現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【平成のクルマを支えた新技術(5)】S-AWC/アイサイト/フルEV

ここから本文です

【平成のクルマを支えた新技術(5)】S-AWC/アイサイト/フルEV

掲載 更新 2
【平成のクルマを支えた新技術(5)】S-AWC/アイサイト/フルEV

令和も2年を迎えて、すでに平成も遠くなった感があるが、平成時代は自動車メーカーがその時々の技術の粋を集めて、走行性能、安全性能を高めた時代といえる。ここではそんな平成テクノロジーを7回にわたって見ていこう(タイトル画像はS-AWCを搭載したランサーエボリューションX)。

平成19年(2007年)
S-AWC ●搭載車種:三菱ランサーエボリューションX

ランサーエボリューション、パジェロなどで長年電子制御4WD技術を培ってきた三菱が、「独自の車両運動統合制御システム」を謳いランサーエボリューションXに搭載したのがS-AWCだ。具体的には、それまでのACD(アクティブセンターデフ)、AYC(アクティブヨーコントロール)、スポーツABSに加えASC(アクティブスタビリティコントロール)が採用された。これらのデバイスを統合してコントロールすることで、駆動性能、旋回性能、安定性能を向上させ、どんな路面でもドライバーの操作に忠実な車両挙動の実現を目指している。「TARMAC(舗装路)」、「GLABEL(未舗装路)」、「SNOW(降雪路)」という3つのマニアックな???制御モードが選択できるのも特徴となっている。

2019年もっとも読まれた記事ランキング発表、2位は運転免許証の謎、さて1位は?

平成20年(2008年)
アイサイト ●搭載車種:スバル レガシィ

2008年に登場したアイサイトは、世界で初めてステレオカメラのみで全車速追従クルーズコントロール機能や歩行者、自転車を対象としたプリクラッシュセーフティ機能を実現したシステム。1991年発表のADAの進化版ともいえる。本格的に採用されたのは2010年の新型アイサイト(アイサイトver.2)からで、自動ブレーキによって車両を減速・停止させる「プリクラッシュブレーキ」が注目された。これは前方衝突の回避または衝突被害の軽減を図るとともに、通常の追従走行に加えて先行車が停止した場合も追従して停止制御する「全車速追従機能付クルーズコントロール」の追従性能の強化を図った。ぶつからないクルマとして注目を浴びることになった。

平成21年(2009年)
フルEV ●三菱i-MiEV/日産リーフ

走行中にCO2を排出しないエコカーであるEV(電気自動車)。1947年に発売された、たま電気自動車などEV(鉛電池使用)の歴史は古い。諸説あるが、鉛電池EVを除外すれば法人向けに09年から、個人向けに10年から市販された三菱i-MiEVが世界初の量産電気自動車、普通車としては10年に発売された日産リーフが世界初と考えて良いだろう。いずれもバッテリー、モーター、モーター制御のPCUというシンプルな構成となっている。航続距離が常に課題だが、その点リーフはバッテリーを中心に改良が加えられ、平成末年には1充電当たりの走行距離もJC08もモードで570kmと実用的になった。ただ、車両価格の高さやインフラの整備は未だネックとなっているのが実情だ。

[ アルバム : 平成のクルマを支えたテクノロジー(5) はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

