現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > アルピーヌA110とルノー・メガーヌR.S.はどちらが買い? 数値で比較するフレンチスポーツ対決〈Alpine A110 vs Megane Renault Sport〉

ここから本文です

アルピーヌA110とルノー・メガーヌR.S.はどちらが買い? 数値で比較するフレンチスポーツ対決〈Alpine A110 vs Megane Renault Sport〉

掲載 更新
アルピーヌA110とルノー・メガーヌR.S.はどちらが買い? 数値で比較するフレンチスポーツ対決〈Alpine A110 vs Megane Renault Sport〉

アルピーヌとルノー・スポール……フランスを代表する名門スポーツカーの最新モデル2台が、揃って2018年に日本上陸を果たした。かたやミッドシップのピュアスポーツ、こなたFFのホットハッチだが、両者ともにチューンこそ違えど同じエンジンを搭載する。価格もかなり異なるが、ではその差はどこから来るのか? 主観は一切なしのスペック比較をしてみたい。数値だけでスポーツカーは語れないが、アナタが判断を下すうえでの一助にはなるはずだ。

A110 パワーウエイトレシオ:4.37kg/ps

”目立たないのがイイ” 人気のジムニー、N-VANに対応のデータシステム車種別サイドカメラキット 【CAR MONO図鑑】

メガーヌR.S. パワーウエイトレシオ:5.30kg/ps

 エンジンは同じ直列4気筒1.8Lターボ「M5P」ユニットだが、A110は最高出力が252psなのに対して、メガーヌR.S.は279psとなっている。

 一方で車重はA110が1100kg、メガーヌR.S.が1480kgと圧倒的に前者が軽い。その結果、パワーウエイトレシオ(馬力あたり重量)はそれぞれ4.37kg/psと5.30kg/psとA110が断然優れている。

A110 0-100km/h加速:4.5秒

メガーヌR.S. 0-100km/h加速:5.8秒

 前述のパワーウエイトレシオ、そしてトラクションに有利なMR(ミッドエンジン・リヤホイールドライブ)のA110に対して、不利なFF(フロントエンジン・フロントホイールドライブ)のメガーヌR.S.という違いもあって、停止状態から100km/hに達するまでに要する時間はご覧のような結果になった。

 また、トランスミッションはA100が7速DCT、メガーヌR.S.が6速DCTと、A110のほうが一段ギヤが多く、ギヤ比がクロス気味であることも加速性能に有利に働いている可能性が高い。

 ちなみに最高速度は両者とも250km/h(リミッター作動)となっている。そこまでの到達時間についての公式データはないが、おそらく空力に優れるA110のほうが短いと思われる。

A110 サスペンション形式:前/ダブルウィッシュボーン 後/ダブルウイッシュボーン

メガーヌR.S. サスペンション形式:前/ストラット 後/トーションビーム

 A110は前後ともにスポーツカーの王道であるダブルウィッシュボーンを採用するが、メガーヌR.S.はオーソドックスなストラット&トーションビーム形式だ。

 だがメガーヌR.S.には「4コントロール」と呼ばれる四輪操舵システムが与えられている。これは60km/h(レースモード選択時には100km/h)までは後輪を最大2.7度までの逆位相として旋回性を向上させ、それ以上の速度域では最大1度までの同位相として安定性を引き上げるもの。

 

A110 車両本体価格:790~811万円(ピュア)

メガーヌR.S. 車両本体価格:440万円

 専用設計のピュアスポーツであるA110と、量販モデルをベースに持つメガーヌR.S. では当然ながら価格も大きく異なる。

 パフォーマンスだけを見れば、価格の違いほどの差はこの2台の間にはない。本稿は「インプレッション」を述べるものではないので最小限の表現に留めるが、サーキットや山坂道におけるメガーヌR.S.のパフォーマンスやドライビングプレジャーは相当なもの。

 ただし直接比べてしまえば、やはりA110に軍配が上がるのは明らかだ。

 言うまでもないがユーティリティに関しては完全に立場が逆転する。乗車定員はA110が2名であるのに対してメガーヌR.S.は5名で、ラゲッジスペースの広さは比べるまでもない。当然ながらA110は買い手を選ぶことになるわけで、ここがチョイスの大きなポイントになる人は多いだろう。ファミリーカーとしての用途も担うのならメガーヌR.S.一択だ。


スポーツカーは理屈じゃない……決めるのはアナタ!

 冒頭にも記したとおり、本企画はどちらが買いであるかの結論を出すものではない。スポーツカーはオーナーになるであろうアナタの感性(と、予算……)で選ぶもの。だから得てして、他人のアドバイスやインプレッションは決め手にならなかったりする。どんなに評判が良くたって、デザインが気に入らなければそれまでだ。

 だからこうしたスペック比較を、アナタの判断のためのせめてもの一助にしていただきたい。

 まぁそれ以前に、こうして写真とスペックを並べて妄想するだけでも、クルマ選びって楽しいんですよねぇ。

アルピーヌ A110 ピュア
全長×全幅×全高:4205×1800×1250mm ホイールベース:2420mm 車両重量:1100kg エンジン形式:直列4気筒DOHCターボチャージャー 総排気量:1798cc ボア×ストローク:79.7×90.1mm 最高出力:185kW(252ps)/6000rpm 最大トルク:320Nm/2000rpm トランスミッション:7速DCT 乗車定員:2名 フロントタイヤ:205/40R18 リヤタイヤ:235/40R18 ハンドル位置:右/左 車両価格:790~811万円 

