ヤマハのバレンティーノ・ロッシは、今年限りでMotoGPを引退するダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)について、一度はタイトルを獲れていたはずだと話した。
2006年にMotoGPにデビューしたペドロサは、これまでに通算31勝を挙げており、最高峰クラスの優勝回数としてはエディ・ローソンと並んでいる。
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しかしペドロサは、ランキング2位というシーズンが3度あったものの、これまで最高峰クラスのタイトルを獲得したことはなかった。今年は8レースを終えた時点で現在ランキング12位となっている。
最高峰クラスで7度のタイトルを獲得したロッシは、ペドロサの引退決断について、「MotoGPにとっても残念なことだと思う。MotoGPは、この数年間における最高のライダーであるひとりを失うことになる」と話した。
「ダニがMotoGPのタイトルを獲れていないということも本当に残念だ。彼は少なくとも一度はタイトルを獲れていたと思う」
「(引退は)とても早いけれど、この選択は非常に個人的なことだ。僕はこうなるとは予想していなかったし、彼がおそらくヤマハでレースを続けることになると思っていた。でも彼は自分の考えを変えたのだろう」
「全員にとって、非常に残念なことだ」
ロッシは、ペドロサのライディングスタイルがMotoGPに大きな影響を与えてきたと話した。ペドロサはコーナーの出口で加速する際に、バイクを寝かせた状態から素早く起こすことで恩恵を得ていたのだという。
「ダニはいつでも非常にテクニカルなライダーだ」とロッシは述べた。
「彼のスタイルは常に非常に賢く、クリーンだ」
「それを見て理解するのは良いことだ。ブレーキングでもとてもクリーンで、あまり(バイクが)スライドしないようにしている。加速の非常に早い段階でバイクを起こすことができるライダーの中でも、彼は一番のライダーだ」
「これは彼のライディングスタイルのひとつの特徴だと思う」
また2009年から2011年までペドロサのチームメイトであったアンドレア・ドヴィツィオーゾ(現ドゥカティ)は、この特徴をペドロサから学んだと話した。
「ダニはHRC(ホンダ・レーシング)でのチームメイトだった。彼は125ccクラスでも250ccクラスでも僕より速くて、僕は彼からたくさんのことを学ぼうとしていた」とドヴィツィオーゾは当時を振り返った。
「特に、彼のバイクの起こし方を学んだ。素晴らしいものだったよ。だから125ccでも250ccでも僕のやり方が大きく変わり、MotoGPでもそれは続いている」
「僕はたくさんのことを学べた。僕にとって、それ(バイクの起こし方)は最大の課題のひとつだった。そのやり方を繰り返して、できるだけ多くのことを学ぼうとしていた」
ペドロサの現在のチームメイトであるマルク・マルケスは、2013年に最高峰クラスへ昇格して以降、ここまでペドロサとともに戦ってきた。
「僕がMotoGPに昇格した時、彼がこのバイクの乗り方を教えてくれたと言ってもいいだろう」とマルケスは語った。
「もちろんここに来て、このバイクに乗っても、それほど悪くはなかった。でもチームメイトが全てを教えてくれた。そんなチームメイトは誰かって? それはダニだった」
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