10年近く経つのになお色褪せない見た目のクルマも
クルマのデザインは千差万別。といってもなんでも自由にできるというワケではなく、法規制に則って問題がないように設計されている。そのなかでも各メーカー、車種ごとに個性を打ち出そうとさまざまなデザインの車両が生み出されているのである。
もちろん、デザインに関しては正解というものはなく、ある人はカッコいいと思うデザインでも、別の人が見たらカッコ悪いと思うこともよくあること。そこで今回は好き嫌いがわかれそうだが、ハマれば買う価値がある個性的なルックスの現行国産車をピックアップしてみた。
1)日産ジューク
2010年に登場したコンパクトクロスオーバーSUVのジューク。登場当初はどこがヘッドライトでどこが車幅灯なのかすらよくわからず、かなり衝撃的なデビューだった。そしてあれから間もなく9年が経過しようとしているが、そのルックスは一切古さを感じさせないのは素晴らしい点と言えるだろう。
過去にはR35GT-Rのコンポーネンツを移植した「ジュークR」や、今年の東京オートサロン/大阪オートメッセに展示された大きなクローラーを装着した「ジューク・パーソナリゼーション・アドベンチャー・コンセプト」も記憶に新しいところだ。
2)ホンダN-BOXスラッシュ
ホンダの爆発的ヒット車種であるN-BOXから派生して登場したN-BOXスラッシュ。N-BOXの最大の特徴である両側スライドドアをスッパリ捨て去り、ルーフをチョップドさせて全高を低めたメーカー純正のカスタムビルドモデルと言ってもいいモデルだ。
内装も真っ赤な合皮のものやサーフブルーを採用したさわやかなものまで幅広く用意され、組み合わせによってまったく異なるテイストになるというのもN-BOXスラッシュならではと言えるだろう。
なお、ベースのN-BOXはすでに2代目にフルモデルチェンジをしているが、N-BOXスラッシュについては初代モデルを継続販売中(執筆時点で)。10年後に「レア車/珍車」のカテゴリで紹介されるのは間違いないだろうから、今から新車で購入しておくのもアリではないだろうか。
登場したての軽自動車も間違いなく個性派
3)三菱eKクロス
日産デイズの兄弟車とは思えない、どこからどう見ても三菱のダイナミックシールド顔を採用してきたeKクロス。同じテイストのフロントマスクを持つ新型デリカD:5にようやく見慣れてきたかな? というタイミングで新たな車種を追加してくるあたり、じつは高度な計算の上に成り立っている戦略なのかもしれない。
従来のカスタム系とは方向の異なる押し出しの強いフロントマスクは、一目で三菱と分かる唯一無二のもの。それだけにこのフロントマスクにピンと来たなら買って後悔はないだろう。もちろんこの顔を受け付けないというひとのために基準車が用意されているのもデリカD:5(ガソリンモデル)と同様だ。
4)スズキ・バレーノ
スズキの5ドアハッチバック車であるバレーノ。サイズ的にはスイフトよりも気持ちひとまわり大きい程度で、搭載されるエンジンも1.2リッターと1リッターターボとスイフトと同じものが採用されている。では何が違うのかというと生産国だ。バレーノはインドにあるマルチ・スズキ・インディアの工場で生産されたものを輸入しているのである。
そしてそのルックスは従来のスズキ車とは異なるどちらかというとシンプルなもの。スズキのエンブレムが備わっていなければ、どこか欧州メーカーのハッチバックにも見えてくる。最近の装飾過多なデザインに侵食気味のユーザーであれば気に入る人もいるのではないだろうか。
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