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シボレー新型コルベットはミッドシップや右ハンドル、DCTなど史上初づくし。日本市場には2020年投入か

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シボレー新型コルベットはミッドシップや右ハンドル、DCTなど史上初づくし。日本市場には2020年投入か

2019年7月19日、ゼネラルモーターズ(GM)はシボレーの新型コルベット(Chevrolet Corvette)を発表した。

ミッドシップ以外にも「コルベット史上初」の要素はいくつもある
1950年代に初代がデビューして以来、長きにわたってアメリカンスポーツの代表格としてラインナップしてきたシボレーコルベットは、FRスポーツの典型とも言えるロングノーズショートデッキのシルエットを貫いてきた。

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ところが7代目にあたる従来モデルがモデル末期に近づくと、これまでのFR駆動方式を改めてエンジンをドライビングシートの後方に搭載して後輪を駆動するミッドシップ(MR)方式を採用するのではないかとウワサされていた。さらにサーキットや一般道でもテスト風景を目撃され、その姿がウワサを確証へと格上げしていた。

そして2019年7月19日、アメリカで開催されていたイベントで新型の市販バージョンが初めて公開された。その場でGMのマーク・ロイス社長は、MRとした理由についてこう述べている。「コルベットは革新と極限の頂点を体現してきました。FRの伝統的なモデルはパフォーマンスの頂点に達し、新しいレイアウトを必要としていました。快適性とドライビングプレジャーという点において、歴代のどのコルベットよりも優れた走りを実現しています」

MRとしたことでフロントアクスル寄りのドライビングポジションとなり、ドライバーとフロントタイヤの距離が縮まり、ハンドリングレスポンスはさらにシャープになる。また車両の重心位置がドライバーの腰部に近づき、ドライバーを中心に車両が回転するようにコーナリングするという。

新型のデザインはレーシングカーや航空機にインスパイアされたもの。キャノピー(風防)をフロント寄りに置いたデザインは、まさにF-22ラプターやF-35ライトニングIIといった最新戦闘機、さらにフォーミュラカーにインスパイアされたもの。新しい要素が多い中、水平基調のプレスラインや抑揚のあるフロントフェンダーなど、歴代コルベットのクラシカルなデザイン要素も受け継いでいる。

今回発表されたモデルは、2020年モデルの「シボレー コルベット スティングレイ」と名付けられている。スティングレイとはそもそも魚の「アカエイ」の意味を持ち、コルベット史上で何度も登場した名称である。新型においてはスタンダード(エントリー)グレードにあたるモデルで、6.2L V8 OHVの自然吸気エンジン(LT2型)を搭載する。従来モデルに採用されていた「LT1型」の次世代エンジンで、約502ps/637Nm(パフォーマンスエキゾースト装着時)を発生するという。

さらに、従来のZ51やZ06といったハイパフォーマンスモデルに採用された、ドライサンプ方式を導入している。サーキットのような強いGのかかる状況でも安定してオイルを供給するだけでなく、パワートレーンの低重心化にも大きなメリットをもたらしている。

組み合わされるトランスミッションも「シボレー初」のDCTだ。TREMEC社と共同開発された8速DCTは、1速を限りなくローギアードに設定して発進加速重視に、2~6速をクロスレシオにしてサーキットでのつながりを重視した設定としている。逆に7~8速はハイギアードとして高速巡航時の燃費向上を図っている。

その加速性能、0→60mph(0→約96.5km/h)加速は3秒を切るほどで、同車のエントリーグレードとしては史上最高のパフォーマンスなのだという。

コクピットに眼を移すと、太いセンターコンソールが気になる存在だ。長いプロペラシャフトの必要ないMRになったのだから、これほど大きな空間は必要ないと思うのだが……ここに一体なにを格納しようというのだろうか。電動化・自動化・コネクテッドといった次世代の技術導入を見越した電子アーキテクチャー、GMの車載デジタルプラットフォームによって設計されていることも考えると、妄想が捗るというものだ。

とはいえ新型コルベットは、ケンタッキー州の工場で2019年下旬から生産されるというが、日本市場での発売時期や車両価格などは公開されていない。ただ、嬉しいことに右ハンドル仕様車がコルベットとして初めて生産、日本市場に導入されるという。今後の情報公開に期待しよう。

[ アルバム : 新型シボレー コルベット はオリジナルサイトでご覧ください ]

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