■技術の日産を具現化した新型「スカイライン」の実力とは?
日本を代表する名車である「スカイライン」ながら、日産の経営危機のたびに紆余曲折を余儀なくされてきました。
GT-R顔に変身で日産の「スカイライン」が復活 新型は性能も自信あり!歴代最高の400Rバージョンも
とくに厳しかったのが現行モデルです。インフィニティのエンブレムを取り付けられたり、ゴーンさんの「メルセデス・ベンツと仕事をしたい」という強引な意向により、乗って面白くないし性能的な特徴無く高価なだけというベンツ製エンジンも積まされていました。
しかし、新型スカイラインは、久し振りに「往年の名車」の風格を感じさせます。スカイラインのターゲットユーザーに近いだろう筆者(国沢光宏)から見たときの「凄くいいね!」はひとつ、「いいね!」もひとつ。ふたつとも決定的な魅力になると考えます。
500万円代後半という価格レンジからすれば輸入車と迷うけれど、スカイラインは間違いなく国産車代表といえます。
まず「凄くいいね!」。これは、世界で初めて搭載された「プロパイロット2.0」でしょう。日産のCMのおかげで手放し運転だけクローズアップされてしまっているものの、その本質は「世界最高レベルの事故防止技術」です。
データとして公開されている高速道路の事故原因を見ると、なぜか「居眠り」が出てきません。経験則からすれば、事故原因1位だって不思議じゃありません。
おそらく「居眠りしていた」と申告しないため、事故原因で圧倒的に多い「前方不注意」や「動静不注意」という別の原因になっているのだと考えます。
居眠り運転を検出する「ドライバー監視カメラ」と、高精度の自動ブレーキを装備するプロパイロット2.0を使うことにより、高速道路を巡航しているときの事故を90%以上減らせるんじゃないでしょうか。
プロパイロット2.0について詳しく紹介すると、高速道路の巡航中、プロパイロット2.0を作動しておくと、クルマが高精度のステアリング制御をおこなって車線の中央をキープします(ハンドルは握っていても離していてもOK)。
居眠り状態になり前方を注視していないとクルマが判定したら、複数かつ多段に渡る警告や警報が出て(最初はやさしく、徐々に厳しく)、ドライバーを起こそうとします。複数回の警告が発せられたら、居眠りであれば必ず起きるでしょう。
疾病などで意識不明に陥ってしまったら、自動的にハザードを点灯させながら緩いブレーキで緊急停止し、専用オペレーターに自動で接続。ドライバーがオペレーターに対応出来なかった場合、警察と救急車に通報してくれるのです。また、脇見運転に対しても、世界最高性能の自動ブレーキシステムで事故を未然に防げることでしょう。
■スカイライン好きも納得のパワフルな走行性能
つぎに、「いいね!」は、パワーユニットです。プロパイロット2.0が付くスカイラインに搭載されている3.5リッターV型6気筒のハイブリッドは、試乗してみたらパワフルです。
思い起こしてみると、2013年にデビューした従来型のスカイラインも速いクルマだと感じたけれど、エンジンとモーターの協調性に課題を抱えており、あまり良い印象は持っていませんでした。なので、今回新型スカイラインに乗ってみてビックリしました。
大きな排気量を持つエンジンのように、自然なパワー特性やドライバビリティを持ちながらパワフル。システム出力は364馬力もあるのだから当然か。ハイブリッドと聞くとECOなパワーユニットをイメージしますが、スカイラインについちゃまったく当てはまりません。さらに、街中での実用燃費はディーゼルに匹敵するくらい良いから嬉しいです。
前期型でイマイチだったフル電子制御ステアリングも、大幅に良くなりました。正確に表現するなら、「普通のパワーステアリングだといわれたら全く信じる」ほど自然。
それでいて、プロパイロット2.0の制御時は精密なハンドル操作を自動でおこなうなど、素晴らしい仕事をしています。久し振りに、「技術の日産」というイメージが沸くクルマが登場しました。
違いのわかるクルマ通や、昔スカイラインに憧れたような同好の士に対し、「一度試乗してみたらどう?」と強くオススメします。唯一「乗り心地は少しドタバタするけど」と付け加えますが。
また、「小さなミスで人に迷惑を掛けたくない」という人なら、諸手を挙げて推奨します。やはり事故は起こしたくないです。
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