40年近くに渡りF1の商業面を取り仕切り、かつてF1の支配者とも呼ばれたバーニー・エクレストンは、イギリスGPの行方を案じて、シルバーストン・サーキットの買収について問い合わせを行ったと明かした。
1987年以降、継続してF1イギリスGPを開催しているシルバーストン・サーキットは、2026年までのF1開催契約を結んでいたものの、開催権料の高騰を理由にこの契約を途中破棄した。これにより、2020年以降のイギリスGP開催を契約しているサーキットはない状態となっている。
■F1イギリスGPの将来……ロンドン市街地GP実現は非現実的? シルバーストンでの開催継続を主張するデビッド・リチャーズ
リバティ・メディアがF1の新オーナーとなったことで、F1のCEOを退任したエクレストンだが、こうした状況を憂慮し、シルバーストン・サーキットを所有するBRDC(英国レーシングドライバーズクラブ)にシルバーストンの買収を持ちかけたようだ。
エクレストンにイギリスでF1開催について訊くと「あったほうが良いだろう」と答えた。
「彼ら(BRDC)は(F1開催)契約を結ぶことはできる。だが、そのためには損失や利益なども共有するといった考え方をしなければならないだろう」
「先日、彼らにシルバーストンを売却するつもりはあるかと尋ねた。私に購入するつもりがあったからだが、彼らは売りたくないと答えた。興味がなかったようだ。彼らはリスクは負いたくないのだ」
「我々なら間違いなく、レースを開催することができる。しかし、とにかく彼らはサーキットを売却したがっていない。彼らはF1開催を強く望んではいないが、レースを開催しなければならない」
シルバーストンを買収できていた場合、エクレストンはどんなプランを持っていたのか。そう訊くと「私が直接関わることはなかっただろう」と答えた。
一方、F1の新しいCEOに就任したチェイス・キャリーは、2017年イギリスGPの際にロンドンでデモランイベント『F1ライブ』を開催。イギリスGPをロンドンで開催する方法を探っているようだ。
しかしエクレストンは、自身がF1を統治していた時代にロンドンでF1を開催することを検討したことがあると明かし、実現の可能性は低いと語った。
「我々はそれを考えたことがある。だいたい10年から8年前にそれを検討したが、あまりにも複雑で、制限が多すぎた。ロンドン市街地やバッキンガム宮殿を抜けるなど、あらゆることを考えた」
「ミーティングを通して、ウェストミンスター市と当時の市長に、それを実現するための資金が必要になると説明した」
「それからどれだけのお金が用意できるのか見てみようということになった
「結局、それは300万ポンド(約4億3000万円)だった。私は『おそらく、これから何百回とやらなければいけないミーティングの、ミネラルウォーター代にしかならないだろう。だから私は、この話を忘れようと思う』と言ったんだ」
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