ルノー・メガーヌR.S.
全長×全幅×全高:4410×1875×1435mm ホイールベース:2670mm 車両重量:1480kg エンジン形式:直列4気筒DOHCターボチャージャー 総排気量:1798cc ボア×ストローク:79.7×90.1mm 最高出力:205kW(279ps)/6000rpm 最大トルク:390Nm/2400rpm トランスミッション:6速DCT 乗車定員:5名 タイヤサイズ:245/35R19 ハンドル位置:右 車両価格:440万円

こんな記事も読まれています

米子道の“支線”が延伸へ! 鳥取で建設が進む「もう一つのタテ軸」北条湯原道路とは?
米子道の“支線”が延伸へ! 鳥取で建設が進む「もう一つのタテ軸」北条湯原道路とは?
乗りものニュース
“ランエボ”がお手本!? “不評の電気自動車”がついに「エンジン車顔負けの走り」を実現! ヒョンデの高性能BEV「アイオニック5 N」驚きの実力とは
“ランエボ”がお手本!? “不評の電気自動車”がついに「エンジン車顔負けの走り」を実現! ヒョンデの高性能BEV「アイオニック5 N」驚きの実力とは
VAGUE
1日約600人が試乗! 足掛け20年続くバイクの祭典は教習所主催で「まるごと」楽しめる
1日約600人が試乗! 足掛け20年続くバイクの祭典は教習所主催で「まるごと」楽しめる
バイクのニュース
トヨタ「5速MTミニバン」現る!? 斬新「天才タマゴ」 アルヴェルにはない「エスティマ」の特徴とは
トヨタ「5速MTミニバン」現る!? 斬新「天才タマゴ」 アルヴェルにはない「エスティマ」の特徴とは
くるまのニュース
ポルシェ『911』改良新型、5月28日デビューへ…初のハイブリッド搭載
ポルシェ『911』改良新型、5月28日デビューへ…初のハイブリッド搭載
レスポンス
ホンダ軽商用EV[N-VAN e]先行受注するなら一考の余地あり!! ビックカメラとENEOSでんきで割安の電気料金サービスが全国の[ホンダカーズ]でスタート!
ホンダ軽商用EV[N-VAN e]先行受注するなら一考の余地あり!! ビックカメラとENEOSでんきで割安の電気料金サービスが全国の[ホンダカーズ]でスタート!
ベストカーWeb
新規格NA軽自動車が熱いバトル!「東北660選手権」2024年シーズン開幕戦をクラスごとにレポートします
新規格NA軽自動車が熱いバトル!「東北660選手権」2024年シーズン開幕戦をクラスごとにレポートします
Auto Messe Web
業界唯一の「10V型有機ELディスプレイ」を搭載した最新の「ストラーダ」を体験できます! パナソニック オートモーティブブース出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
業界唯一の「10V型有機ELディスプレイ」を搭載した最新の「ストラーダ」を体験できます! パナソニック オートモーティブブース出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
LE VOLANT CARSMEET WEB
V-STROM800用【ヨシムラ】「Slip-On R-77Jサイクロン EXPORT SPEC 政府認証」が10万4500円から!  
V-STROM800用【ヨシムラ】「Slip-On R-77Jサイクロン EXPORT SPEC 政府認証」が10万4500円から!  
モーサイ
まだ買えるぞ!走る宝石「MVアグスタ」の世界限定300台車「スーパーヴェローチェ98」その妖しい魔力に魅入られる
まだ買えるぞ!走る宝石「MVアグスタ」の世界限定300台車「スーパーヴェローチェ98」その妖しい魔力に魅入られる
モーサイ
アウトドア最強のワゴンはこれだ! ハイスペックな4wayアウトドアワゴンが登場【車に積みたいアウトドアアイテム】
アウトドア最強のワゴンはこれだ! ハイスペックな4wayアウトドアワゴンが登場【車に積みたいアウトドアアイテム】
月刊自家用車WEB
後部座席用のスマホホルダーは簡単便利! タブレット用もラインナップ
後部座席用のスマホホルダーは簡単便利! タブレット用もラインナップ
月刊自家用車WEB
フェルスタッペンがチームメイトに? もし実現するならラッセル「大歓迎!」
フェルスタッペンがチームメイトに? もし実現するならラッセル「大歓迎!」
motorsport.com 日本版
ホンダ、ビックカメラやENEOSとEV自宅充電の支援サービス開始 N-VAN e:向けに
ホンダ、ビックカメラやENEOSとEV自宅充電の支援サービス開始 N-VAN e:向けに
日刊自動車新聞
トラックの洗車時間を劇的に短縮! エムケー精工の最新洗車機
トラックの洗車時間を劇的に短縮! エムケー精工の最新洗車機
レスポンス
日産「新型スカイライン」は伝統の「丸目4灯テール」採用!? 新たな「V38」に期待大! まさかの「スカイライン“e-POWER”」登場か
日産「新型スカイライン」は伝統の「丸目4灯テール」採用!? 新たな「V38」に期待大! まさかの「スカイライン“e-POWER”」登場か
くるまのニュース
【リコール】ヤマハ アクシスZ 計44,488台
【リコール】ヤマハ アクシスZ 計44,488台
バイクブロス
カルロス・サインツSr.がフォードと契約。連覇懸かる2025年ダカールラリーはラプターで参戦へ
カルロス・サインツSr.がフォードと契約。連覇懸かる2025年ダカールラリーはラプターで参戦へ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

940.01550.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

636.41358.0万円

中古車を検索
A110の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

940.01550.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

636.41358.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村