナヴァッロが逃げ切るかと思われたが、後続集団が徐々に差を縮めていく。そしてブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)とフェルナンデスがこの2番手集団から抜け出し、ナヴァッロに完全に追いついた。ガードナーはこのふたりにはついていけず、逆に長島に真後ろに付かれることとなった。
12周目、ビンダーがナヴァッロをオーバーテイクして首位に浮上。翌周にはフェルナンデスもナヴァッロを攻めたが、順位は変わらなかった。ただ、一度ビンダーに抜かれたナヴァッロはすぐにペースを取り戻し、15周目には首位を奪い返すことに成功する。
ビンダーとフェルナンデスが激しい2番手争いを繰り広げる間に、ナヴァッロが逃げを打つ。そして2番手争いにガードナーが追いつき、長島もこれに食らいつこうとペースを上げた。
17周目、ビンダーがコーナーをワイドに膨らんだところをガードナーが見逃さず、3番手に浮上することとなった。
そして18周目の最終ラップ。ナヴァッロの真後ろにはフェルナンデスが食らいつき、ガードナーはここから若干遅れた。長島も表彰台争いからは離されてしまった。
そしてターン6でフェルナンデスがナヴァッロをオーバーテイク。ナヴァッロも諦めずに抜き返しを狙ったがこれはうまくいかずに終わった。結局フェルナンデスがトップチェッカーを受け、ナヴァッロ、ビンダーまでが表彰台を獲得した。ガードナーは結局4位。長島は自己最高位タイとなる5位でのフィニッシュとなった。
代役参戦の名越哲平(IDEMITSU Honda Team Asia)は28位に終わった。
このレースの結果、ランキング首位のマルケスは無得点に終わったものの、首位を維持。しかしその後方2番手フェルナンデス、3番手トーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)、4番手ナヴァッロは、いずれも獲得ポイント146(35ポイント差)で並ぶことになった。大激戦である。
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