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楠みちはる〈僕のバイク道・漫画道〉第15回「バイクブームに背を向けて…」/『あいつとララバイ』完結30周年記念企画

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楠みちはる〈僕のバイク道・漫画道〉第15回「バイクブームに背を向けて…」/『あいつとララバイ』完結30周年記念企画

編集部に「今週は今週は休みます」とメモを置き、その週は逃げてしまった楠先生。その年、1982年がバイクブームの始まりの年。いわば、時代が「ララバイ」に追いついたのだが…。
 
©楠みちはる/講談社 ※全ての写真及び記事の無断転載を硬く禁じます。

第15回「バイクブームに背を向けて…」
「80年代のバイクブームでは、明らかに70年代のZ2やCB、ヨンフォアなどのバイクブームとは違ってました。70年代までのバイクはどこか影があった気がします。危険さとか不良性を隠しきれない感じで、またそれが魅力だったけど80年代のバイク達は明らかに違った。『バイクに乗ると楽しそう』。そう思わせる商品力がありましたね。

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その82年、発売されたばかりのVT250Fを買いました。VTは素晴らしかった。上まで回るし、車検もない。スリ抜けも得意。都内で乗るには何の不満もなかった。

『バイクはこれで充分』。

24歳。バイクから気持ちが離れていきます」。

「人気がAクラスで安定したあたりから、投稿作品でも高校生+バイクが出てきます。

82年夏。『バツ&テリー』連載スタート。バイク+高校生+野球。担当が言いました。『不良の高校生がスポーツをする。それに流行のバイクをプラス。やられたよ』と。原稿をオトし評判もオトした『ララバイ』は再び打ち切りリストに入ります。

ところが『ララバイ』の人気は落ちなかった。『バツ&テリー』の人気は凄かったけど、『ララバイ』の人気は変らずAクラス。担当が言います。『もはやバイク+高校生はマストアイテムだ』。なにがマストなのか分かりませんが、バイクブームの到来は肌で感じました。バイクというモノが広く一般に受け入れられてゆく。嬉しいけど、付いて行けない感覚もありましたね。

82年秋。再び原稿をオトします。面倒くさくなったワケではなく、今度は他の作品を描くために意図的にオトしました。この頃、ヤンマガに読み切りを何本も載せ、『ララバイ』の次を探していました。

『次はしげのクンが来るぞ。バイク+高校生+レースだぞ』。担当は僕に喝を入れますが、僕はマガジンにもバイクにも急速に興味がうせていました」。

「ララバイ」にもバイクにも興味がうせた…!? どうなる、「ララバイ」!?。

(以下、第16回「バリ伝登場と苦情ハガキ」をお楽しみに!)

過去の回は、こちらからご覧いただけます。
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