現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ペナルティが迫るマクラーレン、”スペックB”PU導入のジレンマに直面

ここから本文です

ペナルティが迫るマクラーレン、”スペックB”PU導入のジレンマに直面

掲載 更新
ペナルティが迫るマクラーレン、”スペックB”PU導入のジレンマに直面

 フランスGPでマクラーレンのマシンは高いパフォーマンスを発揮し、カルロス・サインツJr.がベスト・オブ・ザ・レストとなる6位入賞を果たした。チームメイトのランド・ノリスもマシントラブルが発生するまでは7番手を走行するなど、マクラーレンのポテンシャルを示していた。

 マクラーレンにパワーユニット(PU)を供給しているルノーだが、フランスGPでワークスチームのドライバーであるダニエル・リカルドのマシンに、よりパワフルなエンジン(スペックB)を導入。一方でチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグはグリッド降格ペナルティを避けるために新型PUの導入は避けていた。

■「タイヤを機能させたい」フェラーリ、“最高速”を犠牲にダウンフォースを求める方向へ

 そして、マクラーレンもフランスGPでスペックBを走らせる選択肢を持っていたが、それは選ばれなかった。チームはスペックB投入を待った方が良いと考えたようだ。

 ただ、今週末に行われるオーストリアGPの舞台となるレッドブル・リンクはパワーが重視されるサーキット。マクラーレンはスペックBのPUを導入するかを検討しているようだが、状況は明確になっていない。

「現時点で、それはまだ検討中のものだ。我々はフランスGP後に再びデータをまとめる必要があり、それから自分たちの計画を実施する必要があるんだ」

 マクラーレンのチーム代表のアンドレアス・ザイドルはそう語った。

「そして特にシーズンの終わりまでのシナリオにはペナルティという面も存在する」

 サインツJr.が開幕戦でMGU-Kの故障に見舞われた結果として、今シーズン既にPUの全コンポーネントが使用可能基数に達しており、ペナルティを受ける寸前になっている。それがマクラーレンの状況を複雑にさせている。

 つまり、もしマクラーレンがスペックBを手にした場合、サインツJr.はグリッド降格ペナルティを受けることになる。

「カルロスがアップグレードを行うと、直ぐにペナルティを受けることになる。それが4基目だからだ。なので我々はそれをいつ行うかの答えを出す必要がある」

「残念ながら、こうしたこともゲームの一部だ。だが、それは周りのライバル達と同じことだ。我々は他のチームがペナルティを受ける姿を見ている。だから考える必要があるんだ」

「だがエンジンは良いステップを踏んだようだ。ルノーがアップデートを持ち込んでいる姿を見るのはとても励まされる」

 ザイドルは、フランスGPでスペックBを投入しなかった理由として、シーズン後半でまた別のPU交換が必要となり、ペナルティを受けることがほぼ確実になるからだ、と説明している。

「結局はシーズンを通じてエンジンをどう使うか、そしてペナルティをどう避けるかの計画を立てる必要があるということだ」

「ルノーが大きなステップを踏んでいるのを目にするのは励みになるし、良いものだ。だが他方で、我々の計画ではそれをまだ使わないほうが良かったんだ。それは単にシーズン終わりまでに我々が受けるペナルティの数を少なくするためだ」

