スーパーフォーミュラ第6戦岡山で2位に入賞したcarrozzeria Team KCMGの小林可夢偉は、チームや自身にとっての初優勝を逃したことは残念だったが、得意なサーキットで上位を走れたことは自信になると語った。
2番手から決勝レースをスタートした小林は、セーフティカーラン終了直後からトップを走る関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)に対して積極的に仕掛けていた。関口の背後にぴたりとつけた小林は、コース上の至るところで前を狙う様子を見せた。
関口雄飛が今季初優勝!小林可夢偉との白熱ウエットバトルを制す
動きがあったのは13周目。トップ浮上を狙っていた小林は、ダブルヘアピンの出口で前を走る関口と接触してしまった。これにより小林ののマシンのフロントノーズ先端は大きく破損してしまったが、彼はオーバーテイクを成功させてトップに立った。
小林は接触の影響を感じさせないかの走りで関口とのギャップを広げ、両者の差は最大で7秒以上にまで広がった。しかし関口もペースを上げ、彼らのギャップは5秒ほどになった。さらにセーフティカーが導入されたこともあって、一度彼らのギャップはリセットされた。
レースが再開された27周目、小林はダブルヘアピンでコースアウトしてしまった。これで再びトップが入れ替わり、関口が首位に浮上。彼はそのままポジションを守りきり、今シーズン初優勝を挙げた。
小林はレースを振り返り「勝てるかなと思いつつ、リスタート後はペース的に辛いんだろうなと考えていました。だから最初にプッシュしたのですが、その結果失敗して雄飛選手に抜かれてしまいました」と話した。
「そのあとチャンスがあるかなと思って伺ったんですけど、残念ながらセーフティカーになって巻き返すことができませんでした」
関口と接触した小林のマシンのノーズ先端は、走行中は捲れ上がるような形になっていたのが映像でも確認できた。ただ彼はこの状況でも関口とギャップを築くことに成功しており、あまり影響はなかったと明かした。
「(ノーズ先端の破損の)影響は、正直データを見ないとわかりません。(破損後は)下の方がすごい涼しかったのと、水が入ってきて非常にいいクーリングができました。後はずっとチラチラしているので、すごく前が見づらい。目障りでした。でも基本的にはあまり影響はなかったです」
また27周目のコースオフの場面については、このように説明した。
「飛び出したのはまっすぐ行ったというよりも、曲がってるんです。だけど右のタイヤが白線に乗って、その先にあるちょっとしたアスファルトが全然グリップしなかったんです。そのまま半分だけ飛び出した状態でした」
「もがいても仕方ないので、とりあえず(コースに)戻ろうと思いました。その結果抜かれるだろうなとは思っていたんですけど、プッシュした結果なので、仕方ないと思います。これもレースなので」
「あのような段階で、自分の方が後半きついんだろうなというのがわかっていたからこそ、ちょっとあそこでギャップを作っておかないと厳しいかなっていうところでやった結果なので仕方ないです。非常に難しいコンディションでした」
昨日の予選では、わずか0.02秒差でポールポジションを逃し、”得意の2番手”に終わったと話していた小林。それでも決勝レースでは速さを見せ、スーパーフォーミュラ初優勝に手が届くかと思われた。残念ながら今回はそれが叶わなかったものの、彼自身が得意としているサーキットで上位を走れたことは、自信に繋がると語った。
「チームにとっても、僕にとっても初優勝のチャンスだったんですけど、それをこのような形で落としたのは非常に残念です」
「でも、速さは十分ありました。(WECに出場したため)前回のレースを休んでいるので、こういう得意なサーキットで今年トップの方を走れてるっていうのはすごく自信に繋がります」
「こういうレースを続けていければ、いつか勝てるんじゃないかと思って頑張ります」
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