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売れてなくても良いものは良い! 各ジャンル1位のクルマを凌駕する中身の負け組国産車5台

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売れてなくても良いものは良い! 各ジャンル1位のクルマを凌駕する中身の負け組国産車5台

 販売ランキング下位に沈むも魅力は十分

 クルマの販売ランキングは実際に売れている数。それは、人気はもちろん、販売施策など(値引きの拡大含む)、さまざまな要因で決まる。

3列シート+スライドドアでもダメ! 人気ジャンルなのに売れないミニバン5選とその理由

 しかし、販売台数が伸び悩んでいても、とくにクルマ好きにとって、走るとじつは一番、使い勝手や先進安全支援機能でもリードしているクルマもある。ここでは、そんな、2018年4月~2019年3月の自販連の統計データによるジャンル別販売台数ランキングで上位にランキングされていないものの、魅力的な車種を紹介したい。

●コンパクトカークラス (1位:日産ノート)

■スズキ・ソリオ

 2018年4月~2019年3月の自販連のランキングで堂々1位となったのが日産ノート。2位にトヨタ・アクア、5位にトヨタ・シエンタ、8位にトヨタ・ヴィッツ、9位にトヨタ・ルーミー、10位がホンダ・フィットと、ベスト10のうち6台をコンパクトカーが占める(もっとも売れたクルマは軽自動車を含めるとホンダN-BOXだが)。

 そんななか、注目してほしいのが22位に沈むスズキ・ソリオだ。HVを用意し、燃費性能はコンパクトハイトワゴン最高の32.0km/Lと文句なし。デザインもいいし、両側スライドドアによる乗降性、室内の広さも抜群で、なおかつ走ると乗り心地良く快適で、静か。はっきり言って1クラス上の走行性能を備えているのだ。しかもデュアルカメラブレーキサポートのほか、先進の後退時ブレーキサポートまで用意。AACまで備える充実ぶり。もっと売れるべきコンパクトカーである。自身がこのクラスで選択するとすれば、真っ先にリストに上がるほど。

■スズキ・スイフト

 国産コンパクトクラスのなかで、スズキ・ソリオの22位、マツダ・デミオの23位からさらに後退しているのが、28位のスズキ・スイフト。が、走りは業界のプロも絶賛する、欧州車に匹敵する完成度、質感を持っている。ただし、それが強調されるのはスズキ・スイフトスポーツ。標準車は基本性能は高くても、ごくフツーの乗り味になるのが難点か。

 とはいえ、スズキ・スイフトスポーツは6速MT、6速ATが選べ、価格はセーフティパッケージ装着車でも200万円を切る(6速MT、6速ATともに)、とんでもなく割安な設定。それでドイツのコンパクトカーに匹敵する走りの良さが味わえるのだから、特に走り好きの倹約家!? に薦めたくなってしまうのだ。セカンドカーとしてもばっちりである。

●Mクラスボックス型ミニバン (1位:日産セレナ)

■ホンダ・ステップワゴン

 今、ミニバンの売れ筋は5ナンバーサイズのボディを基本としたMクラスボックス型ミニバンだ(外装パーツの装着などで3ナンバーになるグレードもあるが、基本的に全幅は5ナンバーサイズの範囲)。

 2018年4月~2019年3月の自販連の乗用車販売台数ランキングでトップに立つのはe-POWERで注目される日産セレナで、総合でも4位につける。そしてトヨタ・ヴォクシー5位、トヨタ・ノア17位。あれれ、このクラスの多人数乗用車のパイオニアと言っていいホンダ・ステップワゴンはいずこに? なんと今期は18位につける、クラス最下位。前年同期比で80・8%の販売台数になっている。

 その理由として考えられるのは、2列目キャプテンシートがクラスで唯一、横スライドせず、セミベンチシート化できない、リヤバンパーがなく、後をぶつけたときに修理代がかさみそう、そして主に女性の意見として、わくわくゲートのサブドアによる、左右非対称のリヤデザインなどがお気に召さないという。

 が、3車を何度も比較試乗している経験からすれば、走行性能でピカイチなのはホンダ・ステップワゴン。乗り心地の滑らかさ、静かさはもちろん、高速道路や山道での安定感にしても、じつにいいのである。3列目席の格納方法が床下なのもホンダ・ステップワゴンのみで、格納してもリヤクォーターウインドウの視界を遮ることがなく、ラゲッジスペースを左右一杯に使えるメリットもある。トヨタ・ヴォクシーにないACCなど先進安全支援機能も充実しているのに、である。

