現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 人気SUVにディーゼル車登場! 三菱「エクリプスクロス」のググッと力強い乗り味とは

ここから本文です

人気SUVにディーゼル車登場! 三菱「エクリプスクロス」のググッと力強い乗り味とは

掲載 更新
人気SUVにディーゼル車登場! 三菱「エクリプスクロス」のググッと力強い乗り味とは

 2017年10月に欧州への出荷を開始し、2018年3月に日本でも販売がはじまった三菱のコンパクトSUV「エクリプスクロス」。世界約100の国や地域で発売され、2019年7月の時点で約20万台を販売しているグローバルモデルです。

 そんなエクリプスクロスに、待望の2.2リッターディーゼルエンジンが追加されたので、さっそく試乗してみました。

日産新型「ムラーノ」発表! 特徴的な顔をスタイリッシュにガラリと一新

待望の2.2リッターディーゼル車投入の三菱「エクリプスクロス」 まず感じたのは、元気の良さです。エンジンが発生するトルクは、先行して発売していたガソリンエンジン車(1.5リッターターボ)の240Nmに比べて380Nmと約1.6倍。ガソリン車でも十分な加速力ですが、ディーゼルはさらに力強くてスタート直後からグイグイ加速していく様子が印象的です。

 搭載される4B40型エンジンは、同社のミニバン「デリカD:5」と同じもの。車両重量1900kgを超えるデリカを軽々と走らせる力を持ったエンジンですから、それよりも250kg以上軽いエクリプスクロスなら驚くほどの加速を味わえるのは当然といえるでしょう。

 加速感は、「スムーズに速い」と思えるガソリン車に対して「グググッと力強い」感覚。爽快感はガソリン車のほうが大きいですが、アクセルを踏みこんだときの反応はディーゼルのほうが強力で、街中や追い越し加速では意識してアクセルを踏み込まなくても十分な加速をするので運転が楽です。

 ガソリン車に比べると、アイドリング時などにはガラガラとしたディーゼルらしいエンジン音が耳に入ることもありますが、走り出してしまえば気になることはありませんでした。

 ちなみに、このエンジンは環境性能向上のために「尿素SCR」と呼ばれる排出ガス浄化装置を備えています。そのため、NOx(窒素酸化物)を化学反応で中和させるために使う「AdBlue(アドブルー)」という尿素水を定期的に補充する必要があります。

 しかし、16リッタータンクをいちど満タンにすれば1万5000km程度は補充不要。よほど走行距離が伸びるユーザーでなければ、1年ごとの定期点検で補充すれば十分です。

 エクリプスクロスのディーゼル車における走りでもうひとつ注目すべきポイントは、加速のリニア感でした。加速時のエンジンの回転数上昇と車速の上昇が気持ちよくリンクしているのです。

 その秘密は、トランスミッションにありました。多くの国産コンパクトSUVは燃費を重視してトランスミッションにCVTを組み合わせていて、エクリプスクロスもガソリン車はCVTです。しかし、ディーゼル車は8速ATを採用。ATはCVTのようにギヤ比が変動せず、固定ギヤを切り替えていくのでエンジン回転と車速の伸びが比例します。

 エクリプスクロスはCVTのガソリン車でもほとんど違和感のないフィーリングですが、ディーゼル車の8速ATはさらにダイレクトな加速感を得られていて、アクセルを踏む右足と車速上昇がリニアにつながった感覚がとても自然です。

なぜ、ディーゼル車の登場が遅れた? 走りが元気なエクリプスクロスのディーゼル車ですが、ウィークポイントは4WDだけの設定で、価格に手ごろ感があるFF車の用意がないことと、ガソリン車に比べて(4WD同士の比較で)30万円ほど価格が高いことです。

 ディーゼルエンジンはエンジン関係にコストがかかるので、ガソリン車より車両価格が高いのは一般的ですが、エコカー減税などで購入諸費用が安く済むので、実際の購入時には約20万円程度の差まで縮まります。

 ディーゼル車は力強い走りが味わえるうえに、燃費が良くて燃料の軽油の単価がガソリンよりも安いので、燃料代も安く済みます。そう考えると、ディーゼルモデルはかなり魅力のある選択肢といえるでしょう。

ディーゼル車の力強い走りで悪路も気にせず進める! ところで気になるのは、そんな魅力的なパワートレインなのに、どうしてデビューがガソリン車より1年以上遅れたのかということ。三菱の商品企画担当者は次のように話します。

「開発中にディーゼルエンジンのイメージが悪くなる出来事が海外であったこともあり、ディーゼル車が受け入れられるのかどうか、日本での市場動向をしっかり見定めていたためです」