こんな記事も読まれています

【最終最強のW12搭載】 ベントレー・バトゥール・コンバーチブル 内装にジュエリーとのコラボ
【最終最強のW12搭載】 ベントレー・バトゥール・コンバーチブル 内装にジュエリーとのコラボ
AUTOCAR JAPAN
【MotoGP】マルケス、フランスGP初日はドゥカティ陣営で今季最も苦戦した1日に「リヤの改善が必要」
【MotoGP】マルケス、フランスGP初日はドゥカティ陣営で今季最も苦戦した1日に「リヤの改善が必要」
motorsport.com 日本版
全国各地で減便&廃業! もはや「路線バス」という発想自体が古いのだろうか
全国各地で減便&廃業! もはや「路線バス」という発想自体が古いのだろうか
Merkmal
元F2ドライバーのビスカール、ポルシェ963でIMSAデビューへ。プロトンからラグナ・セカ戦に参戦
元F2ドライバーのビスカール、ポルシェ963でIMSAデビューへ。プロトンからラグナ・セカ戦に参戦
AUTOSPORT web
高級車ディーラーを訪ねる際の“ドレスコード”、どんな服装までOKなのか?!
高級車ディーラーを訪ねる際の“ドレスコード”、どんな服装までOKなのか?!
月刊自家用車WEB
大型トラックの「タイヤ」が浮いてる!? 故障なの? 奇妙すぎる「浮くタイヤ」には切実な理由があった!
大型トラックの「タイヤ」が浮いてる!? 故障なの? 奇妙すぎる「浮くタイヤ」には切実な理由があった!
くるまのニュース
なんでバッテリーは「上がる」のか? もしかすると「暗電流」が原因かも!?
なんでバッテリーは「上がる」のか? もしかすると「暗電流」が原因かも!?
バイクのニュース
レッドブルに近付けるか!? フェラーリが大規模アップデートマシンをフィオラノでテスト。ボディワークに様々な変化
レッドブルに近付けるか!? フェラーリが大規模アップデートマシンをフィオラノでテスト。ボディワークに様々な変化
motorsport.com 日本版
【日本企業初!営業利益が5兆円超え】 トヨタが別格ともいえる決算説明会を開催 投資を強化も
【日本企業初!営業利益が5兆円超え】 トヨタが別格ともいえる決算説明会を開催 投資を強化も
AUTOCAR JAPAN
CRI・ミドルウェアのCRIWARE搭載車両が全世界で600万台を突破
CRI・ミドルウェアのCRIWARE搭載車両が全世界で600万台を突破
レスポンス
オフロード感マシマシ[新型フリードクロスター]がヤバい!! 絶対付けたい純正オプション一挙に
オフロード感マシマシ[新型フリードクロスター]がヤバい!! 絶対付けたい純正オプション一挙に
ベストカーWeb
えっ、もう増税!? スズキ「スイスポ」に日産「ジューク」など、まだまだ現役だと思っていた2024年に増税対象となるクルマとは
えっ、もう増税!? スズキ「スイスポ」に日産「ジューク」など、まだまだ現役だと思っていた2024年に増税対象となるクルマとは
Auto Messe Web
歩行者からしたら「マジ勘弁」! そこかしこで見かけるクルマの身勝手行為5つ
歩行者からしたら「マジ勘弁」! そこかしこで見かけるクルマの身勝手行為5つ
WEB CARTOP
トナーレの美しいボディラインに惚れ惚れすること間違いなしです! アルファロメオ出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
トナーレの美しいボディラインに惚れ惚れすること間違いなしです! アルファロメオ出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
LE VOLANT CARSMEET WEB
テスラ・モデル3 & モデルY用が販売開始、HKSのサスペンション「ハイパーマックス S」
テスラ・モデル3 & モデルY用が販売開始、HKSのサスペンション「ハイパーマックス S」
レスポンス
「2年で製品化」 中国車メーカーへ移籍のデザイナー、シュテファン・ジーラフ氏に聞く 欧州との違いは?
「2年で製品化」 中国車メーカーへ移籍のデザイナー、シュテファン・ジーラフ氏に聞く 欧州との違いは?
AUTOCAR JAPAN
ホンダ「“次期型”フィット」どうするべき!? 「ターボ+MT」&「タイプR」もアリ? “大人気”だった「コンパクトカー」に望むモノとは
ホンダ「“次期型”フィット」どうするべき!? 「ターボ+MT」&「タイプR」もアリ? “大人気”だった「コンパクトカー」に望むモノとは
くるまのニュース
バイクのタイヤサイズ、最後の謎アルファベットの意味とは?
バイクのタイヤサイズ、最後の謎アルファベットの意味とは?
バイクのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村