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業界ニュース 2019.9.17

他の旧車も応用OK! 日産スカイラインGT-Rを長持ちさせるレストア術5つ

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バンパーやフェンダー裏に潜む傷みの原因を解消!

 日産スカイラインGT-Rのいわゆる第2世代中、1989年に発売されたBNR32型はいまだに根強い人気を誇るモデルだ。しかし、登場から30年近い年月を経た車体は、どうしても劣化やボディの歪みなどが出る。では、どうすれば愛車のコンディションを保てるか? 

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 ここでは、32型ユーザーはもちろん、他車種の旧車ファンにも参考になるレストア術を、“GT-Rの整形外科医”の異名を取るカナザワボディリペアの金沢社長が伝授。

 フロントバンパーやフェンダーを外すことで、普段あまり見えないサビや外装の歪みに対するプロの対策法などを紹介する。

GT-R解体ショーでレストアの達人が披露

 神奈川県のショップ、カナザワボディリペアの代表を務める金沢廷好さんは、19年間第2世代GT-R(32型、33型、34型)だけを専門に、車体のリペアや板金塗装などを専門に行っているスペシャリストだ。今まで1400台ものGT-Rを手掛け、特に32型については造詣が深い。

 そんな金沢さんが職人技を披露したのが、9月14日に富士スピードウェイで開催された日産GT-Rの祭典・R’s meeting2019。同社ブースにて行われた「GT-R解体ショー?」というトークショーで、実際に平成6年(1994年)式のサンプル車を使い、フロントバンパーとフェンダーを分解・組み立てしながら、レストアについて解説。

 普段あまり目にしない箇所にあるサビなどのチェックや、ドアやフェンダー、バンパーやボンネットの歪み修正など、5つのポイントについて来場者にもわかりやすい説明をしていた。

1:バンパーやフェンダー内の汚れやサビをチェック

 フロントバンパーやフェンダーは、オーナーは普段あまり外したことがない人も多いだろう。だが、板金塗装の専門家である金沢さんにとっては、事故や傷などによる修理や部品交換などで最も取り外すことが多い部品だ。そこで、まずバンパーやフェンダーを外すことで見えてくる汚れやサビなどのチェックについて紹介する。

 「普段、よく洗車をする人でも、フロントバンパーを外してまで掃除する人はまれですよね。バンパーを外すことで、レインホース(バンパー補強部材)など普段見えない部分が見え、そこに汚れがあれば清掃することができるのです」と金沢さん。汚れも長い目でみれば、車体の劣化につながるからだ。

 また、32型GT-Rは軽量化のためアルミ製フェンダーを採用するが、そこが歪んでいる場合は修正。 「今回のサンプル車は程度が良く、歪みはないですね。でも、鉄製フレームのシール剤を塗った箇所の下地に問題がありますね」とサビの箇所を発見。

 これは、32型はもちろん、他車種にもよくある症状で、そこからサビが広がりフレームを傷める原因となる。そこで、シール剤を剥がし、サビ部分に軽くサンドペーパーをかけた後に脱脂し、塗料を塗ってサビ対策をする。

2:サビたボルトや劣化した樹脂ワッシャーは交換

 32型GT-Rのフロントバンパーやフェンダーは、全てボルトやビス、樹脂製クリップなどで装着されている。よって、取り外しはそれらを外せば可能だ。そして、一旦外した部品を再度組み付ける際は、ボルトなどがサビていると車体にもサビが移るため、新品に交換する。金沢さんは、「ボルトは全てステンレス製に交換する」という。鉄製よりもサビがでにくいため、車体を長持ちさせやすいからだ。

 また、32型のボルトには樹脂製ワッシャーが使われているが、樹脂は劣化していることも多いので、新品に交換。また、場合によってはワッシャーがなくなっている箇所もあるため、ない場所にはワッシャーを入れて組み付けるのも重要だ。

 場所によっては樹脂製のクリップやビスも使われているが、これも劣化していることが多いので、同様に新品に交換する。純正の樹脂製ビスなどは、ものによっては高価なものあるため、金沢さんは「耐久性などにあまり問題がない箇所は安価な他メーカーの純正品を仕入れて使うこともある」という。 ちなみに、今回のショーでは、ボルトやビス、ワッシャーやクリップを全て新品に替えて、1万5000円程度の部品代が掛かっているそうだ。

 

3:ドアとフェンダーを調整

 組み上げる場合は、まずフェンダーから行うが、この時にドアとフェンダーの立て付けにズレや歪みがないか調整する。 まず、フェンダーはボルトなどを軽くとめ、高さや上下を微調整する。サンプル車では、ドアがやや下がり気味。32型は、「ドアが重いためよく出る症状です」と金沢さん。放置するとドアが閉まりずらくなる。そこで、まずドアの外側を持ち上げることで歪んだヒンジ部分を微調整。

 車体側にあるドアを停めるためのストライカーの位置も調整して、スムーズにドアがロックされる位置を探って調整する。

4:ボンネットやバンパーを調整

 次はボンネットの組み付け。この時も、装着位置が左右均等になるように立て付けの調整をする。ボンネット奥側とヒンジのボルトを軽くとめ、左右が均等になる位置でボルトを締める。

 金沢さんによると「よく、ボンネットをバタンと勢いよく締める人がいますが、これは長い目で見ると車体へのダメージが出ます。ボンネットはやさしく閉めてものが基本です。ボンネット位置が正常なら、やさしく閉めても車体側のロックはスムーズに掛かるはずです」。

 その後、バンパーを組み付けるが、これはまず高さがあっているか調整。高さを合わせたら左右位置も調整した後に、ボルト類を締める。

5:電動工具は使わない

 作業全般に言えることだが、金沢さんは作業で電動工具やエア工具は一切使わない。

 理由は、「電動工具などを使えば、作業が早くなるように思えますが、古いクルマのボルトやビスなどは、サビなどで折れやすくなっています。なので、電動工具などで勢いよく外している最中にボルトが折れたりしたら、外す時間がさらにかかってしまうのです。組み上げ時は新品のボルトを使いますが、これもトルクをかけ過ぎると折れることがあるため、やはり手作業です。丁寧にやることも、古いクルマの作業には必要なことなのです」。

 こういった作業を実際に自分で行う人は少ないかもしれない。だが、金沢さんは「(プロが)どのようにしてレストアを行っているかを知るだけでも、クルマのコンディションを良好にし、長く保てるにはどうすべきかを考える第一歩になるはず」だという。これは他車種の旧車に乗る人にも通じることだ。旧車ファンの方々は、ぜひ愛車のメンテナンスなどの参考にして欲しい。

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(Auto Messe Web 『Auto Messe Web編集部』)

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