 しかし、アンチディーゼルの声が大きいといわれるドイツにおいても、いまなお新車を買う約4割の人がディーゼル車を選んでいます。

 ディーゼル車に対して厳しい排出ガス規制が定められている日本では、それがしっかり守られている限りディーゼル車を敬遠する理由は見当たらないといえます。

こんな記事も読まれています

シリーズ初のアメリカ車が登場!トミーテック、「シボレー・アストロ」を1/64ミニカー化!!【CARSMEETモデルカー倶楽部】
シリーズ初のアメリカ車が登場!トミーテック、「シボレー・アストロ」を1/64ミニカー化!!【CARSMEETモデルカー倶楽部】
LE VOLANT CARSMEET WEB
ホンダ新型「フリード」初公開! 全面刷新で「エア&クロスター」設定!? 5月10日から実車展示、どこで? まずは3県から
ホンダ新型「フリード」初公開! 全面刷新で「エア&クロスター」設定!? 5月10日から実車展示、どこで? まずは3県から
くるまのニュース
FIA初のCEOナタリー・ロビンが1年半で退任。幹部の離脱が続く
FIA初のCEOナタリー・ロビンが1年半で退任。幹部の離脱が続く
AUTOSPORT web
【本日発売!】 レクサス「LM」に6座仕様車"バージョンL”追加設定 安らぎと創造性を提供
【本日発売!】 レクサス「LM」に6座仕様車"バージョンL”追加設定 安らぎと創造性を提供
AUTOCAR JAPAN
アルピーヌ、水素エンジン搭載プロトタイプを公開。WEC水素クラス参戦の序章か……F1への技術転用の可能性も示唆
アルピーヌ、水素エンジン搭載プロトタイプを公開。WEC水素クラス参戦の序章か……F1への技術転用の可能性も示唆
motorsport.com 日本版
799ccの巨大スクランブラー!?「スヴァルトピレン801」がハスクバーナモータサイクルズから2024年8月発売
799ccの巨大スクランブラー!?「スヴァルトピレン801」がハスクバーナモータサイクルズから2024年8月発売
モーサイ
スズキ、大型二輪『Vストローム1050』のカラーリングを変更。5月17日から発売
スズキ、大型二輪『Vストローム1050』のカラーリングを変更。5月17日から発売
AUTOSPORT web
スパで12kg増もフェラーリの優勢性は「変わらない」とトヨタ技術ボス。ポルシェを加えた接戦を予想
スパで12kg増もフェラーリの優勢性は「変わらない」とトヨタ技術ボス。ポルシェを加えた接戦を予想
AUTOSPORT web
ホンダが新型『フリード』を先行公開。e:HEVを搭載し、個性際立つ2タイプを設定へ
ホンダが新型『フリード』を先行公開。e:HEVを搭載し、個性際立つ2タイプを設定へ
AUTOSPORT web
パイクスピークのアウトドア用品が最大50%OFF!「大自然満喫セール!!」が開催中
パイクスピークのアウトドア用品が最大50%OFF!「大自然満喫セール!!」が開催中
バイクブロス
トヨタの「伝統セダン」まさかのSUV化! 3つの新型「クラウン」登場! 一番人気はどのモデル?
トヨタの「伝統セダン」まさかのSUV化! 3つの新型「クラウン」登場! 一番人気はどのモデル?
くるまのニュース
レイアウト変更なしで二段ベッドが使える! 装備も充実のトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
レイアウト変更なしで二段ベッドが使える! 装備も充実のトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
保温性抜群のタイベック製シュラフカバー「The Sleeping Bag Tyvek Heat Cover」の販売がスタート!
保温性抜群のタイベック製シュラフカバー「The Sleeping Bag Tyvek Heat Cover」の販売がスタート!
バイクブロス
【MotoGP】ザルコ、FIMスチュワードのスペンサーらに対する態度を謝罪「プロフェッショナルではなかった」
【MotoGP】ザルコ、FIMスチュワードのスペンサーらに対する態度を謝罪「プロフェッショナルではなかった」
motorsport.com 日本版
ええ、リモコン取れたの?? [初代アテンザ]の純正ナビのリモコンが便利すぎだったってお話
ええ、リモコン取れたの?? [初代アテンザ]の純正ナビのリモコンが便利すぎだったってお話
ベストカーWeb
“ルノーカングー”世界最大規模のファンイベント「カングージャンボリー」が開催決定! 今年のサプライズは何だ?
“ルノーカングー”世界最大規模のファンイベント「カングージャンボリー」が開催決定! 今年のサプライズは何だ?
くるくら
ライトウエイトスポーツカーの傑作、A110のハイパフォーマンスバージョンが展示! アルピーヌ出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
ライトウエイトスポーツカーの傑作、A110のハイパフォーマンスバージョンが展示! アルピーヌ出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
LE VOLANT CARSMEET WEB
ブラックの電動開閉式ソフトトップを搭載したアバルトF595ベースのマニュアル限定モデルの第2弾を発売
ブラックの電動開閉式ソフトトップを搭載したアバルトF595ベースのマニュアル限定モデルの第2弾を発売
Webモーターマガジン

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

277.3352.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

170.8399.8万円

中古車を検索
エクリプスクロスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

277.3352.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

170.8399.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村