F3マカオGPの決勝レースが行われ、ダニエル・ティクトゥム(モトパーク・アカデミー)が大波乱の展開も苦にせず、マカオ2連勝を達成した。
マカオ市街地を走る全長6.12kmのギア・サーキットを15周して争われる決勝レースは、蒸し暑いコンディション。上位勢がユーズドタイヤで臨む中、左側2輪あるいは4本ともニュータイヤで臨むマシンもある中でスタートが切られた。
■F3マカオGP決勝:マシンが宙を舞う大クラッシュ、レースは赤旗中断
蹴り出しが良かったのはティクトゥム。2番手でチームメイトのジョエル・エリクソンにスリップストリームを使われ、ストレートで並びかけられるが、なんとかトップをキープし最大のオーバーテイクポイントであるリスボアを抜けた。
後続ではサシャ・フェネストラズ(カーリン)が間隙をついてエリクソンを交わし、2番手に浮上。ただ後続ではリスボアで4台が絡む多重事故が発生し、セーフティカーが出動した。
ミック・シューマッハー(SJMセオドール・レーシングbyプレマ)は6番手で1周目を終えた。関口雄飛(B-Max Racing Team)はクラッシュしたマシンのパーツがマシン後部に引っかかってしまったようだが、13番手で走行継続。日本勢最上位グリッドだった佐藤万璃音(モトパーク・アカデミー)や、笹原右京(スリーボンド・レーシング)がオープニングラップでレースを終えている。
3周目からレース再開。ティクトゥムはうまく後続を出し抜き、トップをキープ。フェネストラズはエリクソンに激しくプレッシャーをかけられるが、なんとかこれをブロックした。
しかし直後に大クラッシュが発生し、赤旗掲示。ほとんど減速できなかったのか、ソフィア・フルーシュ(Van Amersfoort Racing)のマシンがリスボアで浮き上がってしまい、坪井翔(トムス)と接触しながらバリアを乗り越え、金網を突き破ってしまう大クラッシュが発生。レースが中断され各車がピットに戻った。
このクラッシュで坪井とフルーシュ、ファトグラファー、マーシャルの計5人が病院に搬送されたものの、全員意識があり命に別状はないという。
約1時間の中断の後セーフティカー先導で走行再開。レースは残り9周からリスタートとなった。
ここでもティクトゥムは綺麗にスタートを決めた。一方、3番手のエリクソンはリスボアでフェネストラズをオーバーテイク。2番手を取り戻した。オイル処理の痕でマシンをスライドさせながらも、なんとか全車がリスボアを通過。このレースで初めてノートラブルで1周が終了した。
マウンテン区間でしっかりとギャップを作り出すティクトゥムは、エリクソンにスリップストリームを使わせずにレースを進めた。
8周目に入ったところでクラッシュした車両がありフルコースイエロー発動。その後、このレース3度目のセーフティカーに切り替わった。3度目のリスタートでもティクトゥムは隙を見せず、エリクソンに並びかけられはするものの、トップをキープした。
ここでもティクトゥムは危なげなくリードを広げ、エリクソンにチャンスを渡さない。ファイナルラップに入ってもその勢いは衰えず、完璧なレースでトップチェッカー! F3マカオ2連勝を達成した。
2位はエリクソン、3位はフェネストラズというトップ3。シューマッハーは5位だった。日本人最上位は宮田莉朋(トムス)の14位。関口は15位でレースを終えている。
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