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【昭和の国民車】色とりどり! 日本、中国、北米、欧州 カローラ百花繚乱

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【昭和の国民車】色とりどり! 日本、中国、北米、欧州 カローラ百花繚乱

 2018年6月に発売されたカローラスポーツは、若々しいスタイリングやMTの追加などで、これまでのカローラとは一線を画すスポーティさで人気を集めている。

 そのカローラに、さらにセダンとステーションワゴンが今年8月頃に日本で発売される。

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 いっぽう、世界に目を向けると、中国仕様、北米仕様、欧州仕様と実にさまざまなカローラが販売されている。一つの車種でこれだけ違う外観とパワーユニットが容易されるのは珍しい。

 ということで、ここで改めてカローラの各地域仕様の外観とパワーユニットを解説してみたい。

文/永田恵一


写真/ベストカー編集部


初出/ベストカー2019年2月10日号

■中国仕様/カローラセダン、カローラレビン

 ここ10年以上、カローラというクルマを世界的な視野で見ると、現在日本で販売されているカローラアクシオ&フィールダーとはまったく別の3ナンバーボディが本流になっているのが大前提だ。

 まず、中国仕様のカローラはセダンボディで、車名で見るとカローラに加えてレビンも設定されることが目を引く。

 これは中国でトヨタは地場の第一汽車と広州汽車と合弁を結んでおり、前者の一汽トヨタで販売されるのがカローラ、後者の広州トヨタ向けがレビン。かつてのカローラとスプリンターのような関係と思えばいいだろう。

中国仕様カローラセダンハイブリッド

中国仕様レビンハイブリッド

 2018年11月の広州ショーでは最新世代のカローラセダンとしてカローラとレビンが発表された。発売は2019年年央以降と公表されており、エクステリアはオーソドックスなカローラ、スポーティなレビン(この点もカローラとスプリンターのようだ)という印象。

 パワートレーンは1.8Lハイブリッドの存在だけが明らかになっているが、PHV、1.2Lターボや1.6~1.8LガソリンNAも設定されるだろう。

■北米仕様/カローラハッチバックとセダン

北米仕様カローラXSE(スポーティモデル)

 北米仕様のカローラは、最新世代として2018年のニューヨークショーでワールドプレミアされ、発売ずみのハッチバック(日本のスポーツ)と、2018年11月のLAショーで発表されたセダンボディの「カローラ」のふたつだ。ハッチバックは2Lガソリンを搭載し、レーシーなリアスポイラーも用意される。

 セダンのカローラは2019年春発売の見込みで、デザインは前述した中国で販売されるレビンとほぼ同じものとなる。パワートレーンは2Lガソリンに加え、北米仕様のカローラとしては初となるHVモデル(エンジンは1.8L)も設定される。

北米仕様カローラセダンハイブリッド

■欧州仕様/ハッチバック、セダン、ツーリング

欧州仕様カローラツーリングハイブリッド

 欧州仕様の最新世代のカローラは、ツーリングスポーツが2018年10月のパリサロンで発表され、2019年2月からデリバリーが始まる予定だ。

 ハッチバックは日本のカローラスポーツ、セダンは中国のカローラとほぼ同じデザインで、ツーリングスポーツはデザイン、開発ともにトヨタの欧州ディビジョンが担当。パワートレーンは1.2Lターボ、1.8L、HV、2L、HVの3つで、ディーゼルは廃止となった。

■日本仕様/カローラスポーツ、セダン、ワゴンのツーリング

 2018年6月から発売されている最新世代のカローラ(E210系)の日本仕様は、2018年3月のニューヨークショーで登場したカローラハッチバックの日本名となるカローラスポーツが皮切りとなった。

 欧州を中心に販売され、3ナンバーボディでVWゴルフのライバルだったオーリスの後継車であるカローラスポーツ。

 トヨタの新しい思想であるTNGAコンセプトの基に開発され、現行プリウスでデビューしたTNGA-Cプラットフォームの採用などにより、本場欧州のライバル車とも充分に戦える走行性能を実現。

