プジョー、“つながる技術”を搭載した未来のクルマを披露

プジョーはスペイン・バルセロナで開幕したモバイル ワールド コングレス（2月27日-3月2日開催）で、自動運転や“つながる技術”を搭載したコンセプトカー「プジョー インスティンクト コンセプト（PEUGEOT INSTINCT CONCEPT）」を初披露した。

モバイル ワールド コングレスは、世界最大級と言われる携帯通信関連の見本市。プジョーはこの見本市で、バーチャルリアリティやIoTといった技術を、次世代のクルマにどのように活用していくかを紹介する目的で出展。プジョーブースの目玉となるインスティンクト コンセプトは、コネクティビティ（つながる技術）を駆使した自動運転のコンセプトカーだ。

プジョーはこの分野でサムスンと連携し、同社の「ARTIK クラウドIoT」技術を採用。クルマとIoTクラウドの融合により実現する新たなカーライフの提案を行う。

IoTクラウド技術によりあらゆる装備がつながったインスティンクト コンセプトは、ユーザーにこれまでの自動車とはまったく違った経験をもたらしてくれる。クルマがユーザーについて学習し、その蓄積された情報や現在のコンディションをもとに、その時々に求められているサービスを複数のソース（スマートフォンやスマートウォッチ、ホームデバイスなど）にアクセスして提供する。

例えば朝クルマに乗り込んだ時に、車載モニターに天気や交通情報、その日のミーティングスケジュールについて表示したり、血圧や消費カロリー、歩数といったコンディション情報をもとに、クルマの運転モードを変更したりできる。さらにはホームデバイスと連携し、自宅の空調やセキュリティシステム、家電を制御し、帰宅前に快適な環境を用意するといったことも可能。クルマに乗っているときだけでなく、クルマから降りた後のことまでケアしてくれる。

インスティンクト コンセプトは、次世代クラウドをベースとした“つながる技術”により実現する無数の可能性の一部を見せてくれるもの。“つながる技術”によって実現する未来のライフスタイルが想像できて楽しい。