■マツダ初の電気自動車「MX-30」ってどんなクルマ?
マツダのヨーロッパ法人は、同社初の電気自動車「MX-30」の詳細ならび欧州での価格を明らかにしました。どのようなモデルなのでしょうか。
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すでに、欧州の各地域で予約受注が始まっており、2020年後半(英国2021年)に納車予定です。車両価格は、各国の助成金などにより異なりますが、英国では300万円台後半となるほか、充電ステーションの販売(レンタル)も受け付けています。
MX-30の外観デザインは、マツダのデザインコンセプト「魂動デザイン」が用いられ、不要な要素をすべて削り落とす美しさを反映した外観デザインが採用されました。
特徴的なのは、センターピラーが無い観音開きのドアで、前席ドアは前方に82度開き、後席ドアは80度まで後方に開くことで、開放的で広々とした室内空間を提供。
ボディフレームは、ボディ本体とは異なるダークまたはシルバーのメタリック塗装が施されていほか、ルーフはブラックで重心の低さを強調させています。
ボディサイズ(欧州仕様)は、全長4395mm×全幅2035mm(ドアミラー含む)×全高1555mm、ホイールベースは2655mm、最低地上高は130mmです。
内装デザインでは、スタイリッシュで人間工学的に優れたドライバー中心のレイアウトとなり、前席には、シートバックを折り畳むと同時にシート全体を前方にスライドさせるワンタッチウォークインメカニズムが備わり、リアシートへスムーズな出入りが可能です。
センターコンソールは、ダッシュボードや周囲の内部コンポーネントから独立しており、前席の乗員に追加の収納スペースを提供。また、コンソールには7インチタッチスクリーンエアコンコントロールパネルが組み込まれています。
マツダのインターフェイスの「マツダコネクトシステム」は、Apple CarPlayおよびAndroid Autoを標準サポートし、USB接続を介してスマートフォンと繋げることが可能。
マツダの新しい電気駆動技術である「e-Skyactiv」は、AC同期電動モーターと35.5 kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。欧州仕様は最大システム出力105kW(143馬力)、最大トルク265Nmの前輪駆動で、最高速度は140km/hとなります。
消費電力は19KWh/100km(WLTPを組み合わせ)で、MX-30の航続距離は200kmです。ブレーキペダルを使用したときには、回生システムによって効率的に電力を回収する仕組みです。
安全機能は、マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE」を採用。また、万が一の事故時には衝突を感知して自動電源遮断システムを搭載しています。
日本への導入時期は明らかになっていませんが、欧州で2020年内、英国で2021年となると、日本へは早くても2021年後半から2022年になるのではないかといわれています。
国産メーカーでは、日産や三菱が早くから電気自動車を販売しており、ホンダも欧州から順次導入しています。今回のマツダをはじめ、トヨタ、スバル、スズキなども電気自動車の量産体制を進めていることから、ここ数年で、各社のEV戦略が大きく前進しそうです。
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みんなのコメント
観音開きを採用した合理性が見当たらない。
しかも、車体剛性のためかリアドアを開けても、開口部は小さいし、前席背もたれの形の工夫も見当たらず、観音開きを本気で使えるようにしているのか疑問。
BMW i3やRX-8のリアドア開けた写真と比較すると、開口部の違いが良くわかる。
RX-8にしろ、BMW i3にしろ、観音開きでしか成立しないホイルベースで、採用は合理的な帰結で、後席へのアクセスのための工夫もしてる。
オマージュとか意味不明な理由で、物理的には必然性のない不便なリアドアをお手軽に付けるのは、逆にRX-8の理詰めの設計を冒涜してないか。
ちょっと独りよがりが過ぎると思う。
これだけ後部座席に人乗せるのを嫌がるメーカーも珍しい。