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業界ニュース 2019.2.6

車いすでの利用しやすさを向上!トヨタJPN TAXIのスロープ改良でドライバーの負荷も軽減

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ドライバーの意見を反映して改良

 トヨタJPN TAXI(ジャパンタクシー)が、車いす利用者の乗降性の改善を行なった。「さまざまな人に優しく快適なタクシー専用車」を謳い登場したジャパンタクシーだが、車いす乗降用スロープの設置作業が複雑で時間がかかるなど、実際の使用場面では車いす利用者やドライバーから改善の声が挙がっていた。

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 トヨタはこうした状況を受け、ジャパンタクシーの改善を進め一部改良車を3月に発売。約1万台の既販車に対しても、乗降作業を簡素化する交換部品を無償配布する。

 日本独自の次世代タクシーとして注目され、2017年の発表以来、2018年末までに約1万台を販売。個性的なスタイルはもちろん、燃費のよさや運転のしやすさ、低床フラットフロアや大開口のリヤ電動スライドドア(左側のみ)による優れた乗降性といった特徴は利用者やドライバーに好評を博してきた。

 しかし、「車いすでの乗車も可能な構造」としているわりに、スロープを設置する作業が煩雑で大変な労力と時間を要することから、車いすでの乗車に対して難色を示すドライバーも少なくなかったという。

“さまざまな人に優しく快適”を謳っているトヨタとしては、こうした状況を見過ごすことはできない。しかも、トヨタは2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、ジャパンタクシーを普及させることでバリアフリーな街づくり、安全・安心な街づくりに貢献することを目指している。だからこそ車いす利用者やタクシードライバーからの挙がっていた厳しい指摘を真摯に受け止め改善を行なったというわけだ。

 具体的な内容は、下記の通り。

・一部改良車両の内容

・既販車向け改善内容

 こうした改善により、ドライバーの習熟度によって作業時間に大幅な差が出ず、スロープ設置から車いすの固定などにかかる時間が既販車で4分程度、一部改良車では3分程度に短縮を図ることができた。従来は、最短で10~15分程度かかっていたことを鑑みると劇的な進歩と言えるだろう。

 また、一部改良車はスライドドアの開閉時間短縮や料金トレイの位置を下げるなどの使用性の見直しするとともに、衝突回避または被害軽減をサポートするプリクラッシュセーフティに昼間の歩行者検知も対象としている(上の写真は旧タイプのスロープ)。

 トヨタでは、より多くの人が快適に利用できるタクシーの実現を目指し、タクシー事業者様の協力のもと、乗務員の方々への実車研修をより一層進めるなど改善を続けていくという。こうした取り組みには、トヨタがジャパンタクシーで目指す日本の交通インフラの改善に対する並々ならぬ強い思いが垣間見られる。

 ジャパンタクシーは、クルマ本来の魅力である移動の自由を誰にでも提供できることを目指すクルマである。利用者に安心と快適性能を追求するとともに、環境負荷の低減を図り、超高齢化といった社会の変化に対応するクルマとして注目を集めてきた。

 改善の発端は「使いにくい」という、本来の狙いがはずれたところにあったが、それを真摯に受け止め、改善要求に対して迅速に応えたトヨタのファインプレーはお見事。これがジャパンタクシーのさらなる普及を促進させることだろう。

 ネーミング通り「日本のタクシー」として世界中の人に認知され、利用者を満足させてくれる次世代タクシーの今後に大いに期待したい。

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(Auto Messe Web 『Auto Messe Web編集部』)

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