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「オーテックジャパン創立25周年記念モデル」V36スカイラインベースの“A25”に試乗!【ManiaxCars】

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「オーテックジャパン創立25周年記念モデル」V36スカイラインベースの“A25”に試乗!【ManiaxCars】

VQ35HRにVQ37VHRのVVELヘッドをドッキング!!

高回転型V6を6速MTで操る楽しさは格別!

「オーテックジャパン創立25周年記念モデル」V36スカイラインベースの“A25”に試乗!【ManiaxCars】

明らかにワイドなフェンダーこそスペシャルモデルであることを主張するが、V36クーペ用が移植されたフロントマスクや、セダン用とクーペ用を巧みに組み合わせたフロントフェンダー、ワンオフフロントグリル、など、言われなければこういうモデルがあったのでは? と思うほど、全身隙のない高い完成度を誇るオーテックA25。リヤ周りもR34用コンビランプを流用しながら、ボリューム感満点のワイドフェンダーなどと合わせて完全新設計となる。湘南ブラックと名付けられた専用ボディ色は実際には濃紺といったところだ。

V36前期型セダンの350GTをベースにした試作車両とはいえ、品質を約束して製品化することが求められる日産の特装車両を、常日頃から手がけている精鋭部隊ならではの仕事である。

もちろん、半端なくつくり込まれた内外装にも注目だが、なにより興味を持ったのはパワートレイン。エンジンは搭載されるVQ35HRをベースにしながら、ヘッドにVQ37VHRのVVELを組み合わせている。これはZ34ニスモやインフィニティG36の開発でノウハウを持っていたこともあり、特性を自在に変えられるVVEL採用によって“カムに乗る”フィーリングを意図的に生み出せるから。

一方、「だったら素直にVQ37を載せればいいのに」という声も聞こえてきそうだが、そこにはVQ35の方がストロークが短く、連桿比にも優れているという明確な理由があった。というのもA25はパワーやトルクといった数値でなく、フィーリングやレスポンスなど乗り手に訴えかける官能性を求めているから。それに対するオーテックジャパンの回答がVQ35HRの腰下にVVELヘッドだったわけである。また、排気系ではフジツボ製エキマニを装着。中高回転域での弾けるようなレスポンスと官能的なサウンドを実現している。

そんなパワーユニットに組み合わされるのは、当時V36セダンには設定されなかった6速MT。軽量フライホイールと強化クラッチを介してZ34用が搭載されている。

内装色は鮮やかなブルーを基調にしたもの。280km/hフルスケールスピードメーターや、センターコンソール中段のアナログ式時計にはオーテックのロゴが入る。6速MT換装にあたってはクラッチペダルを装着するため、足踏み式パーキングブレーキをハンドブレーキ化するなどの変更が行われている。

そんなオーテックジャパンが手がけた“走りのスカイライン”となれば、気になるのはその走りだ。ホールド性抜群のセミバケットシートに収まってエンジン始動。着座位置、アイポイントともに低く、そのポジションだけで走る気にさせてくれる。踏み応えのあるクラッチペダルを左足で押し込み、シフトレバーで1速を選ぶ。ミートポイントを探りつつ左足をリリースしていくと、アイドリング回転のままA25はスルリと動き出した。

ホイールはZ34ニスモ純正の19インチ鍛造アルミホイールを装着。前9.5J+40、後10.5J+23というサイズを収めるために前後フェンダーのワイド化が図られた。そこに前245/40、後285/35サイズのポテンザRE-11がセットされる。ブレーキキャリパーはロゴ入りで青塗装。足回りはV36クーペのアーム類を移植し、オーリンズ車高調が組み合わされる。

19インチのホイールとタイヤを履いているのに突き上げ感や足下のバタつきが一切なく、荒れた路面でもフラットな乗り心地が保たれている。純正シートなら、そこでのゴマカシも多少はきくだろうけど、本来なら挙動をよりダイレクトに感じるセミバケにしてこの乗り心地。剛性アップが図られたボディとオーリンズ車高調とのマッチングが余程いいに違いない。

高速道路入口のETCレーンで1速まで落とし、バーが上がったのを確認してフル加速。右足の動きにエンジンが即応し、タコメーターの針がハネ上がる。この時点でレスポンスの良さは十分理解できたが、そこから先がまだあった4500rpmからさらに弾みをつけ、7000rpm超まで一気に吹け上がるのだ。

慌てて2速にチェンジ。ローギヤード化されたファイナル比によってパワー以上の加速感を楽しませてくれる。高回転域でもうひと伸びする感覚は3速、4速でも変わらない。フジツボの等長エキマニが奏でるエキゾーストサウンドを含め、もうワクワクしっぱなしである。

しかも、スペックを求めていないのに、速いか遅いかなら確実に速い。こんなスカイラインを待ち望んでいるファンは、きっと多いに違いない。

PHOTO:小林克好(Katsuyoshi KOBAYASHI)/TEXT:廣嶋健太郎(Kentaro HIROSHIMA)

取材協力:オーテックジャパン フリーダイヤル:0120-116-527

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