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新車に「ならし」必要? 各社異なる「ならし運転」の重要性とは

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新車に「ならし」必要? 各社異なる「ならし運転」の重要性とは

■「ならし運転」、メリットは存在する?

 新車を購入した際に、かつては「ならし運転」をしたほうが良いといわれてきました。クルマの各部品のなじみを良くすることで、寿命が伸びて快適に乗り続けることができるから、というのがその理由です。

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 しかし、クルマの製造技術も向上したいま、ならし運転は本当に必要なのでしょうか。

「ならし運転」にひとつの正解がある訳ではありませんが、一般的には購入した直後に運転する際、以下のことに気をつけることが主なやり方だといわれています。

●穏やかなハンドル操作やペダル操作を心がける

●エンジンの回転数を上げすぎず、かつできるだけ一定に保つよう心がける

 一方で、最近のクルマでは製造における精度も高くなっていることから、「ならし運転は必要性が感じられない」という人もいるのではないでしょうか。

 今回、「ならし運転」の有無に関するアンケートを実施した結果、『ならし運転をしている(67%)』『ならし運転をしていない(33%)』と、多くのユーザーがならし運転をしていることが判明。「ならし運転をしている」と回答した方は、「していない」と回答した方の約2倍も存在することが明らかとなりました。  実際に「ならし運転」をした経験のあるユーザーは「新車で購入したあと20万キロは走行する予定なので、ならし運転とオイル交換は必ずおこないます。いまのクルマは21万キロをオーバーしていますが、ならし運転をしたおかげかエンジンは元気です」と、コメントしています。

 対して「ならし運転」をやっていないユーザーは、「特殊なクルマでなく、普通に運転するような使い方であれば、ならし運転の有無は関係ないと思います」といいます。

 このように、ユーザー間でも「ならし運転」に関する考え方は異なるようです。では、自動車メーカーは「ならし運転」について、どのような見解なのでしょうか。

 トヨタは、「ならし運転」について「ならし運転の必要はありません。ごく一般的な安全運転を心がけていただければ、各部品のなじみは自然と出てきます。お客様が新しいクルマに慣れるための期間をならし運転の期間と考えてください」と説明しています。

 一方、日産は「クルマの性能を十分に引き出すためには、ならし運転が必要です。走行距離1600kmから2000kmまでは、適度な車速、エンジン回転数で運転してください」とコメントしています。

 ユーザーだけではなく、自動車メーカーの間でも違う見方がなされているのが実情のようです。

■操作法が独特? 新しいクルマの細部を覚えるための「ならし運転」の必要性

 ユーザー間では、「ならし運転」の是非やその方法についてさまざまな意見がありますが、一方で「オーナーが新しいクルマになれるには、ある程度時間がかかる」ということも事実としてあります。

 とくに最近は、シフトパターンやクルマやエンジンのかけかた(始動の方法)が独特なクルマも多く、以前の愛車と操作方法が異なるという場合も少なくありません。

 アンケートに回答したユーザーには、「新車に乗る場合は、人間がそのクルマに慣れるための期間だと考えて、ならし運転をおこなうようにしています」とコメントしている人もいます。

 また、最近のクルマ特有の悩みとして、日産「ノート e-POWER」を所有しているユーザーは、「私のクルマはモーターでタイヤが駆動するので、意図したタイミングでエンジンが動いてくれません。正直、エンジンに関してはクルマ任せの『ならし』です。まあ、そもそもあまりエンジンが回らないので良いのですが…」と、電動化が進むいまならではのコメントです。

 e-POWER車の「ならし運転」について、日産は「車両制御ユニットがエンジンを最適にコントロールしているため、部品のなじみを良くするならし運転は必要ありません」と説明しています。

 機械部分をなじませるという目的ではなく、クルマの操作方法を私たちが覚えるためにならし運転をおこなうことで、結果として安全に長く愛車に乗り続けることができるのかもしれません。

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