現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 33年首位のカローラを破ったコンパクトカーも! 21世紀の始まり「平成13年」誕生のクルマ4選

ここから本文です

33年首位のカローラを破ったコンパクトカーも! 21世紀の始まり「平成13年」誕生のクルマ4選

掲載 更新
33年首位のカローラを破ったコンパクトカーも! 21世紀の始まり「平成13年」誕生のクルマ4選

 21世紀の始まりに大きく舵を切った伝統車も

 5月1日から新しい元号「令和」がスタートし、31年の長きに渡って続いた平成の元号が終わった。31年間続いた平成という時代はバブル景気の絶頂期と崩壊、阪神大震災や東日本大震災といった大規模災害、長かった不景気など、激動の時代であった。

貴重じゃないけど中古で今乗るべき! 令和には生まれない「隠れ国産名車」4選

 激動だったのは日本車の大躍進や次々と変わったユーザーの志向の変化など、時代を映す鏡とも言われるクルマも同じだった。そこで平成の終わりを期に、平成を駆け抜けたインパクトあるクルマを良かったほう、悪かったほう含めて振り返ってみたいと思う。平成元年からスタートした本企画だが、今回は平成13年(2001年編)誕生のクルマをお届けしよう。

■平成13年ってどんな年?

 21世紀の幕開けとなったこの年、4月に小泉純一郎氏が総理大臣に就任。2006年9月まで続く長期政権を率いた。

 9月11日にはアメリカニューヨークのワールドトレードセンターにハイジャックされた旅客機が二機、自爆突撃するなどのアメリカ同時多発テロが発生し、世界中が恐怖に包まれた。

 1)トヨタ・エスティマハイブリッド(初代)

 初代プリウスに続くトヨタのハイブリッドカー第二弾となったエスティマハイブリッドは、前輪はTHS-Cと呼ばれる2.4リッターガソリンエンジンと1つのモーターを介し駆動し、後輪はプロペラシャフトを持たずデファレンシャルに組み込まれたモーターで駆動するという初代プリウスに代表される2モーターと呼ばれるものとは異なるシステムで登場。

 またハイブリッドカーや電気自動車といった電動車はエンジン駆動車よりも四輪の制御がきめ細かくできることもあり、VSCを備えていた初代エスティマハイブリッドは雪道のような滑りやすい路面でも見事な走行安定性を見せ、当時他社を大きくリードしていたトヨタのハイブリッド技術をアピールする題材にもなった。

 2)日産スカイライン(11代目)

 1998年登場の10代目スカイラインから僅か3年後にフルモデルチェンジされた11代目スカイラインは、1999年の東京モーターショーに出展されたXVLの市販バージョンとなるモデルだった。

 11代目スカイラインは10代目までのスカイラインの伝統だった長い直6エンジン、丸いテールランプなどを捨て、短いV6エンジンをフロントミッドに積みFRならではの質の高い走行性能と広い室内を両立するというコンセプトで開発された。また、高い空力性能やメーターも一緒に上下するチルトステアリングといったルマン24時間レースを走ったレーシングカーからフィードバックされたものなど、多くの新技術が盛り込まれていたことも大きな特徴だった。

 スカイラインはフルモデルチェンジの度に大きな注目を集めるクルマだけに、10代目までとはまったく違うクルマになった11代目スカイラインに対しては否定的な意見も多かった。しかし11代目スカイラインはインフィニティGの車名で販売された北米でも成功したおかげで現在でもスカイラインが存続しているのも事実であり、今になるとこのフルモデルチェンジは正しいものだったと断言できる。

 プロパイロットに繋がる技術がこの年にデビュー

 3)日産シーマ(4代目)

 セドリック&グロリアベースの上級車であるシーマの4代目モデルは、パワフルな4.5リッターV8エンジンを搭載するなどし、ビッグセダンでありながらドライバーズカーに振ったキャラクターを持っていた。

 さらにそれ以上にインパクトが強かったのは今では当たり前になった先行車追従型のアダプティブクルーズコントロールに、高速道路などで限定的な作動ながらカメラで車線を読みドライバーのハンドル操作をサポートするレーンキープサポートシステムが採用されたことだ。4代目シーマのレーンキープサポートは夢の自動運転への大きな第一歩であり、この点だけで4代目シーマは歴史に残るクルマと言える。

 4)ホンダ・フィット(初代)

 当時ホンダがラインアップしていたコンパクトカーであるロゴの後継車として登場したフィットは、燃料タンクを中央に置くという画期的なアイデアを核にした広いスペースを持つ「これ1台で何でもできるコンパクトカー」というコンセプトで開発された。

 初代フィットは広さだけでなく燃費の良さ、内外装の明るい雰囲気に加え低価格という武器も備えた「そりゃ売れるだろう」というコンパクトカーに仕上がっており、大ヒットを飛ばした。このコンセプトはさすがに登場から18年が経つ2019年になると飽きのような部分を感じつつもあるが、現行型となる3代目モデルまで継続され堅調に売れ続けているという正しいもので、フィットはシビック、アコード、CR-Vに続くホンダの柱となる1台にまで成長した。

