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独創的なデザインと新感覚のライディングフィールでオートバイの新しい価値を創る!『HONDA NM4-01/02』(2014年)

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独創的なデザインと新感覚のライディングフィールでオートバイの新しい価値を創る!『HONDA NM4-01/02』(2014年)

このNM4は、モーターサイクルの新しい価値を生み出すことで、バイクに興味のない方にもホンダを好きになっていただけたらいいな、という想いで開発しました。
新感覚を取り入れたスタイリングはフロントに注目が集まると思いますが、あえて太さにこだわり、200サイズとしたリアタイヤと絞り込んだテールとの対比にもぜひ注目して下さい。
走りですが、マシンに潜り込む「コックピットポジション」とバックレストの相乗効果で、アイポイントの低い、スピード感にあふれた走りと、背中から押されるような加速感を併せ持つ「グラインダー感覚」を堪能していただけると思います。
このマシンだけが生み出す世界を、ぜひ楽しんで下さい!
(三倉圭太 氏 株式会社 本田技術研究所 二輪R&Dセンター 熊本分室 研究員)

外観は斬新でユニークだが中身は素直で優しいバイク
「今、カスタムスクーターに乗っているような若者たちや、バイクに興味がなかったひとたちが『おぉっ、カッコいいっ』と注目するようなデザインにした」…と、NM4のデザイナー、西本さんは言っていた。

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大成功だと思う。編集部のある新橋から試乗に出かけたとき、老若男女を問わず、これほどの「視線」を集めたバイクは初めてだ。高速で追い抜くクルマたちからも同じような視線を感じる。

どう思っているかはわからないが、間違いなく「おぉっ!」だ。

NM4はNC750シリーズの270度ツインを搭載する最新モデル。もちろん、これだけ姿が違うのでフレームも異なり、直接の兄弟ではない。かなり変わった異端の親族、ぐらいだろう。

異端といえば、このNM4、およそこれまでのホンダなら絶対に口にしない乗り方まで推奨している。

その乗り方とは「背中で乗る」こと。深く座って背中をバックレストに当てる、ローダウンされたカスタムスクーターのようなライディング法だ。それを聞いて、正直「大丈夫かホンダ…」と思った。

でも、走ってみると、加速時にこのバックレストが背中を押してくれ、加速感は倍増。なかなか面白い。

安定性などはスクーターではなく、ふつうのバイクの節度。カッチリ感は何倍もいい。

切り返しの操作などはステップワークを忘れて、ハンドルと背中だけで体重移動を伝える…つまり、クルーザーのような操り方。これも、ビックリするくらい普通だ。

あえて「背中」を使わずに、バックレストをしまった状態で切り返しもしてみた。やはり同じだ。

クセが無い。どんな乗り方をしても同じで、ユルユルと気楽に走ろうや…という「ゆったりライド」を誘ってくる。

組み合わされるDCTもいい。ATモード中でもマニュアルシフトをミックスできる上、「D」モードではシフトアップが手早く、「S」モードでは引っ張ってから変速をする。

そのさじ加減が、まるでヒトの操作のように賢くなっていたりする。足回りの動きは少しだけ硬く、ビッグNKやNC750S/Xほど乗り心地は快適ではないが、つらいほどではなく、ロングランもこなせる。つまり、走ってみれば案外「ふつう」なのだ。

見た目は宇宙船のようで個性的。乗り方はお気楽。この斬新なスタイルの「魅力」を武器に、NM4は新しい若者の世代に訴えるバイクなのだ。

注目度は抜群。コレから登場する02にも大いに期待だ。

SPECIFICATION
■全長×全幅×全高2380×810×1170mm
■ホイールベース1645mm
■シート高650mm
■車両重量245kg
■エンジン形式水冷4ストOHC4バルブ並列2気筒
■総排気量745cc
■ボア×ストローク77×80mm
■圧縮比10.7
■最高出力54PS/6250rpm
■最大トルク6.9kg-m/4750rpm
■燃料供給方式PGM-FI
■燃料タンク容量11ℓ
■変速機6速DCT
■ブレーキ形式 前・後φ320mmディスク・φ240mmディスク
■タイヤサイズ 前・後120/70ZR18・200/50ZR17

RIDING POSITION 身長:176cm 体重:68kg
ハンドルバーの代わりに丸いハンドルがあれば、まるで4輪のドライビングポジジョンだ。

シートは低いので足着きは楽だが、少しだけシートの角が内股に当たる感触が気になるかもしれない。

タンデムはそのシート形状からタンデムライダーがホールドしづらい。

COLOR VARIATION
DETAILS
スリムにまとめられたテールカウルに違和感なく埋め込まれている横長のテールランプと、コンパクトなデザインのリアウインカーユニットにもLEDを採用。

ヘッドライトやフロントウインカーと合わせて灯火類を完全にLED化することも、個性的スタイリングの実現に大きく貢献。

[ アルバムはオリジナルサイトでご覧ください ]

コンパクトな中で視認性と多機能を兼ね備えた液晶メーターパネル。

DCTの走行モードと連動し、メーターのバックライトと発光リングの色が変化する。

バックライトとリング色は25色の中から自由に選択が可能。

ワイドでフラットな形状のハンドルバーで、ゆったりした快適なポジションを実現。

大柄なフロントカウルや近未来的なメーターパネルによる、特徴的なコックピットイメージにもマッチ。

まるでSF映画に登場する未来のメカのような強烈なインパクトを持つフロントカウル。

ハンドルを持つ手までをすっぽりカバーして優れた快適性を実現。

LEDヘッドライト&ウインカー、ウインドプロテクション効果を高めるスクリーンも備え、スタイルだけでなく機能面でも完成度が高い。

[ アルバムはオリジナルサイトでご覧ください ]

高い実用性も併せ持つ〝才色兼備〟
HONDA HONDA NM4-02

フロント周りはNM4-01と全く同じだが、スリムにまとめられていたリア周りは一変。

収納スペースを備えるサイドボックスをボディと一体にデザインすることで、リア周りにボリューム感を感じさせるスタイルとなった。

RIDING POSITION 身長:176cm 体重:68kg
手足の位置関係も同じだ。シートは低いので足着きは楽。

こちらの02はテール部が張り出しているので、慣れるまで、乗降時には靴が当たらないよう気をつけたい。

DETAILS
コンパクトなLEDテールランプユニットはNM4-01と同じものだが、テールフェンダーに装着されていた小型のLEDウインカーは、サイドボックスの後端にビルトインされている。

大胆な面構成で存在感を強調するカウル、左右に突き出たウインカー、その奥でにらみを効かせるヘッドライトなど、挑発的なデザインのフロントマスクはNM4-01と共通のものだ。

NM4-02はETCに加え、冬でも快適に走るには必須のグリップヒーターも標準装備。

ホンダはこの2つを装備したモデルをEパッケージと呼んでいる。

サイドボックスなどツーリングを想定したNM4-02だけに、高速道路をより便利に快適に通行するには欠かせないETCの車載器を標準装備する。

COLOR VARIATION
[ アルバムはオリジナルサイトでご覧ください ]

PHOTO:赤松 孝/南 孝幸/鶴身 健

公式サイト

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