軽量安価なFRPより鉄にステンレス! デコトラ乗りのエアロへのこだわりは独特だった!!
軽量安価なFRPより鉄にステンレス! デコトラ乗りのエアロへのこだわりは独特だった!!
WEB CARTOP
遂に来た!新型「フリード」先行公開!上質感ある“エアー”&遊び心溢れる“クロスター”を設定
遂に来た!新型「フリード」先行公開!上質感ある“エアー”&遊び心溢れる“クロスター”を設定
グーネット
新型フリードは「AIR」「CROSSTAR」どっちも主役!
新型フリードは「AIR」「CROSSTAR」どっちも主役!
グーネット
三菱自動車、円安追い風で増収へ 来期には戦略車のグローバル展開予定も
三菱自動車、円安追い風で増収へ 来期には戦略車のグローバル展開予定も
くるまのニュース
トヨタ流の熟成──新型ヤリスハイブリッド試乗記
トヨタ流の熟成──新型ヤリスハイブリッド試乗記
GQ JAPAN
マクラーレン久々の優勝はメルセデスにとってもポジティブなこと? ラッセルも刺激受ける「物事がうまくいけばどうなるかを示している」
マクラーレン久々の優勝はメルセデスにとってもポジティブなこと? ラッセルも刺激受ける「物事がうまくいけばどうなるかを示している」
motorsport.com 日本版
世界初試乗!? ソニー・ホンダのAFEELAに自動車評論家がGT7の中で乗ってみた
世界初試乗!? ソニー・ホンダのAFEELAに自動車評論家がGT7の中で乗ってみた
レスポンス
なぜ「カクカク」デザインの新型車が増えている? まるで「先祖返り」! 現代において直線的な「角張りボディ」が求められる理由とは
なぜ「カクカク」デザインの新型車が増えている? まるで「先祖返り」! 現代において直線的な「角張りボディ」が求められる理由とは
くるまのニュース
レッドブル、ハイパーカーRB17の世界初公開と、F1参戦20周年をグッドウッドで祝う。歴代チャンピオンマシンも展示へ
レッドブル、ハイパーカーRB17の世界初公開と、F1参戦20周年をグッドウッドで祝う。歴代チャンピオンマシンも展示へ
motorsport.com 日本版
【月額32万2630円から】レクサスLM、KINTOでサブスク開始
【月額32万2630円から】レクサスLM、KINTOでサブスク開始
月刊自家用車WEB
V12エンジン搭載! 新型「FRスポーツカー」世界初公開! 大排気量&高回転志向で830馬力発揮の「12チリンドリ」米で発表
V12エンジン搭載! 新型「FRスポーツカー」世界初公開! 大排気量&高回転志向で830馬力発揮の「12チリンドリ」米で発表
くるまのニュース
[カーオーディオ・プロショップに行こう♪]プロなら、高度なサウンドチューニング機能を操れる!
[カーオーディオ・プロショップに行こう♪]プロなら、高度なサウンドチューニング機能を操れる!
レスポンス
もうオープンホイールじゃない!? フェラーリF1、攻めたデザインの“雨用タイヤカバー”をフィオラノでテスト
もうオープンホイールじゃない!? フェラーリF1、攻めたデザインの“雨用タイヤカバー”をフィオラノでテスト
motorsport.com 日本版
ガレージ作業からアウトドアまで!マルチに使えるクッションパッド登場 ゴードンミラー
ガレージ作業からアウトドアまで!マルチに使えるクッションパッド登場 ゴードンミラー
グーネット
ベントレー 最後のW12エンジン搭載モデル「バトゥール コンバーチブル」発表
ベントレー 最後のW12エンジン搭載モデル「バトゥール コンバーチブル」発表
グーネット
新時代の仕事「ロボット管制」ってなに? どんな業務なのか、NTT Comを取材した!
新時代の仕事「ロボット管制」ってなに? どんな業務なのか、NTT Comを取材した!
くるくら
日産、2025年3月期決算は売上高が過去最高の見通し 世界販売は7.5%増の370万台を計画
日産、2025年3月期決算は売上高が過去最高の見通し 世界販売は7.5%増の370万台を計画
日刊自動車新聞
「新トンネル」でスペイン村や賢島が近くなる!「伊勢志摩連絡道路」さらに一部区間が2024年度開通へ
「新トンネル」でスペイン村や賢島が近くなる!「伊勢志摩連絡道路」さらに一部区間が2024年度開通へ
乗りものニュース

みんなのコメント

2件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

324.5540.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0998.0万円

中古車を検索
ランサーエボリューションの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

324.5540.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0998.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村