 さらに言えば、7乗りの2列目席のアレンジ性で劣り、せっかくACCが付いていても、減速からの再加速性能がもっさりしすぎているあたりは認めるとして、バックドア側からも第5のドアとして、わくわくゲートのサブドアからも人やペットが乗り降りできる便利さ、楽しさは他車にない魅力。このクラスでボクが買うとしたら、迷うことなくホンダ・ステップワゴンなのである。

 ホンダアクセスがリリースする特装車のモデューロXに至っては、スポーティなデザインをまといつつ、さらに乗り心地良が良く、抜群の操縦性を示してくれるのだ。日産セレナ、トヨタ・ヴォクシー&ノアあたりを狙っているなら、ぜひホンダ・ステップワゴンにも試乗していただきたい。誓って、ホンダの回し者ではないですよ。

 地震大国の日本だからこそ乗って欲しいモデルも

●Lクラスミニバン (1位:トヨタ・アルファード)

■ホンダ・オデッセイ

 存在感と高級感まで得られるミニバンがLクラス。今ではトヨタ・アルファード&ヴェルファイア、日産エルグランド、そのやや下にトヨタ・エスティマ、ホンダ・オデッセイがいるぐらいのラインアップになってしまったが、ズバリ、トヨタ・アルファード&ヴェルファイアの一人勝ち状態。

 2018年4月~2019年3月の自販連の乗用車販売台数ランキングでは高額車にもかかわらず、法人需要も多いアルファードが14位、ヴェルファイア25位、唯一、ガソリン車のみの日産エルグランドは思いっきりのいい50位。そのなかで中途半端な42位に沈んでいるのが、日本のミニバンブームの火付け役でもあったホンダ・オデッセイ。

 現行モデルで初の両側スライドドア&比較的高めの全高を採用し、乗降性を高めたものの、やはりトヨタ・アルファードのようなボックス型の風格、居住性人気には敵わないようだ。

 もっとも、走ってもっとも楽しいのはホンダ・オデッセイ。何しろ、スポーティグレードのアブソルートをライバルメーカーのミニバン開発担当者いわく「ミニバンの皮をかぶったスポーツカー」と称するほど走りがいいのである。

 ホンダ独創のセンタータンクレイアウトがもたらす低床、低重心は濃厚かつスポーティな走りの良さと同時に、ごく低く乗り降りしやすく、荷物も積みやすい低床を実現。クラス唯一の3列目席床下収納によって、まるで大容量ワゴンのように使える点、そして2列目キャプテンシートのプレミアムクレードルシートのクラス最上のかけ心地、寝心地も素晴らしい。走り好きのドライバーなら、ぜひとも選んでほしい、スポーツ度No.1のミニバンがこのホンダ・オデッセイ・アブソルートである。デビュー当初の乗り心地の硬さも、今では改善されていますよ。

●SUV (1位:トヨタC-HR)

■三菱アウトランダーPHEV

 これまで勢いのあったクルマのジャンルがクロスオーバーを含むSUV。2018年4月~2019年3月の自販連の乗用車販売台数ランキングによれば、今年はブームが少し落ち着いてきたとはいえ、トヨタC-HR 13位、ホンダ・ヴェゼル15位、日産エクストレイル21位、トヨタ・ハリアー24位、マツダCX-5 27位、スバル・フォレスター29位、マツダCX-8 30位、トヨタ・ランドクルーザー32位、マツダCX-3 38位ホンダCR-V 43位、三菱エクリプスクロス48位と、相当数が上位ではないものの、ランクイン。

 で、乗用車販売台数ランキングベスト50の49位にいるのが三菱アウトランダー。やはりPHEVの約400万円~500万円という価格が足を引っ張っているのかもしれないが、基本EV、エンジンはほぼ発電のためにあるPHEVの走行先進性は大いに魅力的。基本部分はデビューしてかなりの年月がたつが、改良を重ねた最新モデルは乗り心地面も大きく進化。じつに快適で走りやすくなっている。

 ここであえて48位の三菱エクリプスクロスではなく、三菱アウトランダーPHEVを取り上げたかと言えば、地震大国(災害大国)日本において、AWD性能、AC100V/1500Wコンセント、充電・給電機能を持つ三菱アウトランダーPHEVは最強の“保険”となる1台でもあるからだ。

 悪路走行は得意中の得意であり、万一、自宅が停電しても、エンジンでの発電とバッテリーを組み合わせれば、最大約10日分、の一般家庭電力をまかなうことが可能なのだから頼もしい。とくに、おいそれと避難所に入れない、犬と暮らす愛犬家には絶対のお薦めであり、もちろん、後席をほぼフラットに格納することで車中泊も可能である。

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