インフィニティはペブルビーチ コンクール デレガンス2017に、新しくてレトロなコンセプトカー「プロトタイプ9」を出展すると明らかにした。60年代に日産自動車と合併した「プリンス自動車」の血統を受け継ぐシングルシータースポーツカーで、匠によるデザインと電気自動車の技術を融合した1台となっている。
プロトタイプ9は、ユニークな誕生背景から生まれている。プロジェクトの発端は日産社内のディスカッション。インフィニティが1940年代にレーシングカーを作ったとしたら、どんなクルマが出来上がるかを話し合ったところ、社内からさまざまな意見が飛び出したようだ。
ひとりが「多摩川サーキット」(※1930年代から1950年代に神奈川県川崎市の河川敷に存在した)などの当時の日本のサーキットを走るシングルシーターの姿を想像すると、デザイナーがそれを1枚のスケッチに描き起こした。こうして話が次から次へと進み、参加する社員の数も次々と増えて、“課外活動”として1台のプロトタイプが完成するに至ったという。
パワートレインは先進技術部門の社員が電気モーターとバッテリーを持ち込み、ボディパネルは匠チームがハンドメイドで作った。日産のヘリテージを後世に残した先輩たちに敬意を払い、先人たちの起業家精神とインフィニティらしいデザインの融合を図った。制作チームがイメージしたのは「プリンスR380」(写真15~18枚目)。1965年に速度記録を樹立し、翌66年には富士スピードウェイで開催された第3回日本グランプリで優勝を勝ち取った名車だ。
プレミアムな自動車を生み出したプリンス自動車のDNAを受け継ぐインフィニティ。プロトタイプ9は、そうした開発チームのクルマづくりの思想を象徴する1台といえそうだ。
なおペブルビーチ コンクール デレガンスでは、プロトタイプ9とともにプリンスR380の展示も予定されている。
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