 日本仕様のパワートレーンはプリウスと同じ1.8L、HVと、1.2Lターボのふたつで、後者にはCVTに加え、クルマ側が発進時にエンジンを軽く煽る発進アシスト、シフトダウン時のブリッピングといった機能が付く6速iMTも注目されている。

 セダンとステーションワゴンのツーリングスポーツも2019年内に日本でも発売される(BC予想は8月)ことが公表されているが、いい意味で気になるのはそのプレスリリースに「日本のお客様や道路環境に合わせて最適化した専用仕様の」という記述がある点だ。

 というのもカローラスポーツの全幅は1790mmと、現代のこのクラスの平均値ではあるが、日本の国民車的存在のカローラとしては少し大きい感があるのは事実だ。

 新型カローラのホイールベースには2種類用意され、海外仕様版の2700mm(現行型プリウスと同じ)、国内仕様版の2640mm(C-HR、カローラスポーツと同じ)を設定。日本仕様カローラセダンは全長4495×全幅1745×全高1430mmと海外仕様よりひと回りコンパクトに。

 パワートレーンはセダンがトランスミッションも含めスポーツと共通の1.8L、HVと1.2Lターボ、ツーリングにはこのふたつに加えCVTと組み合わされる1.8L、NAも設定される見込みだ。

 さらに中期的にはレクサスUX250hと同じ2L、HV、ツーリングには250㎰級の1.6L、3気筒ターボ+4WDのGT-Four(仮称)の追加も有力視されている。

北米仕様カローラハッチバック

欧州仕様のカローラスポーツ

日本仕様のカローラスポーツ

■現行11代目から各国で差別化が図られた!

 このように世界各地で差別化が図られてのはいつからなのだろうか? 現行11代目から各国で差別化が始まっている。デザインは各国で違い、微妙に異なっていて同じクルマに見えないのがおもしろい。

 日本仕様としては歴代11代目となる現行型カローラ。実は先代型までとは異なり、ヴィッツベースの5ナンバーサイズで、ボディタイプはセダンのアクシオとステーションワゴンのフィールダーのふたつ。

 パワートレーンはヴィッツベースということもあり、アクシオが1.3Lと1.5Lガソリンに1.5L、HV、フィールダーは1.3Lガソリンがない代わりに1.8Lガソリンが設定される。

 2018~2019年のカローラの再編成で、カローラは3ナンバー車のみになるといわれているが、アクシオは熟年世代に、フィールダーは幅広い世代から根強い需要があり、トヨタは3代目プリウスへのモデルチェンジ時に2代目モデルを残した過去も考えると、もしかすると価格などを見直したうえでアクシオとフィールダーが併売される可能性も捨てきれない。

 中国仕様は前述した最新世代と同様にセダンのカローラとレビンがある。クルマ自体はほかの地域の海外カローラと同様に日本ではオーリスの名で販売されていた5ドアHBから派生した3ナンバーサイズとなる(2017年まで中国では日本の9代目モデルをカローラEXの名で廉価版としてラインナップしていた)。

 中国仕様のカローラとレビンのパワートレーンは1.8L、HV、1.2Lターボ、1.6Lと1.8Lガソリンとかなりワイドで豊富だ。



 北米仕様は5ドアHBが先行して最新世代に移行しており、セダンは現在フルモデルチェンジ待ちだ。現行セダンは1.8L、NAを搭載し、標準モデルに加えスポーティなフロントバンパーなどを持つSE系も設定される。

 欧州仕様もFMC寸前で、現行モデルは車名自体がオーリスとなっている。5ドアHBがオーリス、ステーションワゴンはオーリススポーツツーリングとなる。

 パワートレーンは1.4Lと2Lのクリーンディーゼルもあったが、現在はラインナップ落ちしており、1.2Lガソリンターボと1.8L、HVのふたつが設定されている。

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