ハチロクの再来と噂されたがフツーのセダンだったモデルも
前評判はとてもよかったのに、実際に発売してみたらパッとしなかった例というのはよくある。今回は、そんな“前評判だけグルマ”にスポットを当ててみよう。
かつての大人気車も今は月販1000台以下に凋落! それでも見捨てるには惜しい魅力の国産車5選
1)日産ステージア
同じRB型を積むということで、GT-Rワゴンが登場と言われて大いに盛り上がったものの、GT-Rの2.6リッターツインターボに対して、2.5リッターのシングルターボで登場。
のちにGT-Rのパワートレインを移植した260RSが出たが、遅かったというか、ワゴンでそんなことをされてもやり過ぎ的な扱いでしかなかったのは残念。不人気とまではいかないものの、フツーの売れ行きだった。
2)トヨタ・アルテッツァ
ハチロク(AE86:トヨタ・カローラレビン/スプリンタートレノ)の再来。FRを採用したスポーツセダン。さらにはBMWの3シリーズを念頭に置いて開発(事実)という前評判だったが、そこそこスポーティなセダン程度で、3シリーズにもほど遠かった。楽しさはまずまずだったが。
3)マツダRX-8
RX-7の後継車か? と前評判は上々だったが、薄々違うクルマだろうとも思われていたのもまた事実。プロトタイプとなるモーターショーのコンセプトカーを見ればそれは明らかだったが、出てみるとやっぱり物足りなさ過ぎ。よく言えばジェントルなスポーツモデルだったが、ターボもなく、観音開きドアもアイディアものとはいえ、中途半端で人気は出ず。
ピュアスポーツかと思いきやスポーティカーだったモデルも
4)日産ムラーノ
海外でしか売っていなくて、並行モノまで登場するほど大人気。「国内で正規販売してくれコール」が高まり、やっと出してくれたと思ったら、売れ行きはそこそこ。
FJクルーザーもこのパターンだが、ホントに欲しい人は並行モノをさっさと買ってしまい、正規で販売するのが遅かった感じだ。さらに右ハンドルは味がないなどと言われれば立つ瀬もなし。
5)トヨタMR-S
実質3代目MR2。やってくれるなトヨタさん! と思いきや、硬派なところはまったくなくて、スポーツカーというより、スポーティカーというのが正しい感じ。
ミッドに積まれた1ZZ-FE型はNAのみ。140馬力と非力で正直うるさいだけ。ATはF1にも採用されるクラッチ操作なしの2ペダルMTというのもウリだったが、あまり話題にならず。CR-Xとデルソルも同じパターン。
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