千里浜に4000人以上のライダーが集まるSSTRって!?
日の出と共に走り出し、夕日が沈むまでにゴールするツーリングイベント「SSTR」。
サンライズ•サンセット•ツーリング•ラリーと名付けられたこのイベントは、冒険家の風間深志さんがダカールラリーのような感動を日本でも皆で味わってほしいと、7年前に開催したツーリング型のラリーイベントなんです。
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バイク雑誌やSNSなどでその楽しさが次第に広まり、今では4000人以上ものライダーが参加する一大イベントになりました。
まずはSSTRがどんなルールのラリーイベントなのかをご紹介致します!
SSTRのゼッケンを貼ると一気にテンションUP!
バイクは車種によって貼れる場所や位置が異なるので、第三者から確認できる位置に貼って行きます。愛車のステッカーチューンみたいでこれだけでテンションが上がります!
このゼッケンステッカーが貼ってあるとたくさんのライダーから声をかけてくれます。
「お互い、無事にゴールしましょうね、それでは千里浜で合いましょう!」と自然と挨拶をかわせるのも、SSTRならではの楽しさです。
太平洋側の朝日を撮ったら、いよいよSSTRがスタート!
東京都在住の朱香さんは大田区の成田空港近くにある「京浜嶋つばさ公園」をスタート地にしました。夜明け前の午前4:00頃、つばさ公園に辿り着くとすでにSSTRに参加するライダーでいっぱい。
スタート地点は太平洋側の朝日が見える場所なら任意で決めてOK。この日の「日の出時刻」は4:30頃。ほぼ時間通りにSSTRに相応しい最高の朝日が顔を出してくれました!
スタートの準備が整ったら、後は日本海側の夕日が沈む19:01までに、石川県の千里浜「なぎさドライブウェイ」を目指して走ります。この日は全国的に快晴の予報。いよいよSSTRスタートです!
太陽と追っかけっこしながら石川県のなぎさドライブウェイを目指します!
ゴールまでのルートは任意で決めてOK。東京から片道約500kmの大冒険
SSTRの楽しさのひとつは、ゴールまでのルートを自分で選ぶところにあります。高速道路をひた走れば早めにゴールすることができるかもしれませんが、一般道なら行きたい場所へ立ち寄りながらツーリングすることができますし、何よりいろんな人達に合えて楽しいです。
今回のルートは首都高を抜け、中央道で長野の松本ICまで行き、そこから国道158で飛騨高山まで一般道を走り、東海北陸自動車道で石川県まで北上する道を選びました。割合としては、高速道路が約380km、一般道がおよそ90kmのルートです。
首都圏に済んでいるライダーは、関越道で上越まで行き、北陸道で石川まで向かうルートか、この中央道ルートを選ぶ人が多いみたいです。みんなで同じ千里浜を目指しているのが楽しくてヘルメットの中で思わず笑ってしまいます。
ご覧の通りサービスエリアやパーキングエリアはSSTRに参加するライダーでいっぱい!SSTRの初日は土曜日にも関わらず、クルマよりもバイクの数の方が多いサービスエリアもあったほどでした。
道の駅やSA、PAなどに立ち寄ってポイントをゲット!
SSTRの人気のひとつが、スマートフォンのGPS機能を使って、立ち寄った先でポイントを集めていくゲーム感覚のイベントシステムでしょう。
サービスエリアやパーキングエリアに立ち寄ると1ポイント、道の駅に立ち寄ると2ポイントと集めて行き、10ポイント以上貯めないとゴール(完走)することができないルールになっています。
また、各、都道府県にある「指定 道の駅」には1箇所は必ず立ち寄らなければならず、ここへ立ち寄ると3ポイントゲットすることができます。SSTRは全国各地からライダーが集まるので、走らなければならない距離や時間にどうしても差が出てしまいます。
ですので、レースのように早くゴールすれば良いのではなく、自分の走るルートを楽しみながら、ポイントを集めていく楽しさが人気の秘訣なんですね。
立ち寄った先の食事もまた楽しい!
スタート地点からおよそ1時間30分ほど走って、談合坂SAでしばし休憩。それでもまだ朝6:00頃。やっぱりツーリングは早起きに限りますね。
お腹もいっぱいになったところで、再スタートです。
談合坂SAで休憩し過ぎたのか、気がついたら周りにいた、たくさんのライダーは先に出発していて、しばらく中央道をひとりで走っていました。
いつもなら普通のことなのに、SSTRだと「私、ちょっと遅れてるのかな…?」って少し不安に思ってしまうほど(笑)。それだけたくさんのライダーと一緒に走っている感覚になるんですね。
立ち寄った次のサービスエリアでSSTRの参加者に合うとやっぱり少し安心します。
でも、SSTR参加者はみんな同じ場所を目指して走っているので、ひとりで走っていてもすごく楽しいです。レースみたいに順位を競っているわけではないので、みんなが安全に楽しく走っているところもこのイベントが人気の理由かもしれませんね。
すれ違うバイクにSSTRのゼッケンステッカーが貼ってあると思わず挨拶してしまいます。ライダー同士、普段からこのような気持ちになれるといいですね。SSTRに参加したおかげで改めて気がつきました。
諏訪湖SAを後にしたら、中央道をおりる松本インターチェンジまであと少し!高速道路を降りたら国道158を走る一般道ルートになります。ここまで来たら大体半分くらい走ったでしょうか。でも、まだまだ先は長い!?