こんな記事も読まれています

エイドリアン・ニューウェイがレッドブルF1離脱を決断との報道。ホーナー騒動が一因か。チームは2025年末までの契約を強調
エイドリアン・ニューウェイがレッドブルF1離脱を決断との報道。ホーナー騒動が一因か。チームは2025年末までの契約を強調
AUTOSPORT web
ホンダの赤い「新型プレリュード」初公開! “2ドアクーペ”実車展示で反響スゴい!? 25年登場!? 車名復活で米国でも注目
ホンダの赤い「新型プレリュード」初公開! “2ドアクーペ”実車展示で反響スゴい!? 25年登場!? 車名復活で米国でも注目
くるまのニュース
スズキ「GSX-8R」の仕立ては想像超え!! 親しみやすく扱いやすいマルチなポーツバイクだった
スズキ「GSX-8R」の仕立ては想像超え!! 親しみやすく扱いやすいマルチなポーツバイクだった
バイクのニュース
ランドローバー ディスカバリースポーツ、エントリーグレードを追加…2025年モデルの受注開始
ランドローバー ディスカバリースポーツ、エントリーグレードを追加…2025年モデルの受注開始
レスポンス
デカすぎ……レクサスLMは48インチのディスプレイ採用!! もう「高級車=セダン」は時代遅れ? 高額なミニバンやSUVが登場するワケ
デカすぎ……レクサスLMは48インチのディスプレイ採用!! もう「高級車=セダン」は時代遅れ? 高額なミニバンやSUVが登場するワケ
ベストカーWeb
トヨタ「GRヤリス」のマイナーチェンジはフルモデルチェンジに等しい! 初期型ユーザーは買い替えのご準備を
トヨタ「GRヤリス」のマイナーチェンジはフルモデルチェンジに等しい! 初期型ユーザーは買い替えのご準備を
Auto Messe Web
マットモーターサイクルズのニューモデルDRK-01(250/125)受注開始!同社初の水冷エンジン搭載車は6月下旬発売予定
マットモーターサイクルズのニューモデルDRK-01(250/125)受注開始!同社初の水冷エンジン搭載車は6月下旬発売予定
モーサイ
「コイツ、実はクルマです…」馬って公道OKなの!?高速道路は?
「コイツ、実はクルマです…」馬って公道OKなの!?高速道路は?
月刊自家用車WEB
テスラ、モデル3に価格改定とスポーツ走行まで楽しめる”パフォーマンスモデル”を追加
テスラ、モデル3に価格改定とスポーツ走行まで楽しめる”パフォーマンスモデル”を追加
月刊自家用車WEB
テスラのすべてのモデルが新価格に! Model 3 RWDやModel Y RWDがこんなに安く!
テスラのすべてのモデルが新価格に! Model 3 RWDやModel Y RWDがこんなに安く!
月刊自家用車WEB
渋滞対策の最終兵器! 『渋滞情報マップby NAVITIME』ならリアルタイムで渋滞回避をサポート
渋滞対策の最終兵器! 『渋滞情報マップby NAVITIME』ならリアルタイムで渋滞回避をサポート
月刊自家用車WEB
【ドライブグルメ 番外編】2024年、一番うまい「ハイウェイめし」は何? NEXCO東日本「ハイウェイめし甲子園」入賞グルメ表彰式レポート
【ドライブグルメ 番外編】2024年、一番うまい「ハイウェイめし」は何? NEXCO東日本「ハイウェイめし甲子園」入賞グルメ表彰式レポート
Webモーターマガジン
アウディ 150kW急速充電設備の「チャージングハブ」を東京千代田区紀尾井町にオープン
アウディ 150kW急速充電設備の「チャージングハブ」を東京千代田区紀尾井町にオープン
Auto Prove
日産「最後のGT-R」発売へ “R35型” 17年の歴史に幕… 再び消える「GT-R」はまだ「新車購入」できるのか
日産「最後のGT-R」発売へ “R35型” 17年の歴史に幕… 再び消える「GT-R」はまだ「新車購入」できるのか
くるまのニュース
F1ドメニカリCEO、スプリント開催をさらに増やしたい意向。ドライバーも新フォーマットには好評価も、それとこれとは別?「やりすぎは良くない」
F1ドメニカリCEO、スプリント開催をさらに増やしたい意向。ドライバーも新フォーマットには好評価も、それとこれとは別?「やりすぎは良くない」
motorsport.com 日本版
アルファロメオ『ステルヴィオ』後継モデルは、大容量バッテリー搭載で航続700km実現か
アルファロメオ『ステルヴィオ』後継モデルは、大容量バッテリー搭載で航続700km実現か
レスポンス
JLR レンジローバーイヴォークの25MY受注開始。PHEVモデルは大幅なプライスダウンしCO2削減を促進
JLR レンジローバーイヴォークの25MY受注開始。PHEVモデルは大幅なプライスダウンしCO2削減を促進
Auto Prove
つくづく「クルマはコミュニケーションツールだな」という話
つくづく「クルマはコミュニケーションツールだな」という話
旧車王

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202.9251.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45.0500.0万円

中古車を検索
カローラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

202.9251.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

45.0500.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村