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12月は事故が増加する? 師走の運転で注意したいコトとは

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12月は事故が増加する? 師走の運転で注意したいコトとは

■交通事故が増える12月、どう対策する?

 毎年12月は、交通事故が増加傾向にあります。その多くは、忘年会シーズンの飲酒運転や日没が早くなるための薄暮時間の運転、気温が低下することによる凍結など、さまざまです。

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 師走の忙しい時期に事故を起こさないためには、どのようなことに注意して運転すれば良いのでしょうか。

 12月は中頃から月末にかけて、クリスマスや仕事、帰省などの影響により交通量が増加します。さらに、普段運転に慣れていない人も出掛ける傾向にあるため、些細な油断や操作ミスによって事故に繋がる可能性が高くなるのです。

 警察庁が2016年に公表した死亡事故件数の割合をみると、市街地の交差点やその付近が多くを占めているほか、単路(道路の直線区間)はそれ以外の月(1月から11月)の平均より増加しています。

 そのなかでも、クルマと人の事故が全体の約4割となり、その多くが横断中の歩行者が巻き込まれているものでした。また、12月は「わき見運転」も増加傾向にあるといい、最近ではカーナビやスマホ(携帯電話)を運転中に使用する「ながら運転」も同様に増えているのです。

 そのため、2019年12月1日から運転中のスマホや携帯電話の操作は、「携帯電話使用(保持)」に問われ、罰則は従来の「5万円以下の罰金」から「6か月以下の懲役または10万円以下の罰金」に変更されています。

 さらに、「交通の危険」とみなされた場合は、従来の「3か月以下の懲役または5万円以下の罰金」から「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」に厳罰化されました。

 時間帯別による死者数の割合では、夜間の方が多く発生していることがわかっています。年齢層別では、昼夜ともに65歳以上の割合が高くなっているうえ、夜間においては12月がほかの月より約1.3倍に増えています。

 これは、前述のとおり12月は日の入りが早くいため、夜の時間帯が長くなります。さらに、若年層と比べて65歳以上の高齢者は、暗めの服装を着用しているが多いために、ドライバーからの発見が遅れることが要因のようです。

 そのため、12月の人やクルマが多い時期には交差点や横断歩道の周辺を走行する場合、より確実に安全確認をおこなうことが重要です。

 交通事故が増加する傾向にある12月の交通トラブル対策として、警察官は次のように話します。
 
「冬は薄暗い時間帯が長いため、クルマ側でもの早めのライト点灯はもちろんですが、歩行者側もクルマに対してアピールする対策を勧めています。最近では、キーホルダータイプの反射グッズも売っていることから、かばんなどに付けておくのが良いかもしれません」

※ ※ ※

 クルマのヘッドライトについても、2016年10月に道路運送車両の保安基準が改正され「オートライト機能」の搭載義務化が決まりました。

 これは、新型車が2020年4月以降に発売となるクルマ、継続生産車については2021年10月から適応されます。

 オートライト機能とは、クルマのセンサーが周囲の明るさを検知して、ヘッドライトを自くるまのニュース動で点灯/消灯をしてくれる機能のことで、点け忘れを防ぐとともに薄暮時(はくぼどき)の事故を減らすことを目的としています。

 12月は、気温の低下による暖房の使用や凍結、突然の降雪が考えられます。その対策として、スタッドレスタイヤを雪が降り始める前に交換しておくことが大切です。

 タイヤチェーンを持っている場合は、劣化具合を確認しておくのと、いざという場合に装着できるように一度装着するのが良いほか、同様にワイパーの劣化による視界不良をおこさないためにもワイパーも確認しておきましょう。

 また、冬場は車内の暖房を多用するため、バッテリーに負荷がかかりやすくなるので、バッテリーの点検を事前にしておくことが大切です。

 さらに、締め切った車内で長時間にわたり暖房を使用すると酸欠の恐れがあります。これによって、眠気が強くなる可能性があることから、居眠り運転防止のためにも、定期的な換気や車外に出ての休憩が必要となります。

※ ※ ※

 これらのように、交通ルールやクルマの基準が改正されることによって、交通事故を減らす働きがあります。しかし、実際にハンドルを握るのも、道を歩行するのも人です。

 また、冬場の運転については、ある程度事前に対策することも可能なため、本格的な冬シーズン到来の前にはさまざまなトラブルを防止するために、安全意識を高めましょう。

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