フェラーリは今季、完璧なスタートを切ったメルセデスと対照的なシーズンを過ごしている。第9戦オーストリアGPでは、そのメルセデスがオーバーヒートの問題に苦しむ中、シャルル・ルクレールがトップを快走。しかし、驚異的なペースで追い上げるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の前に敗れ、またも今季初勝利を逃す形となった。
チーム代表のマッティア・ビノットはレースウィークエンドの初めに、トレッドの薄くなった2019年仕様のピレリタイヤを、昨年仕様のものに戻すべきだと主張していた。それにはフェラーリを含む多くのチームがタイヤを作動温度領域にキープするのに苦戦しており、メルセデスの独走を許していることが理由にある。しかし、それらの案にはメルセデスをはじめとする5チームが反対したため、実現することはなかった。
■フェラーリ、”フェルスタッペン優勝”に控訴せず「誤った裁定だが、F1のため……」
レース後ビノットは次のように語った。
「今日は良いバトルができた。その点では素晴らしい週末だったと言える」
「ただタイヤの決断に関する絶好の機会を逃した。我々は何かすべきだったと思う」
「我々は時に多くのことを話し合っているが、行動を起こさなかった。残りのシーズンでタイヤの仕様を変更しなかったのは恥ずべきことだったと感じている」
「それは集団が接近する絶好の機会だったかもしれない」
ルクレールはオーストリアGPで今季2度目のポールポジションを獲得。2番手にはポイントリーダーのルイス・ハミルトン(メルセデス)、3番手にフェルスタッペンとなった。
レースではスタートを失敗したフェルスタッペンが、終盤にセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、バルテリ・ボッタス(メルセデス)を次々と攻略。残り3周にはルクレールをパスして首位に立った。
このような“番狂わせ”が起きた要因としては、レッドブルリンクの短いレイアウトと、高い気温によって各チームが冷却系に苦しんだことなどが挙げられている。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーも、以前から2018年仕様タイヤへの変更を支持しており、オーストリアGPでの勝利がその考えを覆すものにはならなかったようだ。
「未だ問題があるように思う」とホーナーは語った。
「レース全体のスパンで物事を考えるべきだと思うが、投票の結果からも我々の立場は明らかだ」
一方でマクラーレンのチーム首脳であるアンドレアス・ザイドルは、この状況を受け入れる必要があると語った。
69周目に起きたフェルスタッペンとルクレールの接触は、昨今のF1においてペナルティがあまりにも多いという現状もあって大きな論争を呼んだ。ザイドルはこれらの一件について、自身の見解を述べた。
「これはタイヤに関する議論と少し似ている」
「現在のルールは、チーム代表とドライバーが要求をした結果のものなので、我々は今あるルールを受け入れなければならない」
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