専用ECUでリニアにパワーが立ち上がる絶品フィールを実現!
レースで得たノウハウを投入して理想のディーゼルスポーツを追求
「レース技術をデミオディーゼルに注入」チューナーの技でレーシングドライバーも納得の快速コンパクトに大変身!
ディーゼルターボ仕様のデミオで、スーパー耐久のST-5クラスに参戦中のNOPROことノガミプロジェクトが製作したのは、ノーマル同様の扱いやすさをキープしながら“ここ一番”でパフォーマンスを発揮するDJ5デミオのストリート仕様だ。
チューニングの要となっているのが、オリジナルのセッティングが施されたECU。あえて低回転域のパワーの立ち上がりを抑え、高回転までフラットな特性となるよう味付け。回転の上昇に合わせてリニアに立ち上がるパワー感が、ガソリン車からの乗り換えでも違和感を持つことなく楽しめるものとした。
その効果をさらに引き出すために、フライホイールは純正の約53パーセントという軽量タイプを装着。さらに3~5速ギヤは他車種からの流用でクロス化を図り、シャープなレスポンスとシームレスな加速を実現させている。
また、吸気効率を高めるハイフローインテークホースの他、膨張を防ぐことでレスポンスアップを実現するシリコン製タービンホースも用意。耐油性能を持たせたホース類は、ブローバイが浸透せず耐久性が高いのも特徴だ。
マフラーは、サイレンサーレスの60φ完全ストレートタイプ。さぞかし爆音…と思うだろうが、排ガスを浄化するPDFに消音効果もあるため、ノーマルよりやや低音が効いた程度の音量・音質となっている。
一方、フロントのブレンボキャリパーはロードスターRFの純正流用で、ローターはオリジナルの280mmをセット。ドラムのリヤブレーキはディクセルのシューで強化する。サスペンションはアラゴスタの市販タイプをチョイス。
またクーリングボンネットとオイルクーラーにより、安心してスポーツ走行を楽しめるように冷却性能もしっかりと向上を図っているのだ。
このマシンを試乗したレーシングドライバーの佐々木孝太選手は「ディーゼル感をまったく感じさせないエンジンセッティングにビックリ! ディーゼルならではの厚いトルクはそのままに、パワーがタレることなく5500rpmまで持続するから、登りのワインディングでもせわしなくシフトチェンジしなくてもいいんだよね。サスはソフトなのにロールを効果的に荷重に変える味付けで、限界もかなり高い。ブレーキも踏力に合わせて効くナチュラル感がいいね」と高評価。
レースフィールドで培った技術とノウハウは、やはり伊達ではないのだ。
スペック
■エンジン:NOPROハイフローインテークホース、ターボホース、ストレートマフラー、ECU ■ドライブトレイン:NOPRO軽量フライホイール(試作)/クスコ タイプRS 1ウェイLSD/クロスミッション(3~5速) ■サスペンション:アラゴスタ車高調(F7kg/mm R4kg/mm) ■ブレーキ:ブレンボ4ポットキャリパー+280mmローター(F)/ディクセル RGSシュー ■ホイール:レイズWALTZ S7(7J×17+42) ■タイヤ:ポテンザRE-71R(215/45R17) ■インテリア:ピボット ブースト計 ■エクステリア:NOPRO エアロボンネット
●取材協力:ノガミプロジェクト 神奈川県三浦郡羽山町一色345 TEL:046-875-9813
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