そうそう、SSTRは地図をちゃんと見て走れるところが楽しいです。
普段のツーリングはナビに頼りっぱなしなことが多いけれど、ゴールの場所と時間が決まっていて、好きな道を走って良いルールだと、事前にルートも調べるし、ツーリング中も地図を確認しながら、自分が今どこにいるのか、あとどれくらいで次の目的地に着きそうか、などを考えながら走れます。
集めて楽しい「道の駅スタンプラリー」
基本的にSSTRのイベントシステムはスマートフォンや携帯電話のGPSを使って楽しむのですが、電波の悪い場所やスマホの電池がなくなってしまっても安心です。道の駅などに設置されているスタンプが立ち寄った証明となり、ゴール後にみせればちゃんとポイントが加算されます。
気がつけば岐阜県の平湯インターチェンジまで来ていました。これからワインディングが楽しい「安房峠道路」に入ります!
SSTR2019の相棒に選んだのは、ホンダの400X。昨年のマイナーチェンジでフロントが19インチになり、よりオフロード性能を高めたことで、サスペンションも良く動きます。
アドベンチャーバイクってカッコいいけど、重たかったり、足つきが不安だったりするけれど、この400Xは車体が軽くて足つき性も良く、長距離を走っても全然疲れないミドルアドベンチャーに仕上がっています。特にSSTRでは最高の相棒になってくれると思います!
必ず立ち寄らなければならない「指定 道の駅」
ここが先ほど紹介した「指定 道の駅」。各、都道府県に1箇所しかなく、いずれかには必ず立ち寄らなければゴール(完走)とみなされません。朱香さんが選んだのは、富山県南砺市中ノ江にある、道の駅「福光」。ここへ立ち寄ると3ポイントゲットすることができます。
指定道の駅「福光」に立ち寄って、見事、計12ポイントを獲得しました。朱香さんも思わずこの笑顔。これであとはゴールの千里浜「なぎさドライブウェイ」を目指すのみです。
…の前に、腹ごしらえ。ここまで約420kmを走ったので、がっつりトンカツ定食を頂きました!
SSTR終盤に差し掛かってかなり疲れている…と思いきや、大きな荷物を積んだままでも、片足で跨がれるほど元気が残っていました(笑)ゴールまでラストスパートです!
いよいよ「のと里山海道」ゴールまで、あと少し!
いよいよ石川県に突入しました。この「のと里山海道」は、石川県金沢市から同県鳳珠郡穴水町へ至る無料の自動車専用道路で、一気に目的地の千里浜「なぎさドライブウェイ」までいけます。
日本海の海岸を眺めながら爽快に走れる「のと里山海道」。朝日と共に走り続けたら、気がつくと夕日に変わっていました。日の入りまであと少しになって来ましたが、ゴールまであと僅かです!
ついにゴールの千里浜「なぎさドライブウェイ」に到着!
朱香さん、ついに千里浜へ到着です!ノボリや旗が立ち並び、ゴールを知らせてくれます。地元の方やスタッフの方が暖かく迎えてくれました。
この千里浜なぎさドライブウェイは、石川県羽咋郡の今浜から羽咋市千里浜町に至るまでの延長約8kmに渡って砂浜の国道なんです。他の砂浜より砂が引き締まっていて、バイクのスタンドも立ってしまうほど固くしっかりしているので、どんなバイクでも走れちゃいます。
みんなで手を振り合った感動のゴールシーンはずっと記憶に残るでしょう
ゴール目前のウイニングランでは、タイミングを合わせてくれたかのように打ち上げ花火があがりました。既にゴールを迎えたライダーや、見学に来た地元の方々が、ずっと手を振ってくれています。
気分はもう最高潮です!
なぎさドライブウェイの8km区間があっという間に思えました。4000人の参加ライダーが続々とゴールしてくる光景は本当に感動的です。ゴールした後も皆で参加ライダーを祝福していました。
スタート地点からおよそ14時間30分、距離にして487km。ついにSSTR2019ゴールの瞬間です!風間さんが千里浜をゴールに選んだ理由は、ダカールのゴールシーンにとても似ているからだそう。この日は地元の方でも珍しいほどキレイな夕日だったそうです。
最高の夕日に出会えました!
でも、まだSSTRの初日が終わったばかり。明日はこの千里浜でSSTRのステージトークショーやライブなどのイベントが目白押しです。この続きは後日アップ致しますので、後編をどうぞお楽しみに!
後編へ続く…
写真:島村栄二 モデル:朱香 文:編集部
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