過去、三菱パジェロの弟分として販売されていたチャレンジャー。日本ではたった1代で販売を終えてしまったものの、海外市場ではいまも順調に代を重ねていた。今回の【日本で買えない】シリーズでは、このチャレンジャーやパジェロスポーツを紹介しよう。
海外ではパジェロスポーツやモンテロスポーツ、ショーグンスポーツの名も
その昔、クロカンブームというのがあった。1980年代あたりに流行したもので、ハイリフトにして街を流したり、逆にガレ場や林道を走って楽しんだりと、幅の広いブームだったように思う。もちろんそうなると、自動車メーカー各社からさまざまなクロカンが登場しているのだが、ブームの火付け役であり、先駆車でもあったパジェロの人気は高く、確固たるものを誇っていた。
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その勢いで三菱は派生車種を投入していく。イメージ的なもので構造的な共通部分はないが、パジェロミニやジュニア。さらに駆動系を流用したデリカスターワゴンやピックアップのストラーダも派生のひとつとしてカウントしてもいいだろう。逆に直系かつ本格派では、ソフトなイメージに仕立てたチャレンジャーや、バジェロエボリューションというのもあった。
今ではクロカンブームも去り、SUVへとブームは移行。SUVではなく、クロカンと呼べる車種もトヨタのランクル、スズキのジムニー、そしてパジェロぐらいだろう。
しかし、世界ではまだまだクロカンならではの高い走破性は求められているし、SUVにはない無骨なスタイルも人気だったりする。ということもあり、実はチャレンジャーは未だに進化し続け、パジェロスポーツの名で海外では販売されているのだ。
まず日本での販売をおさらいしておくと、パジェロの派生車種として登場したのは1996年のこと。2.5L/2.8Lのディーゼルと3LのV6ガソリンを搭載し、スーパーセレクト4WDと組み合わせているのはパジェロと同じ。具体的には2代目パジェロがベースで、ロングボディのデザインをソフトなものにしたものと考えていい。ただ、シートは3列のパジェロと異なり、2列のみとなっている。
販売的にはパジェロと被る部分が多く、苦戦。その結果、2001年にエアトレックと入れ替わる形で国内販売は終了してしまう。ただし、海外向けはパジェロスポーツもしくはモンテロスポーツなどの名前で継続生産された。
高い走破性と大ぶりのボディなどにより、世界での人気は継続して高く、国内では忘れ去られた感すらあるのに対して、2008年には2代目をモスクワモーターショーで2代目パジェロスポーツを発表。
ガソリンはV6で3Lと3.5Lの2機種。ディーゼルは2.5L直4が2機種で、3.2L直4も用意されるという充実ぶり。さらに2WDと4WDがあり、仕向地によって仕様が細かく分けられているのが注目だ。このパジェロスポーツに手が加えられ、パジェロスポーツエボリューションとしてパリダカに参戦もしている。
さらに2015年には現行型となる3代目が登場。三菱人気の高いタイで発表されるやいなや、現地では大いに話題になったほど。パジェロスポーツの人気の高さがうかがえるが、大きな理由はデザインがかなり洗練されたことのようだ。アウトランダーとエクリプスクロスのテイストをうまく取り入れてミックスしたような、SUVライクなデザインはかなりスタイリッシュ。
それでいて、8速ATを三菱初で採用するなど、走行性能も相変わらずレベルが高いゆえ、人気が出るのも当然といったところか。日本でも改めて販売してほしいほどである。現在、現地生産にもかなり積極的で、世界の人気者だけに、これからも進化し続けるのは確実だろう。(文:近藤